【言語と教育】評価・テストの条件『妥当性』『信頼性』『有用性』『真正性』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

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昨日は今年最後になるかも・・・と思い、レンタサイクルで大度浜海岸へ行ってきました🌊

なんと、またウミガメに遭遇しました!!

今年2度目です。今回出会った子もおそらく子亀でした。

 

とにかくカワイイんです!

ゆらゆら~と泳いでる姿を見ながら追いかけていくんですが、、、とても癒されます。

そして何とも言えない神秘的な光景なんですよ。

 

途中で見失ってしまったんですが(付いて行けず・・・)、このまま竜宮城へ連れていってくれそうでした✨

 

 

勉強はかどってないけど(^^; 思い切って行って良かったです🐢

 

昨日でいったん更新は終了なんてことを書いたんですが、少し方針変更(早すぎw)です。

今日はテスト関連の内容をもう少し追加していきたいと思います。

明日からも「まとめ」の内容ではないにしても、その日勉強した内容について更新していけたらと思っています。

 

 

 

 

 

よいテストの条件

よいテストの条件とは何でしょうか?

学習者の言語能力を測るためにも、テストの内容はとても重要です!

条件として、具体的には「妥当性」「信頼性」「有用性」について考える必要があります。

 

妥当性

妥当性とは、そのテストの作成目的である特定の目標を、実際にどの程度的確に捉えているかの度合いです。

妥当性には以下の3種類があります

 

内容的妥当性

そのテストの問題の内容が、測定対象を含んでいるかどうかです。(これ当然ですよね!)

動詞の活用について理解できているかどうかを問うテストで、内容が動詞のテンスを問う問題だったらそれは妥当性が低いと言えます。

また測定対象となる範囲から偏りなく適切に出題されているかも重要です。

 

基準関連妥当性

そのテストの成績が、そのテストにとっての外的基準となる他の尺度の成績とどの程度関連しているかどうかです。

関連する別のテストの結果の得点と相関が高ければ、基準関連妥当性が高いといえます。

 

構成概念的妥当性

これは少し説明が難しい・・・。

そのテストが根源的に何を測っているのかを明らかにしようとすることで、測定しようとする構成概念から予測されるようなことが実際に起こるか、ということに関する妥当性のことです。

測定する内容が、実際に言語を使用する場面をどれだけ反映しているかという「真正性」も重要になってきます。

 

 

信頼性

信頼性とは、そのテストが信頼できるかということです。

同じ測定対象に対して、同じ条件の元で、同じ結果が得られるかという一貫性、安定性の程度をみます。

信頼性を高めるためには、問題文の指示を明確にすることや、解答例を添えることなどがあります。

また、受験環境を同じにすること(音響条件など)や採点基準、採点方法の方針をあらかじめ決めておく必要もあります。

信頼性を測定する方法として、再テスト法と、平行テスト法があります。

 

再テスト法

同じ受験集団に対して対して同一のテストを2度実施する方法です。

 

平行テスト法

同じ受験集団に対して、難易度、質、量が同様のテストを重ねて実施する方法です。

 

 

客観性

客観性とは、異なる採点者が採点しても、採点結果が安定しているかどうかということです。

 

 

有用性(経済性)

有用性とは、そのテストが実施しやすいかどうかを問うものです。

効率性と実用性から見ます。

 

効率性

実施時間や手続きなど、実施が容易かどうかです。

 

実用性

費用、労力、設備など、経済的負担が大きすぎないか、実施がスムーズに行われるかどうかです。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】・「テストの妥当性・信頼性・有用性・真正性・客観性」について出題されたもの

 

 

平成28-Ⅰ問題7-問3

テストの妥当性についての問題です。

1番👉採点者が変わっても同じ結果が得られるかどうかは、客観性。

2番👉測定しようとする能力が適切に測定できているかは、妥当性。

3番👉実際の教授活動の中で使いやすいかどうかは、有用性。

4番👉実際の言語使用を状況を反映してるかは、真正性。

したがって正解は、2番

 

平成30-Ⅰ問題5-問3

テストの妥当性の問題です。妥当性を損なう要因を問われています。

1番👉問題文の指示が不明確なのは、信頼性を損なっています。

2番👉聴解テストで、選択肢の漢字が読めず答えを選べないのは、妥当性を損なっています。

3番👉???

4番👉聴解テストのときに、外の音が妨げになるのは、信頼性を損なっています。

したがって正解は、2番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

沖縄・パパイヤの木

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昨日、大度浜海岸へレンタサイクルで行く途中に見かけた、パパイヤ畑です。

しかもこんなに低い木に実っているパパイヤは初めて見ました。そしてパパイヤ畑を見るのも初めてです。。。

 

青パパイヤがこんなに!

こんな光景を見ると、、、沖縄ってほんとに南国🌴

 

タイ料理のソムタムが恋しいです。。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日??

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語と教育】評価『テストの種類』『ポートフォリオ評価』『ルーブリック』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

 

今日はこれから糸満市の海・大度浜海岸へ行ってきます!🚴

試験まで・・・あと約一週間というところですが、勉強の進捗状況はまったく順調ではありません泣

ただ海へ行けるのも今年最後・・・そして沖縄離れる前の最後の機会になりそうです。という訳で今は海🌊を優先します。

まぁこの一日が試験を左右するくらいだったら、私の今の実力もその程度ってことですね(^^;  (👈言い訳!!)

 

8月4日から続けてきたこのブログ更新も試験までストップします。(一応)

この後はリスニングと筆記の方に重点を置いて勉強進めていこうと思います。

たまに更新はするかも?

 

ではでは今日も教育の分野を勉強していきましょう~。

 

 

 

 

評価とは

評価とは、教育の実践とセットで捉えるものとされています。

評価を行うことによって、カリキュラムや授業の問題点を見つけることが可能になります。

また、その評価方法も目的や状況に合わせさまざまな種類があります。

テストによる評価やテストを用いない評価、統計学的な分析手法などもあります。

 

評価の分類と方法

評価の目的は、教授活動をより効果的に行うことです。

フィードバックにより、今後の指針となる貴重な情報源にしなければなりません。

評価関連用語として、3つの用語が使われています。

①テスティング:試験

試験をおこなうことです。

②アセスメント:査定

試験、インタビュー、アンケート等によって、評価のためのデータを集めることです。

エバリュエーション:評価

アセスメントによって得られたデータを教育目標と照らしあわせ、その教育の成果を評定し、その後の方策を打ち出すことです。

 

性格による評価の分類

認定評価

学習者の能力や進歩が基準に達しているのかを測定するものです。

例:日本語能力試験OPI

 

測定評価

各段階の到達目標の達成度を評価するものです。

例:中間テスト、単元テスト・定期テスト

 

選別評価(選抜的評価)

学習機関に受け入れるか否かを選別するものです。

例:入学試験

 

熟達度評価

現時点の言語能力の熟達度(どれくらいできるか)を測るものです。

クラス分けに用いたりします。

例:プレースメントテスト

 

 

実施時期による評価の分類

診断的評価

コース開始前に実施します。

例:レベルチェックテスト、プレースメントテスト

 

形成的評価

コース開始後、学習の進行に応じて随時実施します。

例:小テスト、単元テスト

 

総括的評価

学期終了・コース終了時に実施します。

例:期末テスト

 

外在的評価

学習機関外で任意の時期に実施します。

例:日本語能力試験日本留学試験

 

 

③評価方法

成績の評価方法です。

相対評価

同一集団内での評価・位置づけを行う評価です。

 

