【日本語教育文法・動詞の活用】『ない形』の「会います(会う)→会わない」になるのはなぜ??

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Chào buổi sáng mọi người!

サワディチャオ🐘ソムタム娘です。

 

皆様いかがお過ごしでしょうか。

前回の更新時はまだバンコクでしたが......

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先週、沖縄に戻ってきました!(^^)/

まだまだ日中の日差しは夏のような沖縄ですが朝晩はすっかり秋めいて涼しくなってしまいました。(バンコクへ出発するときはまだ夏真っ盛りだったのに......)

 

沖縄ではまだ遊泳期間中のビーチも多く、先週末も泳いできました~。

🌊🌊🌊🌊🌊

 

さて今日は日本語教育動詞の活用について話題です。

 

 

日本語教育・動詞の活用『ない形』に活用するときの疑問

 

日本語母語話者であれば、動詞の活用といえば、未然形、連用形、連体形、命令形、、、、こんな言葉で覚えてきたことでしょう。

しかしながら、第二言語として日本語を学ぶ学習者へこれらの活用法を教える場合はこのような言葉を使いません。

 

以下のような対応で教えるのが一般的かと思います。

学校文法 日本語教育
未然形 ない形
連用形 ます形
終止・連体形 辞書形(基本形)
仮定形 条件形(ば形)
命令形 命令形
未然形 意向形・意志形

 

本日ははこの中でも「ない形」についてちょっと気になったことを書いてみたいと思います。

 

『ない形』「会います(会う)→会わない」になるのはなぜ??

 

「ない形」をはじめて導入する際、学校によって「ます形」もしくは「辞書形」から導入する等の違いはあるかと思いますが、今回は「ます形」からの導入方法で考えていきたい思います。

 

私が通っている学校では動詞の活用を教える場合、3つのグループの中でも一番簡単なグループであるⅢグループから導入していくのですが、、、

 

Ⅰグループの活用を見ていてあれ?と思いました。

 

【ます形からの導入】  
     
Ⅲグループの辞書形ルール     
します しない  
きます こない  
     
Ⅱグループの辞書形ルール  
食べます 食べない  
寝ます 寝ない  
起きます 起きない  
※「ます」をとって「ない」を付ける
     
     
Ⅰグループの辞書形のルール  
会います a-imasu aw-anai
待ちます mat-imasu mat-anai
帰ります kaer-imasu kaer-anai
読みます yom-imasu yom-anai
遊びます asob-imasu asob-anai
死にます sin-imasu sin-anai
書きます kak-imasu kak-anai
泳ぎます oyog-imasu oyog-anai
貸します kash-imasu kas-anai
※「ます」の前が「イ段」から「ア段」に変わる

 

Ⅰグループの動詞をます形からない形に活用する場合、

「ます」の前の母音「イ段」の音から「ア段」の音に変わるというルールがあります。

Ⅰグループは子音語幹動詞のため、もちろんここで語幹の最後の子音の音は変わりません。

 

ところがです、

 

なぜか「会います(a-imasu)」だけない形にした途端、語幹の部分に突然子音の「ワ行」の音である「w」が出現するではないですか!

 

日本語母語話者であれば特に何も考えずにこの活用をしているかと思います。

でもきっと日本語学習者だったら......

会います、、、会ない、、、こんな活用をしてしまうと思いませんか??

 

他にも、、、

「買います(買う)」「言います(言う)」「払います(払う)」「追います(追う)」

これらの動詞をない形にすると・・・

「買ない」「言ない」「払ない」「追ない」・・・やっぱり!突然ワが出現する。笑

日本人でありながらこんな現象が起きているなんて全然知らなかったです......

 

 

日本語のア行とワ行の関係・・・

 

どうやらこの現象には日本語の音の変化の歴史が関係しているようです。

 

日本語のワ行はもともと「wa wi u we wo」と発音していて、ワ行の字も昔はア行とは区別していて、「ゐ(wi)」や「ゑ(we)」と書いており、発音も唇を突き出して発音していたようです。

ところが時代とともにこの唇を突き出すという動作が無駄に感じるようになってきたためか、徐々にア行に吸収されていったようです。

(※日本語の音の変化はけっこうこの省エネ系の理由から変化してきたものが多いような気がします)

 

※因みに、助詞の「を」も本来の発音は「wo」です。今でも年配の方やこだわりのある方はこちらの発音をしている方もいるようです。

 

このような歴史もあり、ア行の「います(う)」で終わる動詞は、「会います(aw-imasu)」のように実は語幹に「ワ」の音が隠れている......と考えたほうがいいようです。

ワ・ア行にまたがって活用するというわけなのです。

 

なんかすっきりーーーーー✨

 

 

メインブログでは沖縄生活の様子も書いています♪

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🐘

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2024年10月