【言語と心理】第二言語習得・クラッシェンの『モニター・モデル』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

 

 

先日「第一言語」続き今日からは「第二言語」の習得について勉強していきたいと思います。

第二言語については、様々な仮説が登場します。かなり試験にも出る内容なので、自分なりになるべく分かりやすく、数回に分けてまとめていきます。

この第二言語習得についての分野は、自分も外国語を勉強する身として、とても興味深い内容だと思います!

 

  

 

 

 第二言語とは?・第一言語習得との違い

 

第一言語についてはこちらです。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

第二言語とは、その人が第一言語母語)を習得した後に、意識的に学習し使用できるようになる第一言語母語)以外の言語のことを指します。

第二言語習得(SAL)は第一言語習得(FLA)の状況とは異なり、すでに第一言語を持っているため既に一つの言語体系を獲得しています。

第二言語を学ぶ大人と第一言語を学ぶ子どもで比べてみると、いくつかの点で異なります。

①大人は成熟した頭脳を持っている。

②大人は少なくとも第一言語を習得済み。

第一言語と異なり第二言語は習得状況に個人差がある。

第二言語を学ぶ大人はすでに言語の仕組みや文法ルールを知っていますよね。そのことが学習する上でも役立ち、人によっては非常に高いレベルに達する人もいるようです。

しかし母語の影響で、発音に訛りが残る傾向もあるのが特徴です。

 

 

第二言語習得研究

第二言語習得研究とは、第一言語以外の言語を学習するときに、人がどのように学び言語を習得していくのかそのプロセスやメカニズムを研究する分野です。

第一言語習得研究や、言語学神経科学、心理学、社会学などと関わりが深く、専門家によって様々な理論が展開されています。

それでは代表的な理論を見ていきましょう。

これは自分の外国語の勉強にも役立ちそうです!

 

 

クラッシェンの「モニター・モデル」

言語学者・教育学者であるにティーブン・クラッシェン(1941~)により提唱された仮説です。彼は南カリフォルニア大学の名誉教授で学問を押しすすめることに貢献した有名な第二言語習得研究学者です。

1970年代後半に第二言語で考慮すべきものとして「モニター・モデル」という理論を導き出し、1980年代に発展させました。モニターモデルとは5つの仮説を包括した名称のことです。

5つの仮説とは「習得・学習仮説」「自然順序仮説」「モニター仮説」「インプット仮説」「情意フィルター仮説」です。

クラッシェンは、第二言語習得には理解可能なインプットが大事だと考えました。

 

 

習得・学習仮説

言語習得には「習得」と「学習」という異なるプロセスがあるという仮説です。

「習得」とは子どもが母語を無意識に身に付けていくことや、自然なコミュニケーションによって言語を身に付けていく過程のことを指します。

「学習」は言葉の単語や文法について意識的に学ぶことを指します。私たちが学校で習うのは学習にあたります。

クラッシェンはこのように大人が第二言語を習得する上では、無意識による習得と、意識して学ぶ学習という二つの独立したプロセスがあると考えました。それぞれのプロセスで獲得した知識は別のものと考え、学習で得た知識が習得された知識になることはないと指摘しました。

これは学習で頑張っていくら文法を勉強しても、第一言語のように無意識に使いこなせるようにはならないということを意味しています。(👈えぇーーー!?)

クラッシェンは学習で得た知識は、あくまで発話が正しいかどうか「モニター」チェックするのみの機能しか持っていないと指摘しています。それゆえ習得こそが第二言語の発話を引き起こすものと考えました。

ただしこの仮説は実証することが出来ていないため批判もあるのが現状です。

 

 

自然順序仮説(自然習得順序仮説)

この仮説は、言語の習得には自然で普遍的な順序があるという考えです。

第二言語習得にも第一言語習得と同じように自然な順序があり、ほぼすべての学習者がこの順序で習得するとクラッシェンは主張しています。

しかしこの普遍性に批判的な声もあります。言語の規則や構造を習得する順序は普遍的なものではなく、学習者の第一言語の影響を受け異なってくるのではないかというものです。

また同じ言語でも、第一言語として習得する場合と第二言語として学習する場合ではその順序は異なることがあったり、学習者の自然習得順序は教える順序とは関係ないとされています。

 

 

モニター仮説

クラッシェンは、習得で得た知識のみが発話を引き起こすとし、学習によって得られた知識は発話時の修正やチェックが行う「モニター」機能の役目のみに利用されると主張しています。これがモニター仮説です。

このモニターは発話時の前後に使うにはいくつか条件があります。

①十分な時間があること。

②適切な言語の規則を認識していること。

③言語形式に焦点が当てられていること。

つまり、考える十分な時間があり、自分の認識している知識を正確に使おうと意識したときに、モニター機能として学習しで得た知識が役立つというわけです。

ただし正確さを意識し過ぎると流暢に話せなくなってしまったり、逆に流暢に話そうとするとモニターを使う時間がなく正確さが失われてしまったりもします。

またこの仮説も実証的な証拠がなく批判されています。。。

・・・批判されている仮説ではあるけど、実証できていないだけで、、私たちも英語等の第二言語を話すときに、もしかしたらこのようなモニターが自然と機能してるように思いました。

 

 

