【言語一般】動詞4・『継続動詞(動作動詞)・瞬間動詞(変化動詞)・状態動詞』

Chào các bạn ! はいさい🌺ソムタム娘です。

 

沖縄はイマイチな天気が続いています・・・。今朝方も台風の影響か風と雨の音がすごかったです。。今年の夏は台風が来るのが早い感じがします。

ずっと座りっぱなしだと身体動かしたくなりませんか?沖縄来てから、海で泳ぐのが良い運動になってます。

天気よくならないかなぁ・・・海で泳ぎたい!!

 

はい!今日はアスペクト」により分類した動詞についてです。この「アスペクト」という言葉の意味は?・・・その動詞の表す出来事がどの段階にあるかということを示す表現です。

このアスペクトによる分類を提唱したのは国語学者の「金田一晴彦」先生。参考書等でよく見かけるお名前です。

それでは詳しく勉強していきたいと思います!今日も頭が沸騰しそう~。。

 

 

アスペクトによる動詞の分類

「動詞のテ形+いる(~ている)」を付けたときの動詞の形がどんな意味を表すか、その違いに着目した分類方法です。「継続動詞」「瞬間動詞」「状態動詞」「第4種の動詞」で全部で4種類あります。

この後詳しく説明していくんですが、動詞に「~ている」を付けると・・・動詞の性質によって様々なニュアンスになります・・・すごい!

 

アスペクトってなに?

上にも書いたようにその動詞の表す出来事がどの段階にあるのか、動作が変化する過程の局面を表現するものです。よく混乱するのが「テンス」との違いです。「テンス」とは「今」を基準にして「過去・現在・未来」を表現するもの。。こんがらかりますね(笑)

さて、アスペクトについて、具体的にどういうことかと言うと・・・

時間軸の中で、その動作が今どの局面にあるのかを表すのですが、「食べる」という動作を例にしてみます。

「食べる前」👉「食べ始める」👉「食べている」👉「食べ終わる」この動作の流れの中でどの時点にあるのかを細かく表現することです。

「~ている」を付けると継続の意味になるイメージですが、必ずしもそうではないんです。その点に着目した分類方法なんですが、、、この理論を知ったとき「すごい!」って思いました。(←しつこいw)ではさっそく詳しく勉強していきたいと思います。

 

継続動詞・非状態動詞

「~ている」の形で動作の進行中を表す動詞です。

例:(人間の動作)食べる・走る・読む・泳ぐ・運ぶ 等。

 :おやつを食べている。

時間軸でみると「食べる」👉「食べている」👉「食べた」の順に起こります。

この表現が自分の中では一番メジャーなイメージでした。

 

瞬間動詞・非状態動詞

「~ている」の形で動作の結果を表す動詞です。

例:知る・始まる・到着する・死ぬ・座る 等。

 :私は彼女の名前を知っている。

時間軸でみると「知る」👉「知った」👉「知っている」の順に起こります。

・・・確かに。。。動作の進行ではない!?

 

状態動詞

「~ている」を付けられないものと「~ている」の形が取れる動詞があります。動作の局面ではなく、現在の状態を表します。

 

「~ている」を付けれない動詞

例:ある・いる・要る・値する 等。 

 :テーブルの上に料理がある。(あっている✖)

 

「~ている」を付けれる動詞

例:存在する・さびる・勝る・意味する・似る・異なる・違う 等。 

 :昔からこの建物はここに存在する。

これらの動詞は、「~ている」を付けても付けなくても意味に相違はありません。まさに状態動詞ってことですね。

 「・・・存在する」「・・・存在している」確かにほとんど意味に違いはなさそう。

 

※見える、聞こえる等の知覚を表す動詞も状態を表す。

第4種の動詞

必ず「~ている」の形で用いられる動詞です。状態や性質を表します。

例:すぐれている・そびえている・ありふれている・ばかげている 等。

 :彼女は私よりもすぐれている。

 

 

「~ている」の色んな局面・習慣や繰り返しの意味になる場合も

上記の継続動詞の「~ている」を付けると現在進行形になると書きましたが、違った意味になる場合もあります。

 

習慣や繰り返し

例:毎朝必ず走っている。

 :休日はいつも家族で夕飯を食べている。

ただしこのような進行以外で使われる「~ている」はアスペクト表現とは区別します。

 

過去の経験・完了

例:私は今までタイに10回以上行っている。

 :妹は3年前に双子を生んでいる。

動作が過去に起こったことであることを表し、「~回」など回数を表す語や、過去の時を表す語と共起します。

 

状態の継続

例:私は小学生の頃からアメリカに住んでいる。

 :父は市役所に勤めている。

動作の進行中の意味合いもあるけど、その動作の結果の状態を表しているとも言えます。中間的な用法になってくるのでしょうか。

他にもその状況によって、継続動詞になたったり瞬間動詞になる動詞もあります。

 

 

「継続動詞」にも「瞬間動詞」にもなる動詞

例:私は新しいスカートを買っている最中です。(継続動詞としての用法)

 :私はすでに新しいスカートを買っています。(瞬間動詞としての用法)

このように文脈により、「~ている」の用法がいつもの動詞の分類と必ずしも一致するわけではありません。

 

大切なのはその動詞がどちらに分類されるのか・・・ということではなく、その動詞が文章の中でどういう意味で使われているのか、文脈の意味を理解することだと思います。

そして学習者にも、動詞によって同じ「~ている」の形を使用しても、状況によって意味が変わることを説明できるようなることだと思います。

 

「~ている」と「~てある」の違い

 

「~ている」についてはここまでかなり考えてきましたが、ここで「~てある」についても考えていきたいと思います。学習者に上手に説明できるよになりたいですね!

