【言語一般】話し手の気持ちを表す『モダリティ』

Chào các bạn ! はいさい🌺ソムタム娘です。

 

 

昨日の夜は熱が37.3度まで上がったのですが、今朝起きて計ったら36.3度まで下がっていました。腕の痛みもかなり取れて昨日より断然楽になりました。

完全復活です!個人差はあると思いますが、私はワクチン接種2回目(モデルナ製)の副反応は1日ほどで治まりました。

 

今日は「モダリティ」についての勉強です。「ムード」と呼ばれることもあります。

 

 

 

モダリティとは?話し手の気持ちを表す

文が表す内容とは、文の基本的な部分で客観的な事柄を表す「命題」と、その事柄に対する話し手の主観てきな判断や、聞き手への働きかけを表す「モダリティ」によって構成されています。「ムード」とも呼ばれたりします。

また新しい視点から見た文法ですね。

例えば、「あの人があなたの母親だろうか」という表現では、「あの人があなたの母親」という客観的な事柄(命題)に対して、「だろう」という話し手の主観による判断(推量・可能性=モダリティ)を付け、さらに聞き手への質問としての働きかけとして「か」(質問=モダリティ)を付けて表しています。

話し手の気持ちを表す表現であるため、モダリティの種類はとても沢山あります。

その中でも大きく分けて、命題の内容を話し手がどのように捉えるのかを表す「対事的モダリティ」、命題の内容を聞き手にどのように働きかけるのかを表す「対人的モダリティ」があります。

さっそく詳しく勉強していきましょう。

 

 

対事的モダリティ(認識的モダリティ)

命題に対しての話し手の主観的な判断で、推量や確信、説明等を表します。

 

推量のモダリティ

①「~ようだ」

話し手が見たり聞いたりした情報をもとに自分なりに推測したことです。

例:今日は夜から台風が来るようだ

※「ようだ」は比喩の表現もあるので注意。

例:まるで彼は熊のようだ。

 

②「~そうだ」

話し手が自分の目で状況を見て推測した内容で、動詞文の場合は、その状況が今にも実現しようとしていることを表します。形容詞などの状態性述語文の場合は、見た目の印象からの判断を表します。

例:今にも雨が降りそうだ

 :あの靴は安そうだ

 :そこに誰かいそうだ。(状態動詞では見た目の印象を表します)

 

③「~らしい」

他から聞いた情報による推測を表します。

例:佐藤さんは来月からタイに行くらしい

※接尾語の「らしい」には名詞の「典型的な性質を持っている」という意味もあるので注意。

例:彼は男らしい。

 

④「~みたいだ」

口語の推量表現で、「ようだ」「らしい」の代わりに用いられます。

例:田中さんは休みみたいだよ。

 

伝聞のモダリティ

①「~そうだ」

他の人から聞いた話を表します。

例:佐藤さんは来月からタイに行くそうだ

推量の③の「~らしい」も伝聞のモダリティ要素ありそうですね。。

 

確信のモダリティ

①-1「~はずだ」

話し手が客観的な証拠に基づいて推量した結果を表します。

例:田中さんは昨日ワクチン接種をしたから、今日は会社を休むはずだ。(ワクチン接種をした翌日は会社を休むという前提)

①-2「~はずだ」

「~はずだ」にはもう一つの用法があります。以前から不思議に思っていた事柄の原因や理由が分かって納得した場合です。

例:それは嬉しそうにしているはずだ。田中さん明日からタイにいくんだね。

この場合は、後ろに確信の根拠が来ているので、「はずだ」を「わけだ」や「~のも当然だ」に言い換えることができます。副詞の「道理で」や「なるほど」と一緒に使われることが多いです。

この「わけだ」は次の説明のモダリティにも繋がってきます。

 

②「~にちがいない」

「はずだ」は客観的な確証が必要ですが、主観的な思い込みでも使えます。

例:田中さんは頭がいいにちがいない

 

説明のモダリティ

①「~わけだ」

確信的な気持ちも表し、推論の説明の意味でも使われます。

例:道理で田中さんはタイ語が上手なわけだ。タイで働いていたんだね。

上記の確信のモダリティ①-2にも繋がってますね!

