【言語と心理】第二言語習得・ロングの『インターアクション仮説』『フォーカス・オン・フォーム』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng đẹp trời quá nhỉ. 🌞 今日もとてもいい天気ですね。

 

 

昨日は仕事が休みで糸満市の海に行く予定だったのですが、あいにくの曇り空。雨もいつ降ってきてもおかしくない天気だったので中止にしました。なかなか休日と天気のタイミングが合いません!(@_@)

 

では先日に続き、第二言語習得研究の代表的な2つ目の仮説について。今回は「インターアクション仮説」について勉強していきたいと思います!

 

 

 前回の「モニター・モデル」についてはこちら。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

 

 

 

ロングの「インターアクション仮説」

クラッシェンは「インプット」が言語習得に置いては重要とし、「アウトプット」の必要性は否定する立場をとっていました。

アメリカの応用言語学者であるマイケル・H・ロング(1945~)は、クラッシェンが提唱した「理解可能なインプット」を尊重しつつ、インプット効果は習得対象の言語を相互交流の中でアウトプットすることで習得に繋がると考えました。

ロングは、第二言語習得には相互交流の中での意味交渉によるインターアクションが重要であると「インターアクション仮説」を提唱しました。

意味交渉とは分かりやすく言うと、会話の中で相手が言ったことが分からなかったときに確認したり、お互いに理解しようと交渉することです。

これは私たちも普段の会話の中で自然と使っている方法ですね。

「明確化要求」「確認チェック」「理解チェック」の3つの方略があります。

 

 

明確化要求

会話で相手の発話の意味が理解できないときに、発言を明確にするよう要求することです。

これにより聞き手はより多くのインプットを話し手より得ることができます。また話し手は、明確化要求を受けることで、より多くのアウトプットができ、お互いに理解が深まります。

 

例:A 来月のタイ旅行中止になっちゃった。ぴえん。

  B ぴえん?それどういう意味? 

  A 悲しいって意味だよ。

  B 悲しい・・・どうしてぴえんって言うの?もう少し詳しく教えて。

  A 泣きたいほど悲しいから、、、「ぴえん」は泣いていることを表しているんだよ。顔文字で表すと泣きそうな表情のスタンプを使うんだよ。

 

このように明確化要求をすることで、話し手も詳しく説明しようとすることでアウトプットの量も増えます。そのことで聞き手もより多くの情報を得ることができて、お互いの習得が促進されるわけです。

 

 

 

確認チェック

会話で相手の発話を自分が正しく理解しているか確認することです。

聞き手は、確認チェックをすることで、自分の理解が正しいか確認できます。

話し手は、相手から確認チェックを受け、自分のアウトプットが正しいか確認したり、自分のアウトプットの間違いに気付くこともできます。

 

例:A 来月のタイ旅行中止になっちゃった。ぴえん。

  B 「ぴえん」とは悲しいときに使う言葉ですよね?

 

 このように相互交流の中では、話し手は聞き手から確認を求められます。このとき自分の言葉が相手に理解されなかったり上手く伝わらなかったときに、話し手はフィードバックを受けます。そのフィードバックによって、話し手は自分自身が完全に理解できていなかった文法や言葉を認識することができて習得が進みます。

 

 

理解チェック

会話で相手が自分の発言を正しく理解したかを確認することです。

話し手は、聞き手に自分の発言を確認チェックをすることで、自分のアウトプットの間違いに気が付くことがあります。

聞き手は、話し手より確認チェックを受けることで、自分のインプットの間違いに気が付くことがあります。

 

例:タイではコロナ感染者が最近急激に増えたんです。どうしてかと言うと、意図的に感染する人が居るんです。タイにはコロナ保険というものがあるんです。掛け金は年間で1500円から4000円程度ですが、もしコロナに感染したときの支払いは最大660万円ととても高額なんです。そこで、これを悪用する人が急増しているんです。私の話、分かりましたか?

 

このようにインターアクション(やりとり)によってお互いにフィードバックを得たり、自分の知識と実際の発話との差に気が付くことができます。そのためには、インプットとアウトプット両方が重要となってくるのです。

 

 

 

フォーカス・オン・フォームとタスク中心の教授法(TBLT)

 ロングのインターアクション仮説では、コミュニケーションによる相互交流の中で行う意味交渉によって、学習者の注意が言語形式に向けられることが大事だと主張しています。

このように意味理解を中心とする活動のなかで、学習者に語彙や文法などの言語形式に注意の焦点を向けさせるという新たな指導概念の「フォーカス・オン・フォーム」を提唱しました。

インターアクション仮説は言語教育の指導法にも取り入れられ、一方的に言語形式を指導するだけではなく、相互交流が必要となるタスクベースの指導法が広まりました。

タスク中心の教授法(TBLT)は、学習者にタスクを課して、目標は課題遂行能力を高めることです。重要なのは課題を遂行することなので、そのために必要となる語彙や文法のは課題の後から指導します。この課題遂行する過程で自然とインターアクションを行う状況が生まれ、学習者は自然なコミュニケーション能力を身に付けることが出来ます。そして授業は学習者中心のコミュニカティブな授業になります。

 

 

過去問・「インターアクション仮説」「フォーカス・オン・フォーム」について出題されたもの

 

平成28-Ⅲ問題13-問5

行き違いを防いだり修正したりするための意味交渉とはどんなものでしょうか?

意味交渉とは・・・相手にもっと詳しく説明を求める「明確化要求」、相手の話を自分が正しく理解できているかの「確認チェック」、自分の話したことが相手に伝わっているかの「理解チェック」の3つです。

正解は、3番。理解できなかったのを謝るは意味交渉ではありません。

 

平成29-Ⅲ問題11-問4

グループワークの授業で、意味交渉が生じやすいシミュレーションの活動とはどんなものでしょうか?

正解は、1番地球温暖化問題を各国の担当大臣になりきって話し合う・・・話し合いは確かに意味交渉が活発に行われそうです。

 

平成30-Ⅰ問題4-問4

学習者の誤用に対してのフィードバックの問題です。学習者に言い直しを求めるフィードバックとは?

正解は、2番。「明確化要求」とは上に書いた通り・・・言い直しを求めるとは、相手の言っていることが理解できなかったときに使われるフィードバックですね。

 

平成30-Ⅲ問題13-問4

日本語母語話者と学習者の接触場面で行われる意味交渉とは?

正解は、4番。相手に伝わったか確認するのは「理解チェック」のことです。3番も「確認チェック」のことかと・・・一瞬迷う選択肢ですが「提示質問」とは自分が答えを分かっていてする質問形式なので間違いです。もし指示質問だったら正解です。指示質問の意味も知っておかないとひっかかります!

 

令和1-Ⅲ問題6-問4

課題遂行型で実施した授業についての際の問題点についての問題です。

この授業での目標は「計画を立てるための話し合いができる」

ここでの活動は、モデル会話の練習とその例文を元に自分で文を作って発表して終わっています。

課題を遂行する上での、授業中のインターアクションの機会が少ないのが問題点です。したがって正解は、4番

課題遂行型=インターアクションと閃けるといいですね。

 

令和2-Ⅰ問題13-問5

母語話者と母語話者との間での意味交渉の例とは?

正解は、2番。「確認チェック」です。

話し手は「東京を出たことがない」と言っている内容に対して、聞き手は「ずっと東京に住んでいたこと」かどうか確認をしています。出たことがない👉ずっと住んでいたことか?という確認ですね!

 

令和2-Ⅲ問題10-問1

教室習得環境と自然習得環境におけるインターアクションの違い特徴についての問題です。問われているは「自然習得環境」についての特徴!

正解は、3番。自然習得環境での、母語話者との会話ではより自然なコミュニケーション(インターアクション)により多様なインプットがありそうです。

逆に教室習得環境だと言語形式や文法項目をしっかり習得できそうですが、自然なコミュニケーション能力は身に付かなさそうです。

 

 

フォーカス・オン・フォームについてです。。

 

平成30-Ⅲ問題11-問1

フォーカス・オン・フォームを踏まえた指導法とは?

正解は、1番。意味と言語形式を意識させるがポイントです。

他の選択肢は・・・フォーカス・オン・フォームズ・・・似ている名前ですまったく違う考えです。

こっちは教師主導で文型を重視していてコミュニケーション能力があまり身に付かないというのが特徴です。

 

令和2-Ⅲ問題10-問3

フォーカス・オン・フォームの背景となった考えは?

正解は、1番

意味理解を中心とする活動のなかで、学習者に語彙や文法などの言語形式に注意の焦点を向けさせる。。

上に書いた通りです。

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

沖縄の旧盆

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今日8月20日~22日は旧盆です。沖縄のお盆は旧暦で行われます。(旧暦の7月13日~15日)

因みに初日が「ウンケー」・中日が「ナカビ(ナカヌヒ)」・末日が「ウークイ」と呼ばれています。

最近スーパーではこの旧盆にお供えする緑色のバナナの存在感がすごい。。

沖縄の年中行事は旧暦で行わるものがほとんどです。独特の文化ですね。その中でも旧盆は大きな御願行事(うがんぎょうじ)のようです。

移住した私にとっては、沖縄の風習や文化はとても興味深いことがいっぱいです。

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年8月