「~ている」「~てある」どちらも補助動詞で、テ形に継続して補助的な意味で用いられます。そしてどちらもアスペクト的には動作の結果の状態を表します。

 

「~てある」の用法

例:テーブルに本が置いてある。

 :教室のドアが開けてある。

誰かが意図的に何かを行った結果の状態を表しています。

 

動作の結果の状態を表す「~ている」「~てある」

ここで、「~ている」と比べてみます。

【~てある】髪が茶色に染めてある。教室のドアが開けてある。

【~ている】髪が茶色に染まっている。教室のドアが開いている。

このように比べてみると、同じように動きの結果の状態を表しているものの、意味がまったく異なってきます。「~てある」は誰かの意図的な結果の状態を表し、「~ている」は結果の状態に意図性を感じません。そしてある法則が・・・

【~てある】👉ペアあり他動詞・意志動詞

【~ている】👉ペアあり自動詞・無意志動詞

例えば学習者が、教室のドアが誰かによって開けられたことを伝えようとして、「教室のドアが開けている」という誤用をするかもしれません。ここで、学習者が伝えたかった意図の場合には、意図性を表す「~てある」を使用しないといけないことを教えるんですね。。。

うーん、大変!

 

動作動詞・変化動詞

 

ここでまた混乱するような分類をひとつ(^^;

上記で散々「継続動詞」と「瞬間動詞」について書きましたが、「太る」や「乾く」という動詞の分類について矛盾?があると指摘されて、最近ではこれらすべてを「動き動詞」(非状態動詞)と呼ぶようです。

その中でも「~ている」を付けて主体の動きに継続性があるものを「動作動詞」とし、主体の変化の結果の状態を表すものを「変化動詞」とする分類方法もあります。

ややこしや・・・です。

 

 

過去問・「継続動詞・瞬間動詞・状態動詞」について出題されたもの

 

平成27-Ⅲ問題7-問2

「住んでいます」の用法について問われています。

学習者は誤って「住みます」と表現していますが、一定の期間住んでいる状況を説明するときは「住んでいます」と言う必要があります。そのため正解は、1番です。

継続動詞に「~ている」を接続すると動作の進行を表します。選択肢にある「状態動詞」に「~ている」を接続しても動作の進行にはなりません。

もしここで。。。「瞬間動詞」が選択肢になっていたら少し迷ったかもしれません。

住む👉住んでいる👉住んだ(継続動詞としての解釈)

住む👉住んだ👉住んでいる(瞬間動詞としての解釈)

なぜなら、「住む」という動詞は状態の継続を表す意味もあり、どちらニュアンスも含んでいるからです。

 

平28-Ⅰ問題3-(6)

状態動詞についての問題です。状態性の述語は形容詞「きれいだ」、名詞「先生だ」等で表現できます。そして動詞でも上に書いたように状態動詞で表すことが可能です。

正解は、4番。「見える」は状態動詞です。「私にはあなたの姿が見える」・・・存在している状態が見えている状況になります。それ以外は非状態動詞です。

 

平28-Ⅰ問題3-(8)

状態動詞の特徴について問われています。

「テーブルの上に料理がある。」これが状態動詞です。この特徴にぴったりくる選択肢は・・・正解は、3番です!状態動詞は、「ニ格ーガ格」の文型になるのが特徴です。

 

平29 -Ⅰ問題3-(6)

アスペクトによる視点の「テイル形」についての問題です。過去から現在に至るまでの現在完了もアスペクトの範疇になります。正解は、3番です。それ以外の選択肢は全く関係ありません!

 

平29 -Ⅰ問題3-(9)

アスペクト」による動詞の分類について問われています。

上でも書いた通りです。ただここでは、継続動詞や瞬間動詞という言葉ではなく・・・「動作動詞」「変化動詞」という選択肢になっています。最近ではこちらの分類方法での出題も多くなってきてるんでしょうか。正解は、2番です。専門用語はしっかり覚えておかねば!

 

まとめ・

今さらですが、この継続動詞と瞬間動詞の性質の違いを知ったとき感動しました。日常使っている日本語ですが、私たちは「~ている」をこんな風に違ったニュアンスで意識せず使い分けてるんですね。。

 

最後に・今日のひとコマ

 

沖縄の瀬底島の海

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毎年必ず、本島の北部にある瀬底島に行きます。ここの海は離島にも負けない青さと透明度です!

周りが珊瑚に囲まれているため、熱帯魚が多いのも特徴です。

熱帯魚と一緒海の中を泳いで・・・海中散歩は本当に楽しいです!是非沖縄に来たら訪れてみてください♪

 

瀬底島に行った時の記事です。

www.watashinoarukikata-diary.com

 

それでは本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた次回!

 

 

2021年8月