【言語一般】語用論的規範・ポライトネス理論『ポジティブフェイス・ネガティブフェイス』『ポライトネス・ストラテジー』

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Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

連休は海で遊びまくったので、ちょっと遊び疲れ気味なソムタム娘です。。

遊んだ分巻き返して勉強頑張りたいと思います!!

 

昨日に続いてまたまた語用論の分野の勉強です。

今日の内容は「ポライトネス理論」・・・会話を円滑に進めるためにはこれも大事な要素です。

無意識のうちに私たちはこうやって相手に配慮する言葉を添えてコミュニケーションをとってるんだと改めて考えさせられます。

言い回しって良好な関係を保つためにも大切です(笑)

 

前回までの語用論の他の理論についてはこちら。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

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ポライトネス理論

ポライトネス理論とは、アメリカの言語学者であるペネロペ・ブラウンと、イギリスの社会科学者のスティーブン・レビンソンによって提唱されました。

この理論の中では「ポライトネス(politeness)」「フェイス(face)」という概念によって「人間関係を円滑にするための言語的ストラテジーを語用論的に考察しています。

ポライトネスとは、日常的な英単語が意味する「丁寧さ」のことではなく、人間関係の距離を調節するための言語的な配慮のことを指します。

日本語の丁寧さと言うと、敬語や丁寧体などを思い浮かべますが、ここでの理論はそれ以外の表現や言語行動も含まれます。したがって、親しい友人同士や家族との普通体やくだけた表現も対象になります。

フェイスにつていも、一般的な英単語の、顔、表面という意味ではなく、人と人とのかかわり合いに関する「基本的な欲求」を指すものです。

このフェイスはポジティブ・フェイス(positive face)とネガティブ・フェイス(negative face)の2つに分類されます。

 

 

ポジティブ・フェイスとネガティブ・フェイス

ここでの「ポジティブ」とは一般的な英単語の「積極的」「肯定的」という意味ではなく、ネガティブも「消極的」「否定的」という意味ではありません。

 

ポジティブ・フェイス

ポジティブ・フェイスとは、人と人との関わり合いに関する「基本的な欲求」のうち、他者や集団との関わりを望み、個人から承認された望ましい自己像を維持することへの欲求を言います。

ポライトネス理論では、人間には、他者に好かれたい、褒められたい、認められたい、理解されたい、近づきたい、繋がっていたいという欲求があると考えています。

 

 

ネガティブ・フェイス

ネガティブ・フェイスとは、他者や集団から距離を置くこと、個人の領域を維持し行動の自由を保つことを望む欲求を言います。

ポライトネス理論では、人間には、他者に邪魔されたくない、干渉されたくない、立ち入られたくない、束縛からの自由を望む欲求があると考えています。

 

例えば、友人に「映画に行こう」と誘われたとき、誘ってもらえて嬉しいと思う場合もあれば、今日は一人で過ごしたいから迷惑に感じる場合もあります。

 

この違いを説明するのがフェイスという概念になるのです。

このポジティブ・フェイスとネガティブ・フェイスは、それぞれ個人によって固定化されているわけではなく、個人の中には2つの欲求がどちらもあり、ある時はポジティブ・フェイスが強くなったり弱くなったり、ある時はネガティブ・フェイスが同様に強くなったり弱くなったりします。したがって、同じ友人からの同じ誘いであっても、その時のそれぞれのフェイスの強弱によって感じ方が異なってくるというわけです。

 

 

FTA」と「ポライトネス・ストラテジー

FTA(Face Threatening Act)とは、上記の人間の基本的欲求であるポジティブ・フェイスとネガティブ・フェイスを、他者が脅かすような言語的な行動のことを指します。

日本語ではフィエス侵害行為とも言われています。

日常の言語行動では、ポジティブ・フェイスが強いときの相手に、冷たく接してしまったり、ネガティブ・フェイスが強いときの相手に、馴れ馴れしく接してしまったりすることがあります。このような場合はFTAとなってしまいます。

