【言語一般】語用論的規範・談話『談話分析』『隣接ぺア』『優先応答・非優先応答』『ヘッジ』『オーバーラップ』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

昨日は妹とラインで姪っ子について話してたんですが・・・

最近、立って歩くようになった🌼さん(👈私が呼んでる愛称)。

クルクル回転することを覚えたようで・・・立ってクルクル回るだけなんだけど、楽しいのかな?バランス崩して転んで、、危ない!!ってなります。(そんな動画が送られてきます・そそして何をやってもカワイイw)

そんな妹は・・・子どものとき、よく顔をケガしていました(^^;

 

さて、今日は談話について勉強していきたいと思います。

 

 

談話とは(ディスコース:discourse)

談話(ディスコースとは「テクスト」などとも呼ばれ、文より大きな言語単位です。一つ以上の文があるまとまりをもって展開した集合体の言語表現を指します。

広い意味で、談話の下位区分である会話を対象とした研究が会話分析と言われています。

 

談話分析・会話分析

実際の会話データを研究の対象としていて、言語表現そのものではなく、そのような言語表現を用いる人たちの社会的な相互行為の分析を通して、人々の社会的側面に注目するものです。

具体的には、人々の相互行為である会話の開始と終結、話者の交代、会話の修正などを分析します。

話し言葉・書き言葉両者を含み、そこにおける決まり、制約は文文法とは質的には異なってきます。またそれを研究する学問を談話分析と言います。

 

 

談話標識(ディスコース・マーカー)

談話標識とは、会話の中で話し手が聞き手に送る言語的な合図のことを言います。話し手の意思表示・会話の流れの調整・転換・修正などの複数の機能を持っています。

具体的には。。。

①呼びかけや会話の切り出し

例:「あのー」「ちょっと」「いいですか」

②話題転換

例:「そういえば」「ところで」「話は変わるけど」

③反論や対立の予告

例:「いや」「でも」「だけど」

④情報の追加や補足

例:「ちなみに」「ただし」「それと」

⑤内容の要約や説明

例:「つまり」「要するに」

※「あのー」は切り出しに用いられる場合は談話標識として機能し、発話の途中に会話の中断を回避してコミュニケーションをスムーズに進行させるために用いられる場合は、フィラーとして機能しています。

 

 

隣接ペア

隣接ペアとは、2つの発話が連続して発せられるようなペアになっている発話を指します。

隣接ペアの意味的な機能に注目すると、特定の機能の組み合わせが多いことが分かります。

①挨拶👉挨拶    「おはようございます」👉「おはようございます」

②挨拶👉挨拶    「今日もいい天気だね」👉「そうだね」

③問い👉返答    「お昼ご飯食べた?」 👉「まだだよ」

④申し出👉受諾/拒否「持ちましょうか?」 👉「お願いします」

⑤依頼👉受諾/拒否 「それ取ってくれる?」👉「いいよ」

⑥勧誘👉受諾/拒否 「一緒に食べない?」 👉「今日ちょっと・・・」

このように、1つ目の発話が2つ目の発話を規定するような形になるのが特徴です。

またこの隣接ペアでは、④⑤⑥の場合、2つ目の発話は「受諾」か「拒否」かの2つの可能性があります。このような場合、肯定的な応答と否定的な応答とでは、異なった特徴がみられます。それぞれを優先応答非優先応答と呼びます。

 

 

優先応答と非優先応答

相手の期待通りの返答優先応答と呼ばれ、一般的に短く簡単な発話となるのが特徴です。

例:今日の夜一緒にご飯食べに行かない?

 :いいよ、行こう。

これとは反対に相手の期待通りではない返答非優先応答と呼ばれ、はっきり断ることは避けて、曖昧な表現や明言を避ける表現ヘッジ(垣根表現)や弁明が加わるため長くなる傾向があります。

例:今日の夜一緒にご飯食べに行かない?

