Chào các bạn ! はいさい🌺ソムタム娘です。
今日も朝からじっとり・・・暑いですね~。夜中にあまりにも暑くて目が覚めエアコン付けました。
沖縄地方天気も快晴です🌞!今日も気合い入れて勉強していきましょう。
昨日の「名詞」に続き今日は「指示詞」について勉強していきます。「この本」「あの人」「どっち」これらが指示詞と呼ばれているものです。日常で気が付かないうちにかなり頻繁に使っていることに気が付きます。
指示詞の種類
指示詞は事物・場所・方向などを表します。前回の名詞の種類のひとつ「人称代名詞」に対して「指示代名詞」とも呼ばれます。また「こそあど」という呼ばれ方もしていますね。
国語文法では「こ」を近称、「そ」を中称、「あ」を遠称、「ど」を不定称としていますが、必ずしも距離の遠近を指示するとは限りません。
指示詞の特徴は、話し手と聞き手の相対的な関係に基づいて事物を示します。その相対関係によって、異なった語を使います。
名詞的用法(指示代名詞)・副詞的用法(副詞)・連体詞的用法(連体詞)に分かれています。
指示詞の用法は、文中の単語や文、または段落などを示します。
発話の場面で直接指示される「現場指示」と会話や文章の中で話題となったものを指し示す「文脈指示」があります。
名詞的用法
種類 こ そ あ ど
【事物】 これ それ あれ どれ
【場所】 ここ そこ あそこ どこ
【方向】 こちら そちら あちら どちら
こっち そっち あっち どっち
【人】 こちら そちら あちら どちら
【人・物】 こいつ そいつ あいつ どいつ
代名詞として分類されます。「が」などの助詞を伴って主語になることも出来ます。
副詞的用法
種類 こ そ あ ど
【状態】 こう そう ああ どう
こんなに そんなに あんなに どんなに
副詞として、用言・体言・副詞を修飾することが出来ます。
連体詞的用法
種類 こ そ あ ど
【指示】 この その あの どの・・・(本)
【状態】 こんな そんな あんな どんな・・・(人)
連体詞として分類され、体言だけを修飾することが出来ます。
現場指示と文脈指示
指示詞の用法は、発話の場面で直接指示される「現場指示」と会話や文章の中で話題となったものを指し示す「文脈指示」があります。
現場指示
現場指示には、話し手と聞き手が対立する場合としない場合があります。
ただしどちらに置いても、指示対象間の距離は単に物理的なものではなく、心理的な要素もあります。その判断は、その対象物や場所が自分の領域にあるか、相手の領域にあるのか、それともどちらでもないのかで決まると考えられています。
領域対立型
話し手と聞き手が対立する領域の場合(2人が向かい合って話しているイメージ)
【こ:話し手の領域にあるものを指します】
例:これは私の財布です。(話し手の目の前にある財布)
【そ:聞き手の領域にあるものを指します】
例:それは誰の財布ですか?(財布は話し手の手の届かないところにある)
【あ:両者から離れたところにあるものを指します】
例:あれはきっと誰かが落した財布です。(財布は2人とも手の届かないところにある)
領域共有型
話し手と聞き手が対立しない領域の場合(2人が横に並んで話しているイメージ)
【こ:話し手と聞き手の領域にあるものを指します】
例:ここからバス停までは近いですか?
【そ:話し手と聞き手の領域から少し離れたところにあるものを指します】
例:そこのバス停は学校に行くバスに乗れます。
【あ:両者から離れたところにあるものを指します】
例:あそこのバス停はとても遠いです。
文脈指示
文脈指示は会話の中に出てきた物事や、文章中の物事を指し示すものです。
現場指示と同様に、指示対象となるものに対する話し手の心理的な距離や、主観的か客観的かという事物の把握の仕方、情報を送る側なのか受け取る側なのかで決まります。
会話で「あ」を用いる場合
【話し手と聞き手が知っていること】
例:今度前に行ったあの屋台に食べに行こうよ。
いいね、あそこの屋台や安くて美味しいよね。
両者ともに知っている屋台のため「あの」「あそこ」を用いる。
【記憶の中にあるもの・回想】
例:あの人の名前が思い出せない。
:あの時代はとても良かったなあ。
会話で「こ」を用いる場合
【話し手のみが知っていて、直後に話そうとしていること】
例:今から教えるこの方法は誰にも言わないでね。
会話で「そ」を用いる場合
【聞き手が知らない情報について話すとき】
例:明日、最近出来た新しいタイ料理のお店に行こうよ。
:ああ、そのお店って美味しいのかな?