そのため、FTAとならないよう、つまりこの2つのフェイスを脅かさないような言語行動を心がける必要があります。

このような、フェイスを侵害しないように配慮したストラテジ―をポライトネス・ストラテジ―といい、ポジティブ・フェイスに配慮したストラテジーポジティブ・ポライトネス、ネガティブ・フェイスに配慮したストラテジーネガティブ・ポライトネスと言います。

 

ポジティブ・ポライトネス

ポジティブ・ポライトネスとは、FTAにならないよう、相手のポジティブ・フェイスを確保しようとする言語行動です。

例えば、ほめる・認める・共感する・敬意を示すなどは、相手にほめられたい、認められたいという欲求を満たすものと考えられます。

また、これに加えて挨拶や、仲間内でのタメ口、方言を使うこともポライトネスであるとされています。

特に、場を和ませる冗談や、仲間意識を表す言葉などは、人間関係を円滑にするためには重要で効果的なストラテジーだと考えられます。

例:髪の毛切った?その髪型いいね!

 :そうそう、それよく分かる。

 :今日の授業超ダルイよね。

 

 

ネガティブ・ポライトネス

ネガティブ・ポライトネスとは、FTAにならないよう、相手のネガティブ・フェイスを確保しようとする言語行動です。

例えば、仕事をしている上司に声を掛ける際に、「お忙しいところ申し訳ありません・・・」「今お時間よろしいでしょうか・・・」などの前置きを用いることがこれにあたります。

これらの言語行動は、これから相手のネガティブ・フェイスにを脅かす可能性があるという予告であり、その意味で、他者に邪魔されたくないという相手の欲求に配慮したものといえます。

また、依頼や助言の前に発せられるのもネガティブ・ポライトネスによるものだと考えられます。

さらに、敬語は「です・ます」の丁寧体を使って話すことも、相手との距離を一定に保ちたいというネガティブ・フェイスに配慮した言語行動といえます。

例:申し訳ないけど、そこの郵便局まで行ってくれない?

 :余計なお世話かもしれないけど、その行動は控えたほうがいいと思います。

 :お時間があれば、これからご飯に行きませんか?

 

 

FTAの見積もり公式

ある行為のFTAの度合いの大きさ、つまりフェイスに対する侵害の危険度の高さを表す公式があります。

これは以下の3つの要因の総和によって決まるとされています。

FTAの見積もり公式(ある行為Xが相手のフェイスを脅かす度合い(weight))

Wx=D(S,H)+P(S,H)+Rx

D(S,H)=話し手と聞き手との社会的距離

P(S,H)=話し手と聞き手の相対権力

Rx=ある行為Xの、特定の文化における押し付けがましさの程度の絶対的な順位付け

この公式は実際に何らかの具体的な数値を当てはめて計算して、危険度を算出できるというものではなく、概念的なものとされています。


 

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このように、日々私たちは円滑なコミュニケーションをとるためにも、お互いのフィエスに配慮した言語行動を心がける努力が必要ってわけですね。

 

 

 

過去問・「ポジティブ・フェイスとネガティブ・フェイス」「ポジティブ・ポライトネスとネガティブ・ポライトネス」「FTA」「ボールド・オン・レコード・ストラテジー(直言)」について出題されたもの

 

平成27-Ⅲ問題12-問5

ポライトネス理論についての問題です。

仲間内で使う言葉は「ポジティブ・ポライトネス」で、控えめに表現するためのヘッジは「ネガティブ・ポライトネス」としての機能を果たします。

したがって正解は、3番

因みに「ヘッジ」とは明言を避ける表現方略のことです。

 

平成28-Ⅰ問題13-問1

ポライトネス理論での概念である「フェイス」とはどんなものでしょうか?

正解は、1番。欲求です。詳しくは上記参照です。

 

平成28-Ⅰ問題13-問2

お互いのフィエスを傷つけないように言語的配慮を行いながら・・・

この理論は「ポライトネス理論」についての説明です。

よって正解は、3番

このセクションは全てポライトネス理論についての出題なので、こういうときは全て外さないようにしたい!

 

平28-Ⅰ問題13-問3

ポジティブフェイスへの配慮とはどういう行為のことを指すのでしょうか?

