【言語一般】語用論的規範・協調の原理『量の公理・質の公理・関連性の公理・様式の公理』

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Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

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昨日もお昼前に散歩がてら浦添市のPARCOまでお出かけしてきました。

PARCOの目の前にはこんな海が広がっています。干潮時間は潮が引いて、随分沖の方まで歩いて行くことができるようになります。

昨日も快晴で日中は真夏並みの日差しでした🌞

 

今日は昨日に引き続き語用論についてです。

会話とはどんなルールに基づいて成り立っているのでしょうか?

日常会話の中で、なんか話が通じないのあぁ。。この人とは上手く会話のキャッチボールがとれない・・・そんな風に感じたことないですか?(もしくは相手に感じさせてるかもw)

おそらくそんな時は、いまから勉強する会話のルールから逸脱していることが考えられます。

それではどんな内容か見ていきましょう。

 

前回までの内容はこちら。

 

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協調の原理(公理)

協調の原理とは、イギリスの哲学・言語・心理学者である、H.Paul Grice・ポール・グライスによって提唱されました。グライスはオースティンの考えを継承し、サールと共に彼の元で学びました。

そしてこの原理は、言語表現が間接的に果たす機能を説明するもので、今日の語用論の基礎を作り上げました。

会話というものは、話し手と聞き手の双方の協力が必要不可欠です。

話し手は、会話の目的や方向の流れを無視して、それと矛盾するような発言はせず、聞き手はそれを信じて話し手の言うことを理解しようと努めます。したがって、聞き手は、話し手の言うことをでたらめな推論によって解釈しているわけではありません。

会話する者双方が会話を効果的に伝達するために、無意識または意識的に守っているルールが存在します。

このような一般的な原則を、グライスはこの協調の原理を4つの会話の公理「量の公理」「質の公理」「関連性の公理」「様式の公理」で説明しています。

そして、この協調の原理の4つが不足してしまうと、会話がかみ合わなくなる可能性が高くなります。

 

量の公理(maxim of quantity)

相手に求められているだけの情報を提供しなければいけません。情報量は多すぎても少なすぎてもいけません。

例:明日どこに映画見に行くんだっけ?

 :東京だよ。(新宿に行こうとしている)

これは情報量が少なすぎます。

例:明日どこに映画見に行くんだっけ?

 :東京にあるここから湘南新宿ラインに乗って60分かかる新宿だよ。

これは情報量が多すぎます。

ダラダラと長く話されたり、簡素過ぎると聞き手は話し手に対して協調的ではないと感じてしまうことがあります。

 

質の公理(maxim of quality)

信じていないことや確信の持てないこと、根拠のないこと、嘘や偽りだと思っていることを言ってはいけません。

例:来月からタイに行けるようになるんだよね?

 :行けるようになるよ。(何の根拠もなく答えている)

この場合、何かニュースや情報等の根拠があっての返事であれば問題なけれども、確信の持てないことを伝えるときは「わからない」と伝えることが大切です。

 

関連性(関係)の公理(maxim of relevance)

その場の状況とか関係のあることのみを述べなければいけません。関係のないことを言ってはいけません。

例:来月タイに旅行に行くんだよね?

 :明日仕事休みだから映画見に行こうかと思ってるんだ。

これは明らかに会話の文脈から逸れた返事をしていて、関連性の公理に違反しています。

 

例:来月タイへ旅行に行くんだよね?

 :実は友達が仕事休めなくなったんだよね。

この例は、一見すると関連性の公理に違反しているように思えますが、聞き手は会話の文脈から「(友達が仕事を休めなくなったから)タイへ旅行に行けなくなった」という意図を読み取るはずです。この場合は関連性の公理は守られています。

 

様式の公理(maxim of manner)

不明確な表現や曖昧な表現を使ってはいけません。簡潔に順序立てて述べなければいけません。

例:来月の長期休暇で行きたいところは決まった?

 :ええと、アジアのどこかに行きたいんんだけど、でもヨーロッパで美術館も見たくて、あ、やっぱりタイのアユタヤにも行きたくて・・・。

これは不明確で曖昧な返事で簡潔に答えられていないので、様式の公理に違反しています。

ただ、、、こういう曖昧な返答って普段の会話で結構ある気がするんですよね(^^;

 

グライスは、通常この4つの前提に基づいて、お互いに協調し合ってコミュニケーションが成り立っていると考えました。

 

 

会話の含意(conversational implicature)

グライスは、協調の原理を前提にしているからこそ伝わる意図のことを「会話の含意」と呼びました。

グライスは文字通りの意味と、言外の含意を分けて考えました。

つまり、前程があるからこそ、話し手から聞き手に言外の意図も伝わるというわけです。

上記の「関連性の公理」で例にあげた「実は友達が仕事休めなくなったんだよね。」の解釈はこの会話の含意によるものです。

聞き手は「友達が休めなくなった」という話し手の答えの会話の含意として「だから旅行に行けなくなった」と解釈することが可能になります。

このように協調の原理という前提があるからこそ、聞き手は「関係性の公理」に違反していないだろうと考え、話し手の答えに対し、何らかの関係性を見出そうとするわけです。

また反対に、皮肉や嫌味などは「質の公理」に意図的に違反することによって会話の含意として生じる表現効果だとも言えるでしょう。

 

 

 

過去問・「協調の原理」について出題されたもの

 

平成27-Ⅲ問題12-問3

「質の公理」に違反していることを伝える発話はどれでしょう?

1番👉「観点がずれますが・・・」は関係のない関連性の公理に違反。

2番👉「うまく説明できませんが・・・」は曖昧な様式の公理に違反。

3番👉「間違っているかも・・・」は確信が持てない質の公理違反。

4番👉「長くなって申し訳ない・・・」は情報量が多い量の公理に違反。

したがって正解は、3番

 

令和1-Ⅲ問題12-問1

「関係の公理」に違反しているものはどれ?

1番👉「好きなような嫌いなような・・・」は曖昧な様式の公理に違反。

2番👉住んでる場所を聞かれて「地球」と答えるのは、情報量が少なすぎる量の公理に違反。

3番👉時間を聞かれて「1時半の2時間半前・・」と答えるのは不明確な表現の様式の公理に違反。

4番👉車を運転できるか聞かれているのに、山登りの話をするのは、話が関係ない関係の公理に違反。

したがって正解は、4番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

ソーメンチャンプルー

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昨日は、PARCOに入っているサンエーでお惣菜をいくつか調達して、海辺でお昼ごはんにしました。

ソーメンチャンプルーは人気の沖縄料理のひとつです。沖縄のスーパーのお惣菜コーナーではよく見かける一品。

東南アジア各国にもこういう料理ありますよね~。おつまみにも最適です(笑)

 

まーさん🥢

 

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年9月