※知っている情報とは見たことがあるもので、聞いたことがあるだけの場合は「そ」を使います。
【話し手も聞き手も知らない客観的な情報について話すとき】
例:今日、会社に行くとき道で倒れている人を見たんです。その人救急車で運ばれて行ったけど、どうなったかなあ。
:そんなことがあったんですね。
前方指示と後方指示
指示表現には指示対象が指示語が含まれる文の前に示されている「前方指示」と、指示語の後に指示対象がくる「後方指示」があります。
前方指示(前方照応)
例:今度前に行ったあの屋台に食べに行こうよ。
いいね、あそこの屋台や安くて美味しいよね。
指示語の「あそこの屋台」が指す指示対象は「今度前に行ったあの屋台」になります。これが前方指示です。
後方指示(後方照応)
例:私はタイに行ったときこんな文化の違いを学びました。「子供の頭をなでてはいけない」ということです。
指示語の「こんな文化」が指す指示対称は後に続く文になりますね。これが後方指示です。後方指示の場合には「こ」を用います。
ダイクシス(直示)
語用論的にも重要な部分です。
発話する場によって指示する内容が変わる性質のことを「ダイクシス」と言います。日本語では直示と呼ばれています。
言葉の意味が発話の状況に依存する表現のことです。
例えば、「ここに住んでいます」という発言を例にすると、発言した人がタイに住んでいれば、「ここ」を指すのはタイです。発言した人が日本に住んでいれば、「ここ」は日本になります。
「ここ」という指示詞もダイクシスのひとつです。誰が発話するかによって視点が変わるので、もし同じ対象を指したいのであれば使う指示詞も変わってきます。それでは具体的にダイクシスにはどんなものがあるのか見ていきます。
談話直示
この・そんな・あれ・さっき 等
指示詞の文脈指示用法です。
人称直示
例:私・あなた・彼・彼女・お母さん・社長 等。
空間直示
そこ・あそこ・上・下・前・後 等。
社会直示
敬語表現全般。先生・師匠 等。
時間直示
今日・明日・先月・来年・去年 等。
※因みに「翌日」「前日」はダイクシスではりません。「明日」は相対時間名詞で発話時を基準に考えますが、「翌日」は発話時以外のある時点を基準として考えるからです。そうなると・・・時間直示は相対時間名詞?
その他・移動動詞や授受動詞
例:あげる・くれる・もらう・行く・来る 等
過去問・「指示詞」「ダイクシス」について出題されたもの
平29 -Ⅰ問題5-問3
ダイクシスに関する問題です。選択肢でダイクシスのものを探すと・・・正解は、1番。談話直示の指示詞です。2番は移動動詞のダイクシスが含まれてますが、「逃げる」は違います。3番の「あげる」「もらう」の授受動詞もダイクシスですがもう一つの「捨てる」が違います。ひっかからないように!
平成30-Ⅲ問題2-問2
文脈指示用法についての問題です。
上にも書いたように、話し手も聞き手も知っているものを示すときは「あ」系指示詞を使うので正解は、1番。
3番の文章において指示対象が具体物を表す名詞の場合・・・「この本は・・」「こ」系指示詞を使いますね。4番の指示対象が指示詞の後に現れる場合・・・
例:私はタイに行ったときこんな文化の違いを学びました。「子供の頭をなでてはいけない」ということです。後方指示の場合には「こ」系指示詞を使います。
この分野苦手かも(^^;)
令和2-Ⅰ問題1-(15)
ダイクシスについての問題です。ダイクシスではないものは?
正解は、3番です。「そこ」は確かに文脈指示ではあるのですが、発話時を基準としていません。先行している内容の場所を指しているためダイクシスではありません。
これは難しい~。
令和2-Ⅲ問題12-問1
情報が共有されている場合の言語形式の特徴とは?
正解は、1番。
話し手と聞き手が知っていることにはア系指示詞を用います。
最後に・今日のひとコマ


「とまりん」は離島の渡嘉敷島や座間味島に行くフェリーや高速船が出ている船着き場です。家の近所でよく散歩がてら通ります。
夕方6時くらい、ちょうど座間味島からのフェリーが帰って来たところですね。
南城市から久高島には行ったことがあるんですが、ここからフェリーに乗ったことはまだないんです。
去年行こうと思ったときには、新型コロナウィルスが流行り始めて・・・(^-^;
沖縄に住んでるうちに行ってみたいなぁ。。船の旅も楽しそうですよね!
久高島もとても素敵な場所でした。
www.watashinoarukikata-diary.com
本日も最後までお読みいただきありがとうございます🚢
それではまた次回!
2021年8月