正解は、3番

相手の髪型の変化について話題にするのは、相手の好かれたい、褒められたいという欲求を満たすポジティブ・ポライトネスです。

それ以外の選択肢はネガティブ・ポライトネスです。

 

平28-Ⅰ問題13-問4

「フェイス」への配慮よりも伝達効率性が優先される場合とはどんな場面でしょうか?

正解は、3番

緊急を要する火事の現場では、確かに「フェイス」への配慮よりも伝達性の方が優先されます。

 

平28-Ⅰ問題13-問5

「フィエス」侵害の度合いは3つの要因で表されます。これはFTAのことです。

含まれない要因はどれでしょう?

正解は、4番

特定言語における話し手のの習熟度は関係ありません。

FTAは、話し手と聞き手との社会的距離、話し手と聞き手の相対権力、ある行為の特定の文化における押し付けがましさの程度の絶対的な順位付け、この3つの総和で度合いが決まってきます。

 

平成29-Ⅲ問題2-問4

ネガティブ・ポライトネスが用いられている発話はどれ?

正解は、4番

「貸してもらって・・・悪いね・・・」これは相手からの依頼に対して、「いつも悪いね」という言葉を添えることによって、相手のネガティブ・フェイスに配慮していると考えられます。

 

平成29-Ⅲ問題2-問5

ポライトネス・ポライトネスもネガティブ・ポライトネスもどちらの方略も用いられていない発話とはどんなものでしょうか?

場面は、部屋を散らかしっぱなしにしている子どもに対しての母親の発話です。

1番👉「・・・部屋を片付けなさい」は命令でどちらの方略も使用されていません。

2番👉「お願いだから・・」はネガティブ・ポライトネス。

3番👉「時間があるときでいいから・・・」はネガティブ・ポライトネス。

4番👉「・・・いつでも手伝うわよ」はネガティブ・ポライトネス。

したがって正解は、1番

その他の選択肢は、干渉されたくないという子どものネガティブ・フェイスに配慮した母親がネガティブ・ポライトネスを用いての発話です。

 

令和1-Ⅲ問題12-問3

フェイスを脅かすFTAに関する問題です。

1番👉FTAの度合いは、話し手と聞き手との社会的距離、話し手と聞き手の相対権力、ある行為の特定の文化における押し付けがましさの程度の絶対的な順位付け、この3つの総和で度合いが決まってきます。

2番👉伝達の効率性が最優先される場合、FTAの度合いの大小に関係なく、直接的な表現が選ばれます。

3番👉会話の参加者は、自分と相手のフェイス両方を保持しようとし、お互いにFTAを避けようとします。〇

4番👉ある行為が相手にFTAとして認識されるかは、特定の文化における押し付けがましさの程度に関係してくるので、それぞれ異なってきます。

したがって正解は、3番

 

令和1-Ⅲ問題12-問4

ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーの例はどれでしょう?

1番👉「・・・本当に申し訳ありません」はネガティブ・ポライトネス・ストラテジー

2番👉「・・・お声かけください」はネガティブ・ポライトネス・ストラテジー

3番👉「チョコ好きでしょ・・・食べてみて」は相手の共感したいという欲求を満たすポジティブ・ポライトネス・ストラテジー

4番👉「・・・無理っぽいかな」はネガティブ・ポライトネス・ストラテジー

したがって正解は、3番

それ以外の選択肢は相手のネガティブ・フェイスに配慮しているネガティブ・ポライトネスです。

 

令和2-Ⅲ問題14-問2

ポライトネス・ストラテジーの一種である「ボールド・オン・レコード・ストラテジー(直言)」とはどれでしょう?

正解は、4番。。。なんですが。

この言葉は初めて聞きました・・・。ただヒントとして「直言」という単語から答えは導き出せそうです。

また、「オフ・レコード・ストラテジー」という方略もあるそうです。これは、皮肉を言ったり、ヒントを与えたり、メタファーを使ったりする方略です。

選択肢の3番、食事に誘く際に間接的に「おなかがすいたな」と伝えるのはこれにあたりそうですね。

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

岩手産の野菜を使って晩酌

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連休は、岩手の野菜たちで作ったおかず色々で晩酌しました🍻

 

よく遊びよく食べ・・・ぐっすり寝て健康的な生活!

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年9月