【言語一般】ヴォイス(態)『可能』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng đẹp trời quá nhỉ. 🌞 今日もとてもいい天気ですね。

 

まだまだ沖縄は暑い毎日が続いています。昨日も夕方の日差しが強かった~。

さて、10月24日の日本語教育能力検定試験まで残り2ヶ月となりました。試験を受ける予定の方は勉強の進捗具合いかがですか?

私はこんな感じですが・・・10月に入るまでにⅠ、Ⅲのまとめを終わらせればなと思っています。10月からはリスニングを中心に勉強していく予定です。

今日は昨日に引き続きヴォイスの勉強です。本日は「可能」について。

 

 「受身」についてはこちら。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

 

可能

日本語で可能を表す形式は、いわゆる可能動詞と言われる「読める」「行ける」「話せる」「切れる」(第一群動詞・五段活用動詞)があります。これらは本来の意味に可能の意味を表しています。

 

また「見られる」「食べられる」「着られる」(第二群動詞・上下一段活用)のような可能形や、動詞に「ことができる」を付けて「行くことができる」などの可能を表すものもあります。

そもそも可能動詞は五段活用の動詞のみで、活用を下一段活用にしたものです。

 

可能形とは上下一段活用とカ変活用の動詞にの可能形助動詞の「られる」を付けた「見られる」「来られる」で表すものを指します。

(※日本語教育文法では「れる/られる」は助動詞ではなく動詞の活用形の接辞として扱っています)

 

また条件として、無意志動詞は可能形にはならない、可能文は主語が生物名詞でなければならない等があります。

 

 

可能形・「言葉のゆれ」

本来「見る」の可能形は「見られる」になりますが、近年では受身形と区別するために「見れる」という言い方をする傾向にあります。いわゆるら抜き言葉と言われるものです。

このように「見れる」「着れる」「来れる」などの言い方は「言葉のゆれ」として指摘されています。ただ最近ではこれらの言い方を許容する方向にはあるようです。

 

www.bunka.go.jp

 

可能形の作り方

①第一群動詞

聞く(kiku)の場合

「kik-u」の「u」を取って、「eru」を付ける。

 辞書形        可能形

聞く(kik-u) 👉 聞ける(kik-eru)

※待つ(matsu)の「tsu」は「mat-eru」となる。

 

②第二郡動詞

見る(miru)の場合

「mi-ru」の「ru」を取って、「rareru」を付ける。

 辞書形        可能形

見る(mi-ru) 👉 見られる(mi-rareru)

※受身と同じ形。

 

③不規則動詞

来る(kuru)は、来られる(ko-rareru)

する(suru)は、できる(dekiru)

 

 

無意志動詞は可能形にならない

可能形を作ることが出来るのは意志動詞のみで、自然現象などの意志の伴わない無意志動詞は可能形には出来ないです。

例:雨が降れる。✖

 :木の葉が落ちられる。✖

 

 無意志動詞についてはこちら。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

可能形にできない文型

可能文はそもそも主体が何かをする能力があることを表す前提のため、当然主語は生物名詞である必要があります。

例:満席だったが空席ができて飛行機に乗れる。〇

 :この荷物は大きいが飛行機に乗れる。✖

 

 

能力可能と状況可能

可能形(可能動詞も含む)「れる/られる」は動作主体の内的能力である「能力可能」を表す場合と、動作主の能力とは関係なく、それ以外の外部要因(状況や動作対象の性質)による「状況可能」を表す場合があります。

 

能力可能

例:私はお酒に強いので沢山飲める。

 :私はタイ語が話せる。

 

状況可能(性質も含める)

例:新型コロナの影響でお店が閉まっていてお酒が飲めむことができない。

 :この料理は辛くないので子どもでも食べることができる。(動作対象の性質)

 

 

「見られる・聞ける」と「見える・聞こえる」

可能形の「見られる」と「見える」。可能動詞の「聞ける」と「聞こえる」は何が違うのでしょうか?一見同じ意味にも感じますが・・・

 

例:アフリカに行けば自然の象が見られる

 :電車の窓から象の群れが見える

 :いつもこのお店では好きな音楽が聞ける

 :夜はいつも隣の家からカラオケが聞こえる

可能表現には必ず意志動詞を用いますが、「見える」「聞こえる」は意志とは関係のな動詞に分類されるため「自発」になります。主体の意志に関係なく無意志に起こる知覚的な意味を表しています。

 

 

過去問・「可能」について出題されたもの

 

平成28-Ⅲ問題1-問3

ら抜き言葉」とは?

上に書いた通り・・・上下一段活用動詞が五段活用動詞と同じような活用になることなので、正解は、4番

 

平成28-Ⅲ問題1-問5

動作対象の性質による可能を表すとは?

1番👉60キロまで荷物が置ける網棚は、「網棚」自体の能力可能を表しています。

2番👉どの席でもタバコが吸えるお店は、お店の状況可能を表しています。

3番👉子どもでも読める絵本は、読む動作対象の「絵本」の性質による可能を表しています。

4番👉バタフライだと・・・泳げるは、動作主体の能力可能を表しています。

したがって正解は、3番!・・・1番の動作主体が無生物の網棚なので、これが能力可能ではなく状況可能かと勘違いしてしまいそうです。。(^^;

 

平成29 -Ⅰ問題11-問1

 「ら抜き言葉」はどれでしょう?

正解は、4番。「考える」は下一段活用なので、本来可能形は「考えられる」になります。

 

令和1-Ⅲ問題2-問2

長期的な歴史的変化により日本語の文法も昔と今では変わってきつつあります。動詞の活用の受身形と可能形についてもそれが言えます。

例えば、第二群動詞「見る」の受身形と可能形はどちらも「見られる」と同じ形を取ります。そのため最近は可能形を受身形と区別するために「見える」「着れる」などら抜き言葉と言われる使い方をする傾向にあります。

よって正解は、3番

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

那覇の夕焼けと朝焼け

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最近の那覇の友人宅からの景色です。ここは本当に眺めがよく、いつもボーっと眺めてしまいます。

とまりん」や遠くには那覇空港も見えるので飛行機も頻繁に飛んでいるのが見られます。

左は最近の夕暮れです。マジックアワーにうっとり。

右は今朝の朝まだ暗い空です。昨日は満月🌕だったので朝焼けが幻想的でした。

こういう景色に出会えるとエネルギーをもらえる気がします!

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年8月