【言語一般】動詞3・『意志動詞と無意志動詞』

Chào buổi sáng mọi người!はいさい🌊ソムタム娘です。

 

 7月末くらいから新型コロナ感染者の数が増え続けていますね。。。沖縄も先日600人を超え、10万人当たりの感染者数がまた全国一位になってしまいました。

因みに私は、来週2回目のワクチン接種を控えています。モデルナ製です。事前情報では2回目は副作用でほとんどの人が発熱すると聞いているので少し憂鬱。。。(^^;)

 

はい!今日も昨日に引き続き、動詞の分類について勉強していこうと思います。

「自動詞と他動詞」とはまた違った分類の方法を考えていきます。すでに頭が混乱してきました。。。

そんな混乱が増すような分類方法のひとつ「意志動詞」と「無意志動詞」についてです。

上手くまとめられるかな・・・(;^_^A

 

 

日本語の「意志動詞」と「無意志動詞」

今回の動詞の分類方法の焦点は、その動詞に意思性があるかないかに着目しています。

意思動詞:主体の意思による動作を表します。「行く」「休む」「持つ」などです。

無意志動詞:意思のない、コントロールのきかない動作を表します。「咲く」「降る」などです。

ではさっそく具体的にどう違うか考えていきたいと思います。

 

意思動詞

上記でも書いたように、正にその動作に「意志」があるものです。コントロールが可能な動作ということになります。それ故に他動詞が多い傾向にあるようです。

例:私は毎朝ごはんを食べる。(他動詞)

  友だちからの誘いを断る。(他動詞) 

  風邪のため仕事を休む。(他動詞)

また「意志」がある動作なので「人」が主語になる動作が多いのが特徴です。また、意志動詞しかとれない表現方法もあります。

 

意向形・命令形をとれるのは「意志動詞」

「意志」のある動作であるからこそとれる形ですね。逆に意思のない動作にとったらおかしくなります。。

例:今日は一緒に学校に行こう。(自動詞)

 :しょっちゅう仕事を休むな。(他動詞)

(咲こう✖ 降れ✖)

※ただし、「雨よ降れ」などの場合は無意志動詞の命令形だと「願望」の意味を表します。

 

依頼表現も「意志動詞」

「~してください」のような依頼表現も意志動詞にしか使えません。

例:この荷物を持ってください。

 :入口のドアを閉めてください。

(散ってください✖・閉まってください)

 

補助動詞」によっては「意志動詞」しか使えないもの

どんな補助動詞かというと。。おそらくこの補助動詞にも意志があるからなのでしょうか?難しい!!

例:【~てみる】  楽器を鳴らしてみる。(鳴らす)

 :【~ておく】  明日までにこの荷物を届けておく。(届ける)

(鳴ってみる✖ 届いておく✖)

 

 

無意志動詞

意思のきかないコントロールができない動作です。そのため、主体の変化を表す自動詞が多いです。

 

自然現象の動詞に多い「無意志動詞」

確かに自然現象に「意志」はないですよね。

例:桜の花が咲く。(自動詞)

 :雨が降る。(自動詞)

 :木の葉が落ちる。(自動詞)

 

人間の生理現象や心理現象は「無意志動詞」

動作主が人間でも、生理現象は確かに・・・「意志」と関わらない動作です。

例:私は緊張すると汗が出る。(自動詞)

 :周りがうるさくて気が散る。(自動詞)

 

受身表現は「無意志動詞」

上で例に挙げた意志動詞の「断る」。これが受身になると「断られる」になります。そうなると。。

例:友達に誘いを断られる。(他動詞を自動詞化)

確かに意思がないですね。同じ動詞でも受身になると無意志動詞に変化します。

 

可能表現は「無意志動詞」

これもまた意思がなく、可能である状態を表すからです。

例:私は何でも食べられる。(他動詞を自動詞化)

 :私は英語を話すことができる。(他動詞?)

 

「入る」は意思動詞にも無意志動詞にもなる

 

動作の主体が「有生」か「無生」かによって、変わってきます。

例:春から大学に入る。(主体が有生・意思動詞)

 :カギはポケットに入っている。(主体が無生・無意志動詞)

※他の動詞分類で「入る」は瞬間動詞に分類されます。瞬間動詞に「~ている」を用いると、「動作の結果・完了」を表します。「入る」にも「~ている」を後続させると動作の状態を表していますね。故に無意志動詞になるというわけです。

(「入る」は継続動詞の用法もあります!)

 

因みに他にも・・・

例:宿題をするのを忘れてしまった。(無意志的)

 :昨日の嫌なことはもう忘れる。(意志的)

まだまだ動詞によっては両方の性質を持ったものがあるようです。。

 

 

自動詞・他動詞の対応がある動詞の場合

 

自他のペアがある動詞に関しては、他動詞が「意志動詞」、自動詞が「無意志動詞」になる傾向が多いようです。

例:意思動詞【他動詞・落とす】  毎晩必ず化粧を落とす。

 :無意志動詞【自動詞・落ちる】  試験に落ちる。

その他:沸かすー沸く、倒すー倒れる、消すー消える、始めるー始まる、等。

 

 『意思動詞・無意志動詞』・まとめ

 

同じ動詞でも受身や可能表現になることで意思動詞から無意志動詞に変化するようで。。分けるのが難しいです(笑)

結論・あまり難しく考えず、ポイントはその動詞の表現に意志があるのかないのか!ですね。

 

過去問・「意志動詞・無意志動詞」について出題されたもの

 

 平成27-Ⅰ問題1-(7)

「うちに」の後に意思動詞が来ると、「何かをしている間に~をしておく」のようなニュアンスになります。ただし無意志動詞が後ろに来ると、そのようなニュアンスは無くなります。

後ろに来る動詞が意志動詞なのか、無意志動詞なのかで判別すると導き出せそう・・・だけど、そもそもその動詞の分類に着目できるかってこと自体が難しい(^^;

正解は、2番。

 

平成30-Ⅰ問題1-(12)

「~直す」は意志動詞の後ろにつくと、納得がいかず何かをもう一度やり直すと意味になります。無意志動詞の後ろにつくと、元の状態に戻る意味になります。(扉を閉め直す)

2番以外はすべて意志動詞につく「直す」ですが2番は・・・意志動詞の「見る」に「直す」がついているように思えますが、「見直す」はこれでひとつの単語のようです。(知らなかった)よって正解は、2番!ここはなんとなく文章のニュアンスで仲間外れが分かりそう?

いつも参考にしている先生の解説を参考にさせていただきました!

平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(12)解説 | 毎日のんびり日本語教師

 

最後に・今日のひとコマ

 

沖縄のシークワーサー

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 もうそろそろシークワ―の旬の時期を迎えます。去年は安くなる時期に冷蔵庫に常備しておいて、色々と使ってました。泡盛に絞ったり焼き魚にも。

島豆腐にもよく絞って食べていました!とにかく何にでも絞ってみる、みたいな(笑)とても美味しいのでオススメです。

ライムみたいな酸味ではなくもう少し優しい味な気がします。沖縄に来たら是非お試しあれ☆

 

商店街を散歩するのが好きです。

www.watashinoarukikata-diary.com

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌺

それではまた明日!

 

2021年8月