 :あ、今日の夜はちょっと別に用事があって・・・。

 

ヘッジとは・・・発話の断定性を弱め明言を避ける表現です。

「かも」「たぶん」「かもしれない」「ちょっと」「とか」等です。

 

ポライトネス理論の過去問でも出てきました。

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挿入連鎖

挿入連鎖とは、隣接ペアの間に別の隣接ペアが入り込むことです。

例:①明日の待ち合わせ時間何時だっけ?

 :②そういえば何の映画みるの?

 :③スターウォーズだよ。

 :④そっか、待ち合わせは10時だよ。

上記の例だと、①④の隣接ペアの間に②③の隣接ペアが挿入されています。このような会話では隣接ペアの挿入連鎖が見られます。

 

このように会話は一見すると参加者によって展開が異なるように見えるけれども、ある程度組み合わせやパターンがあるのも少なくないです。

 

ターン

ターンとは、会話において1人が話し始めてから、次の人が話し始めるか、ポーズで区切られるまでの発話のまとまりのことを言います。

またこのターンが交替することを、ターン・テイキングと呼びます。

このターンは、自分にターンが来るようにしたり、相手にターンを譲ることもあります。話し手が聞き手にターンを譲ることは、ターン・イールディングと呼ばれています。

ターンを譲りたい場合、話し手は、ポーズをとったり、上昇イントネーションによって聞き手に質問したり、身振りや視線で相手の発話を促したりします。

会話の参加者は適切にターンが交替するように、それらに注意しながら会話を進めていると考えられます。

 

オーバーラップ(割り込み)

複数の話者の発話の発話が重なることをオーバーラップ(割り込み)と言います。

ターンを取るために相手の発話がまだ終わっていないときに発話を割り込ませる手法です。

一方で、この手法は日本語の場合、先行発話への同意や共感などを示し、会話の促進、話者同士の連帯感を強める働きも持っています。

 

 

 

過去問・「談話」「隣接ペア」「優先応答・非優先応答」「オーバーラップ」「ヘッジ」について出題されたもの

 

 

平成27-Ⅲ問題4-問1

談話についての問題です。

話し言葉では、書き言葉の文に相当するものを発話と呼びます。話し言葉における単位を「文」ではなく「発話」とするのはどうしてでしょうか?(不適当なものを問われています)

1番👉話し言葉では「ねえ、ちょっと」の言いさしのような不完全な「文」でも一つのまとまりになります。

2番👉話し言葉ではポーズや繰り返しが多く発生しますが、書き言葉ではこれらを用いると「文」とは見なしにくくなります。

3番👉「いつ出発するの?」👉「明日」のような名詞一つでも「文」のような単位になります。

4番👉話し言葉も書き言葉も文法的に正しく使われます。ただ話し言葉では砕けた非文法的な表現も使われます。

したがって正解は、4番

 

平成27-Ⅲ問題4-問2

隣接ペアについての問題です。隣接ペアになっているものを見つけます。

「昨日の夜何を食べましたか?」👉「国の料理です」

「いつ?」👉「昨日の夜」

「自分で作りましたか」👉「はい」

この3つが隣接ペアになっています。したがって正解は、2番

 

平成27-Ⅲ問題4-問3

談話指導の際、書き言葉の文章指導では、文と文の間を適切につなぎ、関連づけることが大切です。

この観点での誤用はどれでしょう?

1番👉逆接の接続詞「でも」が的確に使えています。「知っていません」は「知りません」のアスペクトの誤用でしょうか。

2番👉前件の文と後件の文の間に接続詞が無いことによって、内容の繋がりが薄くなってしまってます。「しかし」などの接続詞を入れることによって、私が電車に間に合わなかったということを協調できるようになります。

3番👉接続詞がなくても、前件の文と後件の文の内容がしっかり繋がりを持っています。

4番👉逆接の接続詞「しかし」を用いることで前件と後件の内容がしっかり接続されています。

よって、正解は2番

 

平成27-Ⅲ問題4-問4

談話全体の目的を考えて発話を組み立てる・・・練習として不適当なものはどれでしょう?