インプット仮説

理解可能なインプットが大切だという仮説です。

学習者の現在の言語能力が「i」だとすると、理解可能なインプットは「i+1(1段階上の知識)」に当たります。つまり、現在の言語能力よりわずかに高いレベルの言語項目が含まれた理解可能なインプットを大量に与えると言語を自然に習得できるということです。

「+1」というのは少しレベルの高い項目ですが、未学習であっても文脈などから推測できる範囲のものを指します。

またクラッシェンは理解可能なインプットが大事だと考え、アウトプットは言語能力の向上には影響しないと主張しています。

そしてまたこの仮説にも批判が・・・「+1」というのがどの程度までのレベルを指すのかが曖昧・・・また、言語習得にはアウトプットも大切だ!という指摘もあります。

確かにインプットしただけでは話せるようにはならないような・・・アウトプットすることで、自分が習得した知識でも使いこなせる知識なのかそうでないのか、という気付かされると思います。そのギャップを知ることが更に習得に繋がると思います。

でも理解可能な「+1」というのはとても有効な気がしました。外国語を勉強するときにいきなり単語や文法も分からない状態で文章を読まされるより、単語や構文から入って徐々にレベルを上げて行く方がスムーズに習得されますよね。

 

情意フィルター仮説

言語に対するマイナスな感情・・・「自信がない」「不安」などの情意面での要因が、学習者のインプットの吸収を妨げるという仮説です。

感情的な要因が言語を習得する上でフィルター代りになってインプット出来る量が変わり学習に影響を及ぼすということです。

自信があったり、動機を強く持って能動的な思考を持つ場合、取り込めるインプットも多くなります。逆に不安な気持ちやネガティブな気持ちが強い場合、取り込めるインプットも少なくなります。

学習する上での気持ちが習得には大きく影響するという考えです。その通りですね!

やる気!!ってすごく大事だと思います。この仮説好きです。

 

 

 

 クラッシェンの功績と「ナチュラル・アプローチ」

色々と批判を受けたクラッシェンの仮説ですが、第二言語習得分野に与えた功績は非常に大きいです。モニター・モデルは語学教育に大きな影響も与えてきました。

この第二言語習得理論の5つの仮説を基に考えられた教授法としてナチュラル・アプローチ」があります。応用言語学者スペイン語学者のトレイシー・D・テレル(1943-1991)によって開発されました。

ナチュラル・アプローチは子どもが母語を習得するのと同じように自然に第二言語を習得させようとする方法で、コミュニケーション能力の向上が目的で初心者が主に対象です。3つの基本原則があります。

①学習よりも習得(コミュニケーション)を言語習得の中心とし焦点を当てる。

②聴解優先で聞くことから始め、「話す」ことは強制しない。自然に話せるようになるのを待ち、誤りがあっても不安を抱かせないため直接訂正しない。

③適度な難易度の大量に理解できるインプットを与え、学習者は不要な緊張を強いられることなくリラックスした状態で学習する。

 

まさに子どもが第一言語を学習するときのプロセスにそっくりですね!

 

 

 

過去問・「モニター・モデル」「自然習得順序仮説」「情意フィルター」「ナチュラルアプローチ」について出題されたもの

 

平成29 -Ⅰ問題9-問5

自然習得順序仮説とは?

上記の通りです。第一言語習得時と同様に年齢に関わらず、決まった順序で習得していくと考えられています。正解は、2番

 

平成30-Ⅲ問題10-問1

「モニター・モデル」についての問題です。

1番👉モニターの役割をするのは学習で得た知識です。

2番👉学習で得た知識は習得で得た知識になることはありません。

3番👉相互交流はインプットの理解を促す・・これはインターアクション仮説のことです。

4番👉未学習であっても「+1」という少し高いレベルの項目をインプットすることで習得が促進します。

正解は、2番です。

 

平成30-Ⅲ問題10-問2

ナチュラル・アプローチ」についての問題です。

正解は、4番

ナチュラル・アプローチは、クラッシェンの「インプット仮説」による「理解可能な言語インプット」を大量に与えることで言語の習得を促進させるという考えを取り入れています。

 

令和1-1問題10-問5

「情意フィルター仮説」とは?
正解は、4番!感情面がインプット出来る量(習得)に影響を及ぼすという仮説です。

不安がなければ習得が進むし、不安があれば習得の妨げになります。

 

令和2-Ⅰ問題4-問4

ナチュラル・アプローチに基づいた授業はどんなのがいいのでしょうか?

「子どもが母語を習得するのと同じように自然に第二言語を習得させようとする方法で、コミュニケーション能力の向上が目的で初心者が主に対象です。」・・・これを基準に考えると、、、正解は、2番

子どもが母語を習得するよに・・・教材に、実生活で使う身近な素材も取り入れるのはぴったりだと思います。

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

太平通り・「上原パーラー」のてんぷら

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 おととい無性に「てんぷら」が食べたくなって買ってきました。

沖縄のてんぷらは関東の天ぷらとは全く別ものだと思います。まず衣が違います。カラっとしてないんです。厚めで味付けがされていてもちっとしてます。なので沖縄の方にとってはおやつ感覚?のようです。

しかも1個50円とか!

なんかたまに食べたくなるんですよねぇ。。。

 

上原パーラーについてはこちら☆

www.watashinoarukikata-diary.com

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年8月