絶対評価

学習目標の達成度を一定の基準に照らして判断する評価です。

到達目標を基準とする評価としての「到達度評価」と、個人の特性を評価することを目標に進歩の有無や得意不得意を捉える評価として「個人内評価」があります。

 

評価の方法はそれぞれ特性があり、相対評価は客観的で納得されやすい反面、個人の進歩が評価されにくいです。一方で、絶対評価は個人の努力などは評価されて学習の動機付けにも有効ではあるものの、評価の判断基準が適切に設定されていないと、教師の主観に左右される恐れがあります。

それぞれの特性を把握しどの方法を使うか見極めが重要です。

 

 

テストの種類

言語能力の測定と評価の方法として最も一般的に広く用いられているのが、言語テストです。

言語テストの種類を用途別、実施目的・結果の解釈別、採点方法別に分けていきます。

 

 

テストの種類(用途別)

用途別の分類です。

 

適性テスト

受験者の言語学習に対する適性を測るためのテストです。

言語的知性、音韻的能力、分析能力、音声と文字を一致させる力、文法に対する敏感さ、機械的な記憶力、機能的に理解する力などを測ります。

 

プレースメント・テスト(組分けテスト)

現時点の言語力の実力を測り適切なクラスへ配属させるためのテストです。

 

アチーブメント・テスト(到達度テスト)

一定期間における学習の到達状況を見るためのテストです。

 

プロフィシエンシー・テスト(熟達度テスト)

受験者の実力を認定基準に照らし、どのレベルかを測るためのテストです。

 

 

テストの種類(実施目的・結果の解釈別)

実施目的・結果の解釈別の分類です。

 

集団基準準拠テスト

ある受験者が他の受験者の得点と比較してどうだったか、受験集団における個人の相対的な位置付けを明らかにできるテストです。

相対評価に結び付きます。

 

目標基準準拠テスト

ある受験者のできること(Can-do)や、能力の伸びを明らかにするテストです。

絶対評価に結び付きます。

 

 

テストの種類(採点方法別)

採点方法別の分類です。

 

客観テスト

正答が1つしかなく、コンピュータでも採点ができるテストです。

用意されている選択肢の中から正答を選ぶ再認形式と、受験者が自分で回答を書き込む再生形式の2種類があります。

再認形式には、空欄に語を記入する「クローズ・テスト」、長文を読ませた後に答えの真偽を問う「真偽法」、3択以上の選択肢の中から正答を選ばせる「多肢選択法」など、その他にもさまざまな種類があります。

 

主観テスト

特に決まった正答がなく、採点者が採点基準に基づき採点するテストです。

作文、小論文、ロールプレイ、スピーチ、プレゼンテーションなどあります。

主観テストの採点方法には、パフォーマンスを総合的に判断する総合的測定法と、「発音」「文法」「流暢さ」というように評価項目を要素に分けて採点し、その統計を出す分析的測定法があります。

 

 

 

ポートフォリオルーブリック

テストによらない評価方法には、ポートフォリオ評価があります。

ポートフォリオ評価は、数値化しにくいパフォーマンス課題(スピーチ、ロールプレイ、作文、レポート、プロジェクトワークなど)に関するデータをファイル(ポートフォリオ)に保存し、学習者本人と教師が共同で評価するものです。

ポートフォリオの目的は、資料を基に学習者自身が内省し、自己評価を行うことでメタ認知能力を育成し、継続的な自立学習を促進することです。

ポートフォリオを評価する方法として近年はルーブリックが用いられています。

ルーブリックとは評価の(基準+規準)のことでで、マトリックスの形で提示されることが多いです。

学習目標の到達度を判断することを目的とし、縦軸に学習項目である「評価の観点(規準)」、横軸に「評価点」を示しそれぞれの下に観点の尺度を数段階に分けて文章で示した「評価の基準」から構成された評価ツールです。

パフォーマンス課題のように、リアルな状況で知識・スキルを活用しながら取り組む課題については、パフォーマンスの質を判断する基準が評価者によって異なりやすいという問題もあります。

しかしルーブリックを用いると、評価者による評価の偏りを少なくし、「できる/できない」の二分ではなく、複数の水準(レベル)を設けた評価基準によって「どの程度できるか」という段階的な評価が可能になります。

また、ルーブリックを活用することで教師と学習者が目的や到達レベルを共有して取り組むことで、授業活動がより活性化することも期待できます。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】・「「ポートフォリオ」「ルーブリック」

 

平成27-Ⅰ問題6-問2

教育活動について、コース実施実施後に行うテストについての問題です。

コースの改善のために行うテストはどれ?

1番👉プレースメントテストはクラス分けに用いります。

2番👉クローズ・テストは穴埋め式のテストです。

3番👉到達度テストは、学習者の一定期間の学習状況の到達度をみるテストです。

4番👉言語学習適性テストは、言語の適性を測るテストです。

したがって正解は、3番

学習者の到達度を確認すればコース改善ができますね!

 

平成27-Ⅰ問題7-問5

ポートフォリオについての問題です。活用する利点とは?不適当なものを問われています。

正解は、1番

結果より過程重視です!詳しくは上記参照。

 

平成28-Ⅰ問題6-問4

クローズ・テストについての問題です。

正解は、3番

空欄を埋めるのがクローズ・テストです!

 

平成28-Ⅰ問題7-問1

コースの途中でコース改善を目的として行う評価はどれ?

正解は、4番

形成的評価のことです。詳しくは上記参照。

 

平成28-Ⅰ問題7-問2

集団基準準拠テストに関する問題です。不適当なものを問われています。

正解は、1番

個人の到達度を測るのは目標基準準拠テストです。詳しくは上記参照。

 

平成28-Ⅲ問題7-問1

ルーブリックについての問題です。

正解は、4番

選択肢1に惑わされました・・・言語能力のレベルを測るものではないですね。

詳しくは上記参照。

 

平成30-Ⅰ問題5-問1

熟達度評価に用いられるテストはどれ?

正解は、2番

プレースメントテストです!

 

令和1-Ⅲ問題7-問2

ルーブリックに関する問題です。

正解は、1番

パフォーマンスの質の評価に向いています!

選択肢2番の、項目ごとに到達度を評価できる・・・これは合ってますが、大規模な客観テストに向いているとは言えません。

 

令和2-Ⅲ問題7-問5

形成的評価に関する問題です。

正解は、2番

形成的評価は、コース期間中のテスト結果を基に、指導方法の改善をはかるために行います。

 

令和2-Ⅲ問題8-問5

ポートフォリオに関する問題です。

正解は、2番

学習過程の記録を残し、学習を振り返ることです!過程が大事。

 

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

Orion・41BEER(首里

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Orion🍻ビールから新商品のクラフトビールが発売されていました。

その名も「41ビール」。

2年前火災にあった首里城の復興を願って・・・

首里王朝のハチミツを使用しているんだそうです!ほんのり?感じる気がします♪ コクがあって美味しかったです。

ネーミングは、首里=すい=41からきているようです。

 

南のビールと一緒に北の・・・北海道限定のビールも🍺 こちらはドライ!

 

www.watashinoarukikata-diary.com

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語と教育】言語教育・言語運用指導『プロセス・アプローチ』『ディクトグロス』『スキャニング』『スキミング』『ジグソー・リーディング』『ピア・レスポンス』『プライミング効果』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

 

最近肌荒れが・・・マスクのせいでしょうか?特に頬のあたりのニキビ(って言わない?w)や乾燥が気になります( ノД`)

実は最近、顔を洗うのに石鹸を使わないようにしています。水のみです(笑)

こんなことができるのも・・・ファンデーションなどの化粧をしていないからです。

数か月前におでこのニキビが気になって、洗浄のし過ぎかと思い止めたらかなり改善されたんですよね(あくまで個人的感覚)

タイの石鹸を使い出してから、肌の調子も好調だったのですが・・・在庫が無くなって今は日本の石鹸です。

早くタイの石鹸が欲しい~~。

 

はい!

今日は実践的な教育についての内容です。

 

 

 

 

4技能別の言語指導・重要語句・まとめ

ここでは言語指導を実際に行う際に用いる、具体的な指導法や活動方法をみていきたいと思います。

過去問にも実践的な問題としてかなり出題度が高い項目です。

それぞれのワードと意味をしっかりおさえておく必要があります。

「話す」「書く」「聞く」「読む」の4技能別に確認していきましょう。

 

 

「話す」技能指導

話す技能の指導では、1人で話すことを基本とする独話と、複数人で話す対話に大きく分けられます。

 

独話活動

・スピーチ

・プレゼンテーション

ストーリー・テリング

 

対話活動

・ロールプレイ

・ディスカッション

ディベート

 

 

「書く」技能指導

 

初級レベルに対しての指導法

 

制限作文アプローチ

特定の言語項目を使用して作文をする方法です。書くことよりも言語知識の習得のために行われることが多いです。

言語形式の正確さを重視したオーディオ・リンガル・メソッドの考え方を取り入れた指導法です。

 

ガイデッド・ライティング/ガイデッド・コンポジション

教師が与えた質問に対する答えを文で書いていき、その答えの部分だけをつなぎ合わせることでまとまった文章に仕上げていく方法です。

 

 

中級レベルに対しての指導法

ある程度基礎的な学習は終えているため、小論文、要約、レポート、ノートテイキング、手紙やメールなどを指導していきます。

 

プロセス・アプローチ

文章を書くことを思考の循環的なプロセスであるとして、文章を推敲する過程(書く過程)を重視して、何度も書き直しをする方法です。

フラワーとヘイズのライティングプロセスの認知モデルを理論の基盤としています。「構想」「文章化」「推敲」3つの段階を行ったり戻ったりを繰り返しながら、改善しよりよい文章を再構築していくことを目的としています。

ライティングプロセスの認知モデル:

1980年代に、フラワーとヘイズによって提唱されました。

ライティングにおける思考過程の研究には、書き手の思考内容を発話させて分析する思考発話プロトコル分析が用いられています。

それまでは、構想・文章化・推敲は独立した段階をそれぞれ終えてから次に進んでいくとされていましたが、この研究によって3つの段階は行き来していることが解明されました。

3つのそれぞれの段階で、その過程が適切に行われいるかを書き手がモニターする仕組みがあり、このモニターには長期記憶とワーキングメモリが関係しているとされています。長期記憶から書くことに必要な情報を取り出し、モニターに役立て、ワーキングメモリにはこれまでに書いた内容が記憶されています。

 

 

パラグラフ・ライティング

読み手にとっての分かりやすさを重視し、文章の構成や形式を一定のルールに沿って書く方法です。

 

ピア・レスポンス/ピア推敲

協働学習の観点から、学習者がペア、あるいはグループでお互いの作文を読み合い、良いところや直したほうがいいところを伝え、文章の内容や形式の両面にフィードバックを行うことで、文章の改善を図る活動です。(学習者同士のの言語能力レベルは同じくらいにするのがベストです)

スキル向上と、学習活動を通して仲間と社会的関係を築くことも目的としています。

ピア・ラーニングの一種です。

 

学習者によっては、レポートや論文などの学術的な文章(アカデミック・ライティング)を書くことが必要になってくる場合もあります。その場合は、適切な語彙や表現、構成等の指導も必要になってきます。

 

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その他にも覚えておきたい用語。

新旧レトリックアプローチ

新旧レトリックアプローチとは、作文指導のひとつです。

談話や文体にある特有のパターン、段落の理論的構造や機能などの文章構造のパターンを提示して、それに従って書かせる方法です。

制限作文アプローチは語彙や文法などの文レベルを重視した指導法でしたが、新旧レトリックアプローチはそれよりも大きい談話レベルに重点を置いた指導方です。

 

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

 

 

「聞く」技能指導

聞く技能の指導には、CDやDVD、教師の発話、インターネットなどさまざまなものが活用されます。

聴解のプロセスには、言語知識を手がかりにして理解を進めるボトムアップ処理と、背景知識や文脈・場面・挿絵などを手がかりに予測や推測をして仮説検証をする聞き方のトップダウン処理があります。

これら両者を組み合わせて両者を相互に交流させることによって、「聞く」過程が作られていき、このことを相互交流モデル(補償モデル)と言います。

 

詳しくはこちら。

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ディクトグロス

音声を通じて日本語を統合的に練習する活動です。

①まずまとまりのある内容を持つ短めの文章を、教師が数回音読している間に、学習者はキーワードのメモを取ります。教師の音読はナチュラルスピードで行われます。

②その後、学習者が個別に、または他の学習者と協働して、元の文章と同等の内容・構成になるよう文章を復元していきます。

復元する際に、うまく話せない学習者には母語使用を認めます。

4技能を組み合わせて、個人学習と協働してピア・ラーニングも行える活動です。

 

ディクトコンボ

学習者に文の一部をディクテーション(書き取り)をさせ、その後続きを考えて書く活動です。

 

 

 

「読む」技能指導

読む作業、読解も聴解と同じように、トップダウンボトムアップの理解も出るがが提唱されています。

また読解におけるスキルとして、スキミングやスキャニングなどがあります。

読解活動ではジグソー・リーディングがあります。

 

トップダウン・モデル

キーワードや見出しなどから予測や推測をし、仮説をたて、理解の確認(モニター)をしながら、仮説の検証・修正をしていく方法です。

 

ボトムアップ・モデル

小さい単位の(語彙)の理解から、大きい単位(文章全体)へと理解をすすめていく方法です。

 

 

スキミング・速読

スキミングとは、英語のskimのすくいとるという意味からきています。

文章のおおよその内容や要旨をつかむ・・・意味をすくいとるという方法です。

すくい読み、飛ばし読み、流し読みなどとも言われています。

見出しを見て大意をつかんだり、文章をざっと読んで流れをつかんだりすることです。

トップダウン・モデルの活用が重要です。

 

スキャニング・速読

スキャニングは英語のscanの探し出すという意味からきています。

自分の知りたい情報を探し出す・・・必要な内容のみを探し出す方法です。

文章の中から探しているキーワードを探したり、メニューの中から自分の食べたいメニューを探したりすることです。

これもスキミングと同様にトップダウン・モデルの活用が重要です。

 

多読

多読とは、できるだけ多くのテキストを読む手法です。

これも外国語を身に付けるための学習法のひとつです。

大切なのは、楽しく外国語に慣れ親しむことなので、まずは字のない絵本から初めて、徐々にレベルを上げていきます。分からなくても辞書は引かず、母語に翻訳はしません。また、分からない部分は飛ばして読み、さらに読み進められなくなったら、その本は読まずに他の本を読みます。。。

 

ジグソー・リーディング

ジグソー・リーディングとは、グループによる読解活動です。

グループのメンバーがそれぞれテキストの異なる部分を読んで、自分が読んだ情報を持ち寄り報告し合い、全体のストーリーを再構築します。情報の断片から全体を作り上げ共有することで読解力を高める効果があります。

 

 

 

その他の覚えておきたい用語。

 

ライミング効果

ライミング効果とは、先に行ったなんらかの処理が、次に行う他の処理に促進的な効果を及ぼす現象のことを指します。

なお、先に見たり聞いたりする事柄をプライムといい、影響を受ける別の事柄をターゲットといいます。プライマーによって特定の概念が活性化させられて、関連する情報(ターゲット)を連想しやすくなるというわけです。

例えば、教師が学習者に対しフィードバックを行った際に、教師が用いた言語形式を聞くことで、学習者も同じ言語形式の使用頻度が高まることです。

 

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「プロセス・アプローチ」「新旧レトリックアプローチ」「制限アプローチ」「ディクトグロス」「スキミング」「スキャニング」「ジグソー・リーディング」「ピア・レスポンス」「プライミング効果」について出題されたもの

 

 

平成27-Ⅲ問題8-問1

上級レベルのグループワークを行う際に、読解の作業に入るまえに、背景知識を活性化させる活動として、話し合いを行わせます。その活動に適しているものとは?

正解は、3番

テーマについて知っていることや自身の経験を話し合うことは、プライミング効果を期待できます。

ライミング効果(背景知識を活性化させること)とは、あらかじめ提示された事柄(プライム)に影響をうけ、それに関連する事柄が覚えやすくなったりすることです。

事前にこの活動をすることによって、これから読む資料に対する学習効率を高められることが期待できます。

 

平成27-Ⅲ問題8-問2

速読におけるスキャニング、スキミングの問題です。要点を箇条書きにする際に論旨を正確に理解するたもの指導として、不適当なものを問われています。

正解は、3番

スキャニングは、必要な情報のみを探し出す手法なので、要点を箇条書きにすることには向いていません。

スキミングで大意を理解した上で、詳しく読むのはいいですね!

 

平成28-Ⅰ問題6-問1

スキミングについての問題です。適している活動はどれ?

正解は、3番

ポイントは「大意を把握する」ですね。スキミングの特徴です。

 

平成28-Ⅰ問題6-問2

ジグソー・リーディングについての問題です。

正解は、2番

詳しくは上記参照。

 

平成28-Ⅰ問題6-問3

多読についての問題です。

正解は、3番

とにかくたくさん読むことが多読です!読み進めなくなったらその本は読むのをやめて、他の本を読む!

 

平成28-Ⅲ問題8-問1

ディクトグロスについての問題です。

教師がテクストを読み上げ、学習者はそれを聞いて、協働で内容を再構築する活動は、ディクトグロスのことです。

したがって正解は、2番

 

平成29-Ⅲ問題10-問1

新旧レトリックアプローチについての問題です。

談話構成に関して、さまざまなじゅあんるの談話構成パターンを指導する方法は、新旧レトリックアプローチのことです。

したがって正解は、1番

 

平成29-Ⅲ問題10-問2

ライティングプロセスの認知モデルについての問題です。

正解は、4番

ライティングプロセスである、構想・文章化・推敲の3つの段階をモニターによって管理されています。

 

平成29-Ⅲ問題10-問5

ピア推敲に関する問題です。不適切なものを問われています。

1番👉学習者の目標言語の運用能力は・・・高低差があると、フィードバック時に困ると思ます、、ピア推敲の効果ないです。

2番👉学習者同士、自分の文章がどれくらい相手に理解されたか把握できます。

3番👉お互いフィードバックすることによって、自分の考えをさらに深めることができます。

4番👉学習者の文章を分析することで、自分の文章も分析的に見返せるようになります。

 

平成30-Ⅲ問題7-問3

ジグソー・リーディングについての問題です。

正解は、3番

それぞれ異なるパートを読んだ人同士がお互いに内容を伝え、内容を確認し合うことに意味があります。

 

平成30-Ⅲ問題7-問5

ジグソー・リーディングについての問題です。この活動を行うねらいはなんでしょうか。不適当なものを問われています。

正解は、2番

競って読み・・・速く正確に読む力をつけることは目的としていません。

 

平成30-Ⅲ問題11-問3

ディクトグロスに関する問題です。

正解は、3番

ポイントは、学習者が協力して再構築する・・というワードです。

 

令和1-Ⅰ問題6-問1

制限作文アプローチに関する問題です。この指導法の背景にある言語教育の考え方はどれ?

正解は、2番

言語形式に重点を置いた、オーディオ・リンガル・メソッドです。

 

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令和1-Ⅰ問題6-問3

プロセス・アプローチに関する問題です。

正解は、3番

ポイントはプロセス・アプローチの特徴である「推敲を繰り返し」のところです。

 

令和1-Ⅰ問題6-問5

ピア活動を取り入れた作文教育に関して、ピア・レスポンスについての問題です。

正解は、1番

ピア活動とは学習者同士が共同で行う活動のことです。お互いに作文を交換しフィードバックし合う、これがピア・レスポンスです。

 

令和1-Ⅲ問題8-問3

スキミングについての問題です。

正解は、2番

ポイントは、「文章全体のおおまかな意味を理解する」という部分ですね!

 

令和2-Ⅲ問題5-問4

スキャニングについての問題です。

正解は、4番。

避難手段を判断するために、ニュースから道路情報や運行情報を聞き取るのは・・・自分に必要な情報のみを取り出す活動と一致しています!

こういう問題は落としたくない!(去年間違ってます💦)

 

令和2-Ⅲ問題8-問3

ピア・レスポンスについての問題です。不適当なものを問われています。

正解は、1番

学習者の言語能力は同じくらいにしないと、お互いに理解し合えないので効果がないです。

平成29年の問題と・・・ほぼ同じ?

 

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

 

餃子ピザ☆

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うちのキッチンには魚焼きグリルがありません。

友人宅にはグリルがあるので・・・一緒に夕飯を食べるとき、たまに作る餃子ピザ。

とてもお手軽で色んなバリエーションが作れるのが楽しい♪

最近は食べる煮干しをのっけるのにハマってます。これがなかなかイケるんです。。煮干しの塩っけがいい!

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語一般】単文と複文・『並列節と従属節』・『名詞修飾節・補足節・引用節・副詞節・条件節』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

 

昨日は台風18号の影響で久しぶりに一日雨降りだった沖縄地方です。

超大型と言われたいた18号でしたが・・・沖縄本島にはそこまで接近せずに一安心でした💦

気温も久しぶりに30度をきって涼しく感じてしまいました。

 

夏場はガスを止めて水シャワーなんですが、、、ちょっと寒かったです(笑)

 

今日もちょっと放置していた苦手な文法分野の「複文」についてやっていきます!

もうラストスパートですねー!💪💪

 

 

 

語と句と節の定義

「語」とは、単語のことです。

詳しくは語構成で説明しています。

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「句」とは、単語2つ以上から成って、一定の意味を持ち、品詞に相当するもので、主語+述語を含まないものまでです。

「節」とは、主語+述語が含まれていて、1つのまとまりを持つものです。

これが文法上の、「語・句・節」の定義になります。

しかし日本語では、修飾部が語であるのか、句であるのか、あるいは節であるのかが形式上判断がつきにくい場合があります。

そこで、修飾部が語・句なのか、あるいは節になるのか、次の二つの条件を満たしているかどうかで判断していきます。

①陳述を備えていること。

節  :彼が買った本は安い。  

    ドアノブが壊れているドアは開かない。

語・句:古い車は安い。

    新しい本の表紙が破れている。  

②テンスの意識が含まれていること。

節  :昨日彼が買った本/家が欲しかった人

語・句:楽しい本/仙台の有名な土産

 

 

複文とは

1つの述語を持つまとまりの部分を「節」と呼び、1つの節でできた文を「単文」と呼び、複数の節から成る文複文と言います。

原則として、文末にある述語を中心とした説が文全体をまとめており、この節を「主節」と呼び、主節に対してある関係を持ったものを「接続節」と呼びます。

この主節と接続節の関係は意味的に2つに分けることができます。

ひとつは「並列的関係」で、もう一つは「従属(主従)的関係」です。それぞれを「並列節」「従属節」と呼びます。

 

 

並列節とは

並列節とは、複文の中の二つの節が対等であると同時に、それ自体が無関係であることが条件になります。つまり二つの節はどちらが中心というわけではなく、基本的に位置の交換が可能でなければなりません。

並列節において、主節と接続節が単純に並ぶものを「順接的並列」と呼び、主節と接続節が対立関係にあるものを「逆節的並列」と呼びます。

 

順接的並列

①すべてを並べ立てる表現で、この並列関係を「総記」と呼びます。名詞間に示す助詞「ト」の働きに似ています。

述語の「テ形」と「連用形(前ます形)」で表します。

例:私はご飯を食べて、お菓子を食べた。

 :私はご飯を食べ、お菓子を食べた。

 :私はご飯とお菓子を食べた。

②例としていくつかのものを挙げる表現で、この並列関係を「例示」と呼びます。名詞間に示助詞「ヤ」の働きに似ています。

述語の「タリ形」で表します。

例:私はご飯を食べたり、お菓子を食べたりした。

 :私はご飯やお菓子を食べた。

③問題となっている事柄に該当するものを「~だけではなく~も」といった意味で並べる表現です。この並列関係を「累加」と呼び、名詞間に示す助詞「モ」の働きに似ています。

接続助詞の「し」で表します。

例:私はご飯を食べたし、お菓子も食べた。

 :私はご飯もお菓子も食べた。

 

逆接的並列

接続助詞の「が」で表します。

例:私は海に行ったが、彼は街に行った。

 :私は朝ご飯を食べたが、夕ご飯は食べなかった。

 

 

注意:テ形の並列節には後述する副詞節の用法も多数あるので注意が必要です。

原因・手段方法・付帯状況・逆接などです。

例:笑って、叱られた。(原因)

 :笑って、ごまかす。(手段方法)

 :笑って、彼を迎える。(付帯状況)

 :顔で笑って、心で泣く。(逆接)

 

 

従属節とは

従属節とは、主節を補佐する働きを持っている節のことを言います。

従属節には「名詞修飾節」「補足節」「引用節」「副詞節」「条件節」などがあります。

 

名詞修飾節(連体修飾節)

名詞修飾節とは、体言である名詞(形式名詞は含まない)を修飾する節のことです。構造的な視点からと、機能的な視点からみた2つの分類方法があります。

前者の分類を「内の関係と外の関係」といい、後者を「限定・非限定用法」と呼びます。

 

内の関係と外の関係

名詞修飾節は修飾する成分とそれを受ける名詞(被修飾名詞)との構造的な関係から、内の関係と外の関係に分けることができます。

内の関係は、修飾されている名詞が修飾する述語に対して、格関係を持っています

例:タイで会った日本人は日本語の先生だった。

この文を2つに分けてみると次のようになります。

 👉タイで日本人に会った。(ニ格の関係)/日本人は日本語の先生だった。

このように「日本人」は主節と従属節の両方の文に含まれているといえます。

そして従属節の「タイで会った日本人」という名詞修飾節の被修飾名詞の「日本人」は「タイで会った」という修飾する述語に対してニ格の関係を持っています。

このような構造を「内の関係」と言います。

反対に、外の関係は、修飾されている名詞が修飾する述語に対して、格関係を持たないものをいいます。(結びつく格がない)

例:タイで初めて経験したが忘れられない。

この文の被修飾名詞の「味」は修飾する述語に対して格関係をもっておらず、「タイで初めて経験した」という文の内側にあったものではなく、外から来たものであるのがわかります。

このような構造を「外の関係」と言います。

また、「外の関係」の連体修飾を作る名詞はある種の特徴を持ったもので、普通の具体的な名詞ではない場合が多いです。例えば、「音」「におい」「事実」「話」などで、単独では何か足りない感じがするものです。その足りない情報を文の形で補うのが「外」の連体修飾というわけです。

例:外にでるときに火元を確認しなかった結果が今回の火災を招いた。

 

限定用法と非限定用法

被修飾名詞の意味に制限を与えるかどうかという機能的な観点から限定用法非限定用法に分類することができます。

制限用法非制限用法とも呼ばれています。

この用法は「内の関係」における用法で、「外の関係」にはありません。

 

①限定用法

一般的に「学生、海、洋服」などの普通名詞を修飾して、特定の意味を加えることによって名詞の内容を特定化します。

多くの名詞修飾節は限定用法であると言えます。

例:漢字が書けた生徒は褒美をもらった。

褒美がもらえたのは漢字が書けた生徒のみということを表しています。もし「生徒」だけではどんな生徒が褒美をもらったのか明確に表せません。「漢字が書けた」という修飾をつけることで、どのような生徒なのかが限定されるというわけです。

 

②非限定用法

限定用法とは異なり、限定するためではなく、説明を加えるための修飾です。そのため非修飾名詞が固有名詞の場合、もともと限定されているため、非限定用法となることが多いです。

例:漢字が書けた太郎は褒美をもらった。

「太郎が褒美をもらった」という事実は「漢字が書けた」という修飾部分がついてもつかなくても変わりません。

 

 

補足節

補足節とは、従属節に「こと」「の」などの形式名詞がついて、従属節内が一つの名詞のようになり、主節の述語に対して補足語と同じ働きをする節のことです。

「こと」「の」は従属節を名詞化する機能的役割を担っていますが、このほかにも「ところ」「ほう」「ということ」などがあります。

例:タイで日本人に会ったことが一度もない。

 :タイの人が辛そうにしているを見たことがない。

 

「こと」と「の」の違い

「こと」と「の」は多くの場合交換可能です。しかし、いつも交換可能というわけではないようで、「こと」ではければならない場合もあるし、「の」でなければならない場合もあります。

補足節をとる主節の述語の性質によって、いくつかの点でその使い分けの違いがみられます。

①「こと」しかとれない主節の述語

(命じる・求める・約束する・ある・ない・できる・多い 等)

例:タイに行ったことがある。

 :タイ語を話すことができない。

②「の」しかとれない主節の述語

(手伝う・助ける・待つ・見る・聞こえる・感じる 等)感覚を表すものが多いです。

例:友達が荷物を持つのを手伝う。

 :遠くで鳥が鳴くのが聞こえる。

 

 

引用節

引用節とは、従属節内で発話や思考を表す内容を「~と」「~よう(に)」につなげることで、主節を構成する成分になるものです。

例:私が悪かった謝る。

 :先生が明日は遅刻しないように生徒に注意した。

 

 

副詞節

副詞節とは、副詞のように主節の述語にかかってくる従属節のことです。

副詞節には、「条件」「理由・原因」「時間」「目的」「様態」などさまざまあります。また、連用修飾節とも呼ばれています。

※「条件」については個別に詳しくみていきます。

 

 

原因・理由「~から」「~ので」「~ため(に)」「~て」

従属節が、主節の原因や理由となって、因果関係を表すものです。また行動や判断の理由や根拠を表します。「~から」「~ので」「~ため(に)」「~て」などがあります。

例:今日は残業があるから、帰るのが遅くなる。

 :今日はとても暑いので、クーラーをつける。

 :大きな台風が来たため、学校が休みになった。

 :階段から落ち、骨折した

テ形で表す原因・理由の表現では、命令・依頼・勧誘・意思などを表すことができないです。この制約は「ので」より強くなります。テ形での表現は、前件が成立した結果、自然の成り行きとして起こる状況、感情、仕方なくすることなどが続くという特徴があるからです。そのため文全体としても理由を表す意識は弱くなります。

 

時間「~とき(に)」「~てから」「~あと(に・で)」「~うちに」「~あいだ(に)」

主節の事態が起きた時間を表します。時点にも期間にもなり、点と線の両方の使い方があります。

「~とき(に)」「~てから」「~あと(に・で)」「~うちに」「~あいだ(に)」などがあります。

例:家を出たときに、雨が降っていた。

 :勉強をしてから遊びに行く。

 :食べ終わったあとで、歯を磨く。

 :けんかをしているうちに仲良くなる。

 :洗濯しているあいだに料理を作る。

 

目的「~ため(に)」「~ように」「~のに」「~には」

主節の事態の目的を表す従属節で、「~ため(に)」「~ように」「~のに」「~には」などがあります。

例:痩せるため、お菓子を食べない。

 :タイ語が話せるように、毎日勉強する。

 :屋上へ上がるのにエレベーターを使う。

 :早起きするには、早く寝なければいけない。

 

様態「~のように」「~みたいに」「~ほど」「~ながら」

主節の事態のあり方を述べる従属節です。「~のように」「~みたいに」「~ほど」「~ながら」などがあります。

例:友人は魚のように、海で泳ぐ。

 :台風が来たみたいに、強い風が吹いている。

 :涙が出るほど感動した

 :歩きながらアイスを食べる。

 

 

条件節

条件節とは、予期された通りの結果となる順接条件と予期する結果とならない逆接条件があります。

順接条件を表すものには、「と」「ば」「たら」「なら」などの表現がありますが、以下のように、主節のムードが関係してきて、それぞれ使い方が異なってきます。

例:映画が終わると、連絡してください。✖

 :映画が終われば、連絡してください。✖

 :映画が終わったら、連絡してください。〇

 :映画が終わるなら、連絡してください。✖

例:雨が降ると、中止だ。✖

 :雨が降れば、中止だ。〇

 :雨が降ったら、中止だ。〇

 :雨が降るなら:中止だ。✖

例:楽しくないと、見なくてもいい。✖

 :楽しくなければ、見なくてもいい。〇

 :楽しくなかったら、見なくてもいい。〇

 :楽しくないなら、見なくてもいい。〇

 

「と」の条件節

「と」の条件節の後件には、「してください」「~しよう」のような、意志・命令・勧誘・依頼といった話者の意志を反映させた表現はできません。

そのため「と」で結ぶ仮定条件の文は、前件の条件が実現したら自然に必然的に後件も実現するとう表現になってきます。

例:夏になると、暑くなる。 

 :勉強しないと試験に落ちる。

 

「ば」の条件節

「ば」の条件節には2つの用法があります。

1つは、前件の条件が成立すれば必ず後件も成立するという論理を示す表現です。「と」の仮定条件の用法とも重なり、自然現象・真理・習慣・一般的な事実などを表わします。

例:春になれば庭の花が咲く。

 :朝起きれば新聞を読む。

2つ目は、話者の意志を表す用法です。

例:合格したければ、勉強すべきだ。

 :時間があれば、食事に行きたい。

ただし、前件と後件の主語が同じで、前件に動作動詞が来る場合は、後件に意思や依頼などの意志表現ができなくなります。

例:電車に乗れば、早く着く。

 :電車に乗れば、早く着きたい。✖ 

「たら」の条件節

「たら」の条件節には、「と」や「ば」にみられるような制約がなく、いろいろな状況での仮定条件の表現が可能です。

前件と後件とに必然的な因果関係がなく、また後件に話者の意志を入れることもできます。

例:春になったら、公園に行きましょう。

 :春になると、公園に行きましょう。✖

 

「なら」の条件節

「なら」の条件節では、動詞、イ形容詞に付いた場合は他の条件形式で表せない特別の意味を表します。また、名詞、ナ形容詞に付いた場合は「ば」と同じ用法になります。

①動詞・イ形容詞に付いた場合

動作や事柄の実現・完了ではなく、その事柄に対する判断、すなわちそれについての意志・予定といったものを仮定します。そのため主節(後件)には、話者の意志や判断を表します。

「なら」の条件文は前件の実現を仮定するものではなため、特に判断を必要としないような事柄は前件に立てられないです。「と」と逆の用法になります。

例:タイに行きたいなら、お金を貯めなければいけない。 

 :使わないなら、捨てなさい。

例:春になるなら、庭に花が咲く。✖

②名詞・ナ形容詞に付いた場合

基本的には「ば」と同じ用法になるが、「なら」が名詞に付くと話題として取り立てることがあります。取り立て助詞の「は」との置換が可能になります。

例:時計なら、アナログがいい。

 :タイ語なら、話せる。

 

逆接条件「~が」「~けれども」「~のに」「~ても」

「~が」「~けれども」「~のに」「~ても」などがあります。

例:駅まで走ったが、電車に間に合わなかった。

 :早く寝たけれども、早く起きれなかった。

 :努力したのに、不合格だった。

 :沢山食べても、まったく太らない。

※逆接条件は、並列(対比)とも似ているので注意が必要です。

 

 

「節」の従属度について

文と文が結び付き一つの長い文になるとき、もとの文は節となるけれども、その結び付きの強さによって、いろいろな関係が成り立ちます。

お互いが独立しているか、あるいはどれだけ一方が他方に従属しているか、節の性質によって大きく異なってきます。

この従属する度合いを「従属度」と言います。

 

従属度をはかる目安

日本語は、文末が丁寧体であれば、繋ぎの節つまり従属節の述語は丁寧にしなくても十分に丁寧さを表すことができます。もし従属節の述語を丁寧にしなければならないとすれば、それはすなわち従属節の独立性が強いということで、反対に従属節の主節への従属度は弱いということになります。

例えば、名詞修飾節においては、ほとんどの場合「です」「ます」などは振り落とされます。これは、それだけその節の自立度が弱い、つまり従属度が強いということになります。このことから従属節の述語の丁寧化の率が上がるにつれて、従属度は弱くなるということが言えます。

①助詞や活用形における丁寧化率の高いもの(従属度が弱い=従属節の独立度が強い)

「が」「けれど」「から」「し」

例:朝ご飯は食べますが、夕ご飯は食べません。〇

 :朝ご飯は食べるが、夕ご飯は食べません。△

 

②助詞や活用形における丁寧化率の低いもの(従属度が高い=従属節の独立度が弱い)

「ながら」「たら」「と」「のに」「ので」

例:歩きながらアイスを食べます。〇

 :歩きますながらアイスを食べます。✖

 

節の従属度が強い、あるいは自立度が弱いということは、文と文の結び付きが強く、それだけ複文でも単文に近くなります。つまり従属節のもとの文は、モダリティや終助詞、丁寧さなどが振り落とされて主節の文に従うようになるわけです。それから意味の面から言うと、順接の方が逆接より従属度は強くなります。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「複文」「従属節」「引用節」「条件節」「副詞節」について出題されたもの

 

平成27-Ⅰ問題1-(12)

逆接条件の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、3番

この選択肢のみ、前件と後件の関係が、仮定ではなく事実を表しています。

 

平成27-Ⅰ問題2-(3)

副詞節の「ながら」と「まま」の誤用の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、3番

 

平成27-Ⅰ問題2-(4)

条件節の「と」と「たら」の誤用の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、2番

「あなたが行くなら」とするのが正しいですね。

 

平成27-Ⅰ問題3-(19)

従属節の従属度についての問題です。従属度が高いものはどれ?

正解は、3番

「私は違うと思います」(普通体)

「私は違いますと思います」(丁寧体)

丁寧体にするとこれのみおかしくなります!思考の内容を表す「と」は従属度が高いということですね。

 

平28-Ⅰ問題1-(14)

「ので」節の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、5番

「ので」は原因・理由を表します。5番のみ前件が後件より未来のことを表しています。それ以外の選択肢は、後件の理由としてすでに起きたことを前件で説明しています。

 

平成30-Ⅲ問題1-問3

複文の従属度についての問題です。主節と従属節の文体を合わせなければいけないものはどれ?

要するに従属度が低いものです。

従属節を普通体、主節を丁寧体にしてみて検証してみます。

1番👉「あなたが行くなら、私もいきます」〇

2番👉「早く起きたが、遅刻してしまいました」△

3番👉「アイスを食べながら歩きます」〇

4番👉「話しつつ、考えています」〇

正解は、2番

逆接を表す「が」のみ従属節を普通体にして主節を丁寧体にすると違和感があります。「早く起きましたが、遅刻してしまいました」のように文体を合わせたほうが自然ですね!

 

令和2-Ⅰ問題1-(12)

条件節の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、1番

この選択肢のみ順序を表しています。それ以外は「仮定条件」です。

 

令和2-Ⅰ問題2-(5)

条件節の「ば」と「たら」の誤用の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、4番

「お金を沢山持っていれば」が正しいです。

 

令和2-Ⅰ問題3-(12)

引用節の「と」についての問題です。引用節には「と」や「ように」を用いて表します。引用に当てはまらないのはどれ?

正解は、4番

「~となっている」の「と」は引用ではないです。

 

 

 

複文・・・従属節の問題苦手かもしれないです!!(@_@)

 

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

 

島豆腐の厚揚げ

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沖縄といえば「島豆腐」が有名ですね。全国でもお豆腐消費量は毎年上位に入る沖縄。

私も大好き!

そんな島豆腐の厚揚げ。

塩っけがあってそのままでも美味しく食べれます。

小さくカットされているこのタイプは、、、てんぷら同様でおやつ感覚?で食べれちゃいます♪

 

因みにこれはある日のお昼ご飯~

 

沖縄来てから「厚揚げ」にもハマってます☆

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語と教育】言語教育・訂正とフィードバック方法『リキャスト』『プロンプト』『明示的フィードバック・暗示的フィードバック』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

嬉しいお知らせです!

なんと10月末に妹が姪っ子と沖縄に遊びに来るそうです(*'ω'*) 女子2人旅だそうです。

私が沖縄離れる前に・・・という訳ではないのですが。

先日実家岩手に帰って、気仙沼や小岩農場に行ったときに、

「今のうちに🌻ちゃんに色んな経験をさせてあげたい!」思ったそうです。

親心ですね。。。

なんだかじーんときてしまいました。

 

そして私も楽しみです!!!

 

結婚もしてない&子どももいない私が言うのもあれですが・・・やっぱり子どもができると、人として成長というか、大人になるんですかね。

守るものがあるって、、、人を強くします。

 

今日は嬉しくて前置きが長くなってしまいました(^^;)

 

ついつい沖縄情報を教えたくて・・・妹とのやり取りに気をとられがちですが、、今は勉強に集中!!!でも旅行前のあの計画立てて妄想するワクワク感・・・たまらないですよね~(笑)そんな私も・・・福岡で宿泊するホテルをアゴダの地図とにらめっこしながら楽しんでたり💦

 

 

今日はちょっと【言語一般】の文法からは離れて・・・気分転換に【言語と教育】の勉強をしていきます!

 

 

「誤用」とは

誤用とは、外国語学習者が母語の干渉」などから起こすものとし、以前は排除されるべきものとして扱われてきました。

そのため全ての誤りは訂正されるべきだとされ、「誤用訂正」という言葉が使われていました。

しかし学習者は目標言語に向かって、間違えながら言語を習得していきます。不完全でありながらもその誤りは規則性(過剰般化など)を持ち、一連の段階を経て目標言語に向かって変化していくと考えられています。

そのため、現在では誤りは習得のプロセスであり、必然であると考えられるようになりました。

この目標言語に向かって変化する過程の「中間言語」をどう発達させるかという観点から訂正フィードバックの方法が考えられるようになってきています。

 

誤用と中間言語についてはこちら。

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訂正フィードバックの種類

訂正フィードバックにはさまざまな方法があり、大きく分けると教師から正用を示す「インプット誘発型」学習者に訂正を促す「アウトプット促進型」があります。またこのどちらにも「明示的」な方法と「暗示的」な方法があります。

明示的フィードバックは、学習者の誤用をはっきりと示すタイプのフィードバックで、暗示的フィードバックは、なるべく会話の流れを保ったまま自然な応答を続けながら訂正を促すタイプのフィードバックです。

 

 

学習者の誤用例、「これは、おいしいのりんごです。」に対してのそれぞれのフィードバック方法をみていきましょう。

 

インプット誘発型

インプット誘発型は、学習者に正用を与えるタイプです。明示的な「明示的訂正」と、暗示的な「リキャスト」「理解確認」の種類があります。

 

明示的訂正(明示的)

「これは、おいしいりんごです、が正しいです。」「おいしいは、イ形容詞なので『の』はいりませんよ。」というように間違いがあることを指摘して、正しい言い方をはっきりと提示します。

 

リキャスト(暗示的)

「そうですか、おしいいりんごですか。」のように、話の流れを切らずにさりげなく間違っている箇所のみを正しく言い直して訂正する方法です。

特に内容を重視した、コミュニケーションに重点を置いた授業で使用されます。

 

理解確認(暗示的)

「おいしいは、イ形容詞なので『おいしいりんご』です、名詞の前に『の』は必要ですか?」というように、学習者に対して、その発話が正しいかどうか理解確認する方法です。

 

 

アウトプット促進型(プロンプト)

アウトプット促進型は、学習者にアウトプットの自己修正を促す方法でプロンプトとも呼ばれています。

明示的な「メタ言語的フィードバック」「誘導・引き出し」暗示的な「明確化要求」「繰り返し・反復」があります。

 

メタ言語フィードバック(明示的)

「『おいしい』はイ形容詞なので『の』は必要ないですよ」というように文法を説明したりすることで間違っていることを教え、学習者に自己修正を促します。

 

誘導・引き出し(明示的)

「おいしい・・・」というように途中まで文を与えるなどして、学習者に正しい言い方を促す方法です。

 

明確化要求(暗示的)

「よく分からなかったので、もう一度言ってもらえますか?」というように、学習者の言っていることが理解できなかったことを伝え言い直しを求め、間違いに気づかせ自己修正を促す方法です。

 

繰り返し・反復(暗示的)

「おいしいのりんごですか?」のように、間違っている部分をそのまま繰り返し間違えに気づかせ、自己修正を促す方法です。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「リキャスト」「プロンプト」について出題されたもの

 

平成28-Ⅰ問題10-問2

「リキャスト」についての問題です。

1番👉誤りの後に訂正👉明示的訂正。

2番👉誤りの後に会話の流れを保ちつつ正用を提示👉リキャスト。

3番👉誤りの後に間違えた個所を繰り返し自己修正を促す👉繰り返し(プロンプト)。

4番👉誤りの後に聞き返し自己修正を促す👉明確化要求(プロンプト)。

したがって正解は、2番

 

平成30-Ⅰ問題4-問5

フィードバックの問題です。学習者に言い直し(プロンプト)を求めるフィードバックはどれ?

正解は、2番

アウトプット促進型の明確化要求のことです。

 

平成30-Ⅲ問題11-問4

プロンプトについての問題です。

1番👉間違いを指摘し正しく言い直して提示するのは「明示的訂正」

2番👉さりげなく間違いを正しく言い直すのは「リキャスト」

3番👉さりげなく間違いを正しく言い直すのは「リキャスト」

4番👉文法などを説明し修正を促すのは「メタ言語フィードバック(プロンプト)」

したがって正解は、4番

 

令和1-Ⅲ問題11-問2

リキャストについての問題です。

1番👉繰り返して訂正を促すのは「繰り返し(プロンプト)」

2番👉言い直しを求めるのは「明確化要求(プロンプト)」

3番👉正しい文を途中まで示すのは「誘導(プロンプト)」

4番👉さりげなく正しい文を伝えるのは「リキャスト」

したがって正解は、4番

 

令和2-Ⅲ問題10-問2

プロンプトについての問題です。

1番👉正しい言い方を示すのはインプット誘発型。

2番👉プロンプトは正しい言い方を学習者に促し、そこで学習者が自己修正できることによって、その効果が出ます。

3番👉現在の言語能力を超えた誤りに効果的・・・ではないです。学習していないものは自己修正できません。

4番👉既習であっても正しく使えない項目に対して、プロンプトは効果的ですね!

したがって正解は、4番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

 

那覇・あっぷるタウン「海産物料理・市」

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実はここ最近、毎週日曜日のランチで来ています♪

沖縄の新鮮な海鮮がいただけます!

 

先週は海鮮丼でした🐟

海鮮丼とあら煮を交互に注文しています(笑)

沖縄産のもずく&サラダもいっぱい食べれて大満足です。

 

まーさん&ごちそうさまでした!

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語一般】文法体系・『主語・主格・主題』『主題を表す「は」』と『格助詞の「が」』『「は」と「が」の違い』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

今日の内容は、日本語教師として学習者に説明できるようにならなければならないこと№1(私の中で)の「は」と「が」の違いについてです。

去年も一度理解した気がしてましたが・・・まだまだでした(^-^;

母語は普段何も考えず感覚で使っています。名詞の後に「は」を使うのか「が」を使うのか・・・そのときの伝えたい内容や意味によって無意識に選択しています。

でも、どちらを使うかで微妙にニュアンスが変わってくるんですよね。

何がどう違うのか分かりやすく説明する、そもそもそれぞれの助詞がどのような働きをするのか、それを自分も理解できて説明できるようになることが重要です。

 

今日こそ自分の血と肉?になるようにするぞ!!💪

 

 

 

 

主語・主格・主題の定義

学校文法と日本語教育の文法では、主題・主題・主格の定義も多少違いがあります。ここでは日本語教育の文法の視点から考えていきたいと思います。

 

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主語とは

主語とは、「能動文の動作主と受身文の動作の受け手を示すもの」を指します。

主語は必ずしも「ガ格」とは限りません。例えば、「先生より説明があります」の文では、説明する動作の主語は「先生」で「ヨリ格」で表し、対象語を「ガ格」で表しています。

また、「私昨日父に怒られた」の文で、「は」は取り立て助詞で、特に前後の格関係は表していませんが主題になります。

 

主題とは

主題とは、「話し手が取り立てた成分」のことを指し、主題について叙述した箇所を解説と言います。

例えば、「象は鼻が長い」の文では、「は」で「象」を取り立てて、象についていえば・・・と説明しています。この場合、主題も主語も「象」になります。(主題=主語)

それでは、「タイ料理はあまり食べません」の文の主語はどれでしょうか?

上に書いた主語の説明では、取り立て助詞の「は」も主語に成り得ると書きました。しかしこの文では、「タイ料理は」は主題にあたり、主語は存在しません。

これが日本語の特徴で、主語が省略されているケースです。日本語はこのように主語が省略され、「主題+説明」という構文をとる文が多いのが特徴です。そのため必ずしも主題=主語にはならないのがポイントです。

日本語文においては、話題となるもを「は」で主題化することが多く、談話の中でも特に大きな影響力を持っています。

例:ソムタムは私が一番好きなタイ料理です。辛くてビールにも合うし、カノムヂン(素麺みたいなもの)を入れてご飯みたいにしても食べれます。屋台でも買えるし、自分で作らなくても簡単に手に入ります。あなたもタイに行ったらぜひ食べてみてください。

このように、「は」で主題化した内容は、談話の中で文を超えて主題として存在することが可能になるからです。1つの述語との関係に限られる格助詞とは大きく異なる点です。

日本語において、「主題」という存在がいかに重要かということが分かりますね!

 

談話の主題についてはこちら。

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主格とは

主格とは、主語を表す名詞に格助詞の「が」を加えた形式のことを指します。「ガ格」とも呼ばれています。

これは文法的には格文法と呼ばれ、名詞が文中でどの格の働きをするかを助詞でみるものです。

「格」というのは文中における語(体言)の働き(他の語との関係)を示すものです。主格や目的格というものは、文中における体言の格を統語的に表すものになってきます。

そのため、主格助詞「が」が名詞に付けば常に主語を表します。ここで注意が必要なのが、格助詞の「が」は対象格としても使われるということです。

また、既述したように、主語が常に主格を表すわけではありません

同様に、目的格助詞の「ヲ格」が名詞につけば常に目的語を表しますが、必ずしも目的語が目的格を表すとは限りません。

 

ここで主語・主題・主格についてまとめてみます。

・「授業始まる」👉主格かつ主語(ガ格)

・「授業始まる」👉主題かつ主語

・「授業始める」👉目的語かつ目的格(ヲ格)

・「授業始める」👉主題かつ目的語

・「授業嫌いだ」👉目的語かつ対象格(ガ格)

 

 

 

主題を表す「は」とは?

ここでもう一歩踏み込んで、主題を表す「は」について考えていきます。

格助詞は文の構成に欠かせない存在です。

主題や主語を表す、助詞の代表例としては「は」「が」があります。この2つの助詞の違いを理解し、説明できるようになるのが日本語教師としての第一関門だと言ってもいいくらいだと思っています。

まず最初に、忘れてはいけないのが、「は」は取り立て助詞(係助詞)で、「が」は格助詞だということです。「は」は格助詞ではないので、文の成分である名詞と述語の論理的関係を示すことはできません。(ここ重要)

ただし、格助詞の「か」や「を」などを代行できる働きを持っています

それが主題を表す「は」の役割です。

例:太郎が食堂で花子とごはんを食べる。

この文をそれぞれの格助詞によって示された要素を主題化してみます。

例:太郎食堂で花子とごはんを食べる。(「太郎」についていえば・・・)

 :花子と太郎が食堂でごはんを食べる。(「花子」についていえば・・・)

 :食堂で太郎が花子とごはんを食べる。(「食堂」についていえば・・・)

 :ごはんは太郎が食堂で花子と食べる。(「ごはん」についていえば・・・)

これらの文は、客観的な事実「命題」は変わらないけれども、話し手がどの要素を主題にするかで、表現の仕方が変わっています。

このようにどの格成分を主題化するのかが、取り立て助詞の「は」の大きな役割になります。

そして重要なのは、格助詞の「が」とは文法的に全く異なる働きをする助詞だということです。

 

格成分の取り立て

上記のように、格助詞によって示される名詞句はいずれも主題になる可能性があります。

そのときに気を付けたいのが、格助詞「