正解は、4番

「何が好きですか?」

「カレーが好きです」

「どこで食べますか?」

「学食で・・・」

・・・この練習では談話内容の目的がまったく感じられず、発話を組み立てるための練習にはならなさそうです。

 

平成27-Ⅲ問題12-問2

非優先応答の該当するものはどれ?

1番👉評価に対しての賛成は期待した通りの応答なので優先応答。

2番👉申し出に対して受諾は期待した通りの応答なので優先応答。

3番👉挨拶に対しての挨拶ももちろん優先応答。

4番👉苦情に対しての優先応答は・・・謝罪ですよね。弁明は非優先応答。

したがって正解は、4番

 

平成30-Ⅰ問題12-問1

隣接ペアの優先応答についての問題です。優先応答の例はどれ?

正解は、4番

先行する発話に対しての期待通りの返答です。

 

平成30-Ⅰ問題12-問2

非優先応答の場合は、曖昧な表現や弁明やヘッジなどが出現することがあります。ヘッジの例はどれ?

正解は、3番

「明日とか・・・」の「とか」は明言を避けているヘッジに該当します。

 

平成30-Ⅰ問題12-問3

会話の流れを決める言語形式とは?

正解は、4番

談話標識のことです!

 

平成30-Ⅰ問題12-問4

オーバーラップとは?

正解は、2番

相手と同時に発話をして連帯感を強めるはまさにオーバーラップ。

しかし・・・選択肢の1番も割り込んで相手の話を遮っているので、オーバーラップのもう一つ側面ではあります(^^;

 

平成30-Ⅲ問題2-問1

談話とは?

1番👉過去や未来を表す時制のテンスももちろん談話の構成に重要です。

2番👉話者の主観的な判断を表すモダリティも談話の構成には重要です。

3番👉テクストは直接話法の部分みではなく、談話全体を指します。

4番👉モノローグも談話です。

したがって正解は、4番

ノローグとは・・・映画や演劇などで役者が一人で誰に向けて話すでもなく、、、ひとり芝居のことだそうです。

 

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平成30-Ⅲ問題2-問5

談話レベルの指導とはどういうものでしょうか?

1番👉コミュニケーションを目的としたタスクを通じて、談話のまとまりを意識させるのは良さそうです。

2番👉既習文型の反復練習は・・・談話レベルの指導には適してません。

3番👉コミュニケーションを円滑に進めるためのバラ言語情報を流暢に算出できるようにすることも談話の中では大切です。しかし到達目標とするのは違うと思います。

因みに・・・パラ言語とはイントネーション、ポーズ、リズム、フィラ―などのことを指します。これらも確かに談話には重要。

4番👉会話活動では学習者の意見を取り入れるべきです。

したがって正解は、1番

 

令和1-Ⅲ問題10-問2

談話標識(ディスコース・マーカー)はどれ?

正解は、2番

「では、そういうことで」は会話が終わったことを表すディスコース・マーカーです!

 

令和2-Ⅲ問題12-問4

非優先応答の例はどれ?

1番👉問いに対しての返答は優先応答。

2番👉申し出に対しての受諾は優先応答。

3番👉苦情に対しての弁明は・・・非優先応答。優先応答は謝罪です。

4番👉要請に対しての許可は優先応答。

したがって正解は、3番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

 

十五夜・満月🌕の朝

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9月21日の朝、6時過ぎの那覇・泊方面です。

今年は8年ぶりに中秋の名月が満月だったようですね。

 

満月は毎月必ず訪れるものだけど・・・なんだか特別感を感じてしまいます。

 

ひょうんなことから住むことになったこの沖縄だけど。

ここで過ごした時間はかけがえのないもの。。。宝物です✨

 

満月🌕見るとなんだかセンチメンタルになる?(笑)

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年9月