 

②「~のだ(んです)」

現在の状況に対する説明を表します。

例:今日は残業が出来ないんです

 

可能性のモダリティ

ある事柄が成り立つ可能性があるときに使う表現です。

①「~かもしれない」

例:明日は雨が降るかもしれない

推量のモダリティと似てます・・・

 

非断定のモダリティ

①「~だろう」

例:明日は雨が降るだろう

②「~と思う」

例:明日は雨が降ると思う

③「~でしょう」

例:明日は雨が降るでしょう

 

断定・意志のモダリティ ※何も付かないです

上記とは反対に断定のモダリティには助動詞など何も付きません。ここまでは話し手の主観的な判断と分かる表現が文末に付いていました。しかし何も付かないこの形式こそが、話し手が命題の内容をそのまま伝えたいということを表しています。

これは「ゼロ」形式の「断定のモダリティ」になります。

例:妹は大学生だØ。(名詞)

 :妹は学校に行ったØ。(動詞)

 :妹はとても頭がいいØ。(イ形容詞)

 :妹は有名だØ。(ナ形容詞)

一人称で、意志動詞が来ると「意志のモダリティ」になります。

例:私は明日実家に帰るØ。

 :今から宿題をするØ。

文末が言い切りの形になるけど、モダリティになることに注意です!

(「ゼロ」形式=Øとは、Øには発音は存在しないけれども、そこモダリティの存在があるとみなしていることを表します)

 

その他・副詞的なモダリティ

「たぶん」「もしかして」「まさか」「どうやら」「きっと」等

例:たぶん明日は晴れるだろう。

 

 

対人的モダリティ(拘束的モダリティ)

話し手の聞き手に対しての何らかの働きかけを表します。

 

勧誘「~ましょう」「~ませんか」

例:タイに一緒に行きませんか。 

 :ご飯を食べましょう。

 

依頼「~てください」「~てくださいませんか」

例:ドアを閉めてください。 

 :その本を貸してくださいませんか。

 

命令「~なさい」

例:ご飯は残さないで食べなさい。

 

許可「~てもいい」

例:今日はもう帰っても良いですよ。

 

勧め・忠告「~ほうがいい」「~たらいい」「~といい」

例:暗くなる前に早く帰ったほうがいい。

 :この薬を飲んだらいいよ。

 :この本を読むといい。

 

禁止「~てはいけない」

例:決して海に入ってはいけません。

 

質問「~か」「~の」

例:今日は元気ですか? 

 :明日は何をするの?

 

同意・確認「~よね」

例:明日から学校休みだよね。

 

 

「対事的モダリティ」「対人的モダリティ」どちらにも関わるもの

 

「~ものだ」

【対事的モダリティ:回想】

例:子供の頃はよくお菓子を食べたものだ。

【対人的モダリティ:勧め・義務】

例:若いうちは苦労をするものだ。

 

「~ことだ」

【対事的モダリティ:詠嘆

例:こんな結果になるなんて、なんてことだ。

【対人的モダリティ:勧め・義務】

例:もっと努力をすることだ。

 

「~べきだ」

【対事的モダリティ:当然】

規則等に基づいて必要であることを表します。

例:車は横断歩道で止まるべきだ。

【対人的モダリティ:忠告】

例:君は明日までにこの仕事は終わらせるべきだ。

 

「~なければならない」「~なくてはいけない」

【対事的モダリティ:当然】

行為の妥当性、必要であることを表します。

例:大人は子供の見本にならなければならない。

【対人的モダリティ:必要・義務】

行為を義務的に要請することを表します。

例:あなたはもう少しまじめに勉強しなければならない。

 

 

過去問・「モダリティ」について出題されたもの

 

平成27-Ⅰ問題3-(3)

モダリティは「対事的モダリティ」と「対人的モダリティ」に分けられます。正解は、1番です。

 

平成27-Ⅲ問題2-問1

「なければならない」と「べきだ」の意味・用法についての問題です。

1番「べきだ」は話し手にとって必要であるという意味は表せません。

2番「なければならない」は意志動詞にも接続できます。👉「行かなければならない」

3番「なければならない」は行為の妥当性に加え、義務的な要請も表します。「べきだ」は行為の妥当性を表します。。。よって、正解は、3番

4番「なければならない」は否定形がありません。「べきだ」は「べきではない」の否定形があります。

これは難しい!

 

平成27-Ⅲ問題2-問2

勧めのモダリティ「ほうがいい」は話し手が、その行為をした方が望ましいと考え、もししなければ何か望ましくない結果になるかもしれないという意味を含めて使います。

正解は、1番

 

平成27-Ⅲ問題2-問3

「べきだ」「ほうがいい」を過去形にすると単なる過去とは異なる意味になります。

「今日は早く帰るべきだった」「今日は早く帰ったほうがよかった」👉早く帰っていれば好きなテレビ番組が見れてたのに・・・というように、その行為をしなかったことに対して「こうしておけばよかった」という後悔の意味が含まれます。

正解は、2番

 

平成27-Ⅲ問題2-問4

モダリティ「義務・必要・勧め・許可」を表さないのはどれ?

1番👉「~いいよ」(勧め)

2番👉「までもない」(必要の否定)

3番👉「やってもらわざるえないな」・・「やってもらわなければならない」(義務)

4番👉「つもりだ」(??)これは話し手の意志ですね。

 正解は、4番

 

平成27-Ⅲ問題2-問5

「なければならない」と「なければいけない」の違いは・・・

「なければいけない」の方が話し言葉でよく使いますよね。「なければならない」は教科書でよく取り上げられている形だと思います・・実際上の例もそうです。

よって正解は、3番

 

平28-Ⅰ問題1-(9)

勧め・忠告のモダリティの仲間外れは?

正解は、4番です。「~でもいい」は許可のモダリティです。

 

平成28-Ⅲ問題3-問4

「てしまう」は話し手が望ましくない事態が起きたときに使うモダリティ表現です。後悔や残念な気持ちを表します。「今日は会社に遅刻してしまった」・・・よって正解は、2番です。

 

平29 -Ⅰ問題1-(10)

行為要求のモダリティではないのはどれ?

正解は3番。「~ね」は同意や確認のモダリティです。

 

令和1-1問題3-(16)

認識的モダリティ(対事的)はどれ?

正解は、4番。「~あるまい」は言い換えると「~ないだろう」になります。話し手の判断によるものです。それ以外は対人的モダリティです。

 

令和1-1問題3-(17)

確信を表す「にちがいない」と「はずだ」の意味の違いは・・・

上に書いたように「はずだ」は客観的な確証が必要ですが、「にちがいない」は主観的な判断のときにも使えます。よって正解は、2番。ちょっと選択肢の言葉が違いますが意味は同じです。4番に「客観」「主観」の言葉が使われていますが逆です!

「にちがいない」(主観)、「はずだ」(客観)です。

 

令和1-1問題3-(18)

認識的モダリティに対して働くことができる副詞ではないのはどれ?

1番👉「めったに」は打ち消しを表します。

2番👉「どうやら」は話し手の推量を表しています。〇

3番👉「まさか」は話し手の打消し推量を表します。〇

4番👉「きっと」は話し手の確信と断定を表します。〇

よって正解は、1番です。

 

令和1-1問題3-(19)

拘束的モダリティとは「~しなければならない」のような義務を課す表現です。「私は・あなたは今日中に仕事を終わらせなければいけない」のように一人称でも二人称でも使えます。述語構造においては「今日中に仕事お終わらせなければいけないはずだ」のように認識的モダリティ「はずだ」付く場合は認識的モダリティが後続します。

「~するほうがいい」「~したほうがいい」のようにテンスによって意味が変わることもありません。

よって正解は、2番

 

令和1-1問題3-(20)

必要と許可を表す拘束的モダリティはどれ?

正解は、4番です。「なくていい」👉不必要、「ほうがいい」👉勧め、「てもいい」👉許可、「なくてはいけない」👉必要・義務。

 

令和2-Ⅰ問題3-(11)

対人的モダリティが含まれた引用節はどれか?

正解は、1番。引用節に命令のモダリティ「やれ」が含まれていますね!話し手の聞き手に対する働きかけです。

 

令和2-Ⅲ問題3-(11)

「た」は通常過去や完了に用いますが、モダリティにも表れることがあります。ムード(モダリティ)の「た」ではないものはどれでしょうか?

正解は、2番。「可愛かった」は状態を表すイ形容詞で過去を表します。「買えたのに」👉反事実、「あったよ」👉発見、「会議だったな」👉想起。

詳しくはこちらで!

 

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

最後に・今日のひとコマ

 

太平通りの「シーサー」

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沖縄のお家には必ずと言っていいほど「シーサー」が入口に居ます。

口を開けている方がオスで、口を閉じている方がメスなんだそうですよ。沖縄来てから知りました~。

これは太平通りにある食堂の前に居たシーサー。なんと赤瓦から出来てます♪沖縄に来たら色んなシーサーに会えますよ☆

 

壺屋やちむん通りを散歩したときの日記です。

www.watashinoarukikata-diary.com

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌺

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

 

2021年8月