【言語一般】ヴォイス(態)『受身』

Chào buổi chiều mọi người! はいさい🌻ソムタム娘です。

Hôm nay cũng đẹp trời quá nhỉ. 🌞 今日もとてもいい天気ですね。

 

今日も朝からひと泳ぎしてきましたー!今日は一日ガッツリ勉強デーです。

少し間が空きましたが、久しぶりに「文法」の勉強に戻ります。。

文法カテゴリーのモダリティ、テンス、アスペクト等については既に勉強しましたが、今回は「ヴォイス」についてです。また新しい用語(^^;

それでは詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

ヴォイスとは?動作関係を表す・・

ヴォイスとは「態」とも呼ばれていて、事態の参与者のうち何を主語にして述べるか、「どの動作関係」を「どの成分」で表すかについての文法的なカテゴリーです。

例えば「先生が子猫を助ける」という事態があるとします。助けるは他動詞なので少なくとも二つの事物(人か動物か物)が関与します。日本語の文は一般的に主語には有性名詞の動作主が来ることが多いです。

この場合「先生が子猫を助けた」というのが一番自然な表現になります。しかし「子猫」の視点から述べることも可能です。

①子猫は先生が助けた。

②子猫が助かった。(対応する自動詞に置き換え)

③子猫が先生に助けられた。(受身)

①の文は、子猫が取り立てられ主題になっていますが、目的語であることは変わりません。

②の文は対応する自動詞があるため、子猫の視点から表現することが可能です。

③の文は、受身表現です。

②と③のような動詞の変化形を使い、格助詞の変化によりひとつの事柄の視点を変えて表すことがヴォイスと言われるものです。

また、授受動詞も動詞の変化は伴わないけれども、視点の変化という意味でヴォイスに含めるという考えもあります。

ヴォイス表現には、受身、使役、使役受身、可能、自発などがあります。

 

 

受身

受身とは、動詞だけに見られる現象で、主体となるものが、他から動作を受けることを表します。受動態とも呼ばれ、「れる」「られる」を付けて表します。

大きく分けて「直接受身」「間接受身」があります。また間接受身は「迷惑受身」「持ち主の受け身」と呼ばれるものがあります。

 

受身の作り方

①第一群動詞

聞く(kiku)の場合

ない形の「ない(nai)」を取って「れる(reru)」を付けます。

 ない形          受身形

聞かない(kika-nai) 👉 聞かれる(kika-reru)

 

②第二郡動詞

見る(miru)の場合

ない形の「ない(nai)」を取って「られる(rareru)」を付けます。

 ない形          受身形

見ない(mi-nai) 👉 見られる(mi-rareru)

 

③不規則動詞

来る(kuru)は、来られる(ko-rareru)

する(suru)は、される(sa-reru)

 

 

直接受身

他動詞をとる能動文の目的語のヲ格名詞受身文の主語のガ格名詞になります。移動を表す動詞も、起点のヲ格や、経路のヲ格をとるけれども、目的語ではないため受身の主語にはならないので注意です。また目的語と認定できるニ格名詞も目的語として直接受身の対象となる場合があります。

直接受身の特徴

①対応する能動文がある

②迷惑の意味はない(実際に迷惑の意味があるかは、動詞による)

③英語にある受身の形

例:太郎花子に叩かれる。  ⇔ 花子が太郎叩く。

 :花子先生にほめられた。 ⇔ 先生が花子ほめた。

 

非情の受身

間接受身は迷惑を間接的に受ける人が登場するが、直接受身では、主体が直接影響を受けるため「直接被害」になります。しかし無生物主語の場合は「被害」を伴いません。これを「非常の受身」と言います。

例:オリンピックが東京で開かれた。

 :台湾では毎晩夜市が開かれる。

また、主体が人でも受けた影響が「被害」にならないものもあります。

例:友達から将来について相談された。

 

利益の受身

一般的に「恩恵」の意味を表すときは、「~してもらう」を用いることが多いです。しかし稀に「恩恵」の意味を表す受身の用法があります。この場合の特徴は動詞自体に恩恵の意味が強いことです。

例:友達の誕生会に招待された。

 

動作主によって変わってくる助詞

能動文の動作主は、受動文では「ニ格」を用いるのが一般的ですが、動詞の種類によって伴う助詞が変わってきます。

①「~によって」生産・作成・破壊などに関する動詞

例:建てる・発明する・描く・破壊する

 :首里城が誰によって建てられたか知らない。

②「~に/~から」心理的に働きかけに関する動詞

例:尊敬する・感謝する・ほめる

 :父は部下に尊敬される。 

 :父は部下から尊敬される。

③「~(に)/~から」授受に関する動詞

例:渡す・贈る・与える

 :部下が上司(に/から)退職祝いを贈られた。

 :退職祝いが上司から(に✖)部下に贈られた。

能動文の直接目的語が受身の主語になる場合は、間接目的語(この場合「部下」)のニ格との重複を避けるため、動作主には「ニ格」を用いません。

 

直接受身にできない動詞

再帰動詞(動作主の働きかけが動作主自身に及ぶ動詞)

例:リュックを背負う。 水を浴びる。

②相互動詞

例:友達と助け合う。

③受身に相当する語彙が別にある場合

例:あげる⇔もらう 貸す⇔借りる

 

 

 

間接受身

直接語と異なり対応する能動文はないのですが、受身文では能動文の表す事態から間接的に影響を受ける人が新たに登場し、主語になります。

「迷惑受身」「持ち主の受身」があります。

 

迷惑受身

間接受身はほとんどの場合、迷惑のニュアンスが伴います。(直接受身でも、動詞が特に恩恵の意味を表さない場合は迷惑のニュアンスを伴います。)

①迷惑の意味がある

②対応する能動文がない

③自動詞・他動詞から可能

④英語にはない受身の形

例:【能動文】( ✖ )赤ちゃんが泣く。 (自動詞)

  【受動文】(母親が)赤ちゃん泣かれる。

 :【能動文】( ✖ )妹がおかしを食べる。(他動詞)

  【受動文】(姉が)妹おかしを食べられる。

このように能動文の表す事態が受動文になると影響を受ける新しい主語が加わります。

それに伴い能動文の主語は「ニ格」に変わります。

自動詞が受身になるのは日本語特有の表現と言われています。

 

持ち主の受身

間接受身のうち、影響を受ける目的語の所有者や関係者が主語となるものを持ち主の受け身と呼びます。

①対応する能動文がない

②動詞によっては迷惑の意味があるものとないものがある

例:【能動文】隣の人が私の足を踏んだ。

  【受動文】は隣の人にを踏まれた。(間接受身)〇

  【受動文】私の足は隣の人に踏まれた。(直接受身)△

このように、能動文の目的語の所有者や関係者が、受動文の主語となる場合、直接受身だと不自然になってしまいます。

日本語の受身ではまず人間を主体に捉え、その人間に何が起こったかの記述が多いのが特徴です。そのため日本語での持ち主の受身はこの構造をとるのです。

例:【能動文】先生が私のこどもをほめた。

  【受動文】は先生に子どもをほめられた。(間接受身)〇

  【受動文】私の子どもが先生にほめられた。(直接受身)〇

この例文だと直接受身でも不自然さはありませんが、能動文の目的語を主語にせず(直接受身にしない)間接受身文で表すと「持ち主の受身」の意味合いを持ちます。

 

 

その他の受身表現

まだまだ・・・他にも日本語では受身で表す表現がいくつかあります。

①特に動作性がない、動作主が一般的な「人々」の場合

例:新型コロナになってから働き方が見直されている。

 :人間の身体のほとんどが水から作られている。

 

②受動文の表現しかない場合

例:私は日本で生まれた。

 :沖縄はきれいな海に恵まれている。

 

 

受身には使えない「所動詞」

動詞の種類によっては受身にできないものもあり、「所動詞」と呼びます。因みに逆に受身にできる動詞は「能動詞」です。

①可能動詞

例:読める・見れる・できる 等

②受身的な意味を持つ動詞

例:教わる・預かる・見つかる 等

③無意志動詞かつ状態動詞

例:ある・要る・似る・異なる 等

④自発的な意味を持つ動詞

例:見える・聞こえる 等

 

 

 

過去問・「受身」について出題されたもの

 

平成28-Ⅲ問題1-問1

ヴォイスの特徴である、動詞の形と格関係の変化についての問題です。ヴォイスではないのはどれでしょう?実際に動詞の形を変えてみてみます。

1番👉大きなリュックが彼の背中に背負わされている??

2番👉太郎は遠くの雷の音を聞く。(聞こえた)

3番👉部下が上司に企画書を作らせられる。

4番👉荷物が机の上に置かれている。

正解は、1番。「背負う」は直接受身にすることが出来ません。うーん、、、ちょっと難しい。

 

平成28-Ⅲ問題3-問2

受身の視点ついての問題です。

能動文の「AがBを叱った」はAに視点を置いています。受動文になると「BがAに叱られた」はBに視点が置かれます。このように受身にすることで置かれる視点が変わってくるのが特徴です。正解は、1番

 

令和1-Ⅰ問題1-(10)

直接受身文の動作主の表示形式について。仲間外れの動詞はどうれでしょう。

直接受身文では動作主が取る助詞に種類があります。「から」「に」「によって」等です。動詞によってとれる助詞が変わってきます。4番以外は生産系の動詞なのですべて「によって」を用います。したがって正解は、4番

 

令和1-Ⅰ問題2-(3)

学習者の誤用についての問題です。学習者は「感動した」とすべきところを「感動された」と誤って恐らく受身か可能での表現をしてしまっています。これと同じ誤用をしていないものはどれか?すべて正しく直してみます。

1番👉その都市はー発展した。

2番👉株価がー下落した。

3番👉誤りをー指摘された。

4番👉私はー安心した。

3番のみ「誤りを」とすべき目的語の格助詞を誤っています。したがって正解は、3番

 

令和1-Ⅲ問題1-問2

間接受身のひとつ迷惑受身はどれでしょう?

間接受身の特徴は対応する能動文がないことです。実際に受動文を能動文にしてみます。

1番👉先生が私に掃除を頼む。

2番👉知人が夫を批判する。

3番👉(私?)花子が先に就職する。

4番👉若者が私に席を譲る。

3番のみ対応する能動文がありません。受動文では能動文にはない、迷惑を受ける主語が登場するのがポイントですね。したがって正解は、3番

 

「受身」の分野もちょっと頭が沸騰する内容です。。。

 

最後に・今日のひとコマ

 

那覇新都心・あっぷるタウン「海産物料理・市」

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 昨日はかなり久しぶりに大好きなお店で昼ごはんを食べてきました。

海の幸がとても美味しいです。特にこの2品がイチオシです。

ここはサラダバーもあって嬉しいしそこがポイントなのですが・・・いつも夕飯が要らないくらいお腹いっぱい(^^;

 

前に行ったときの記事です。

www.watashinoarukikata-diary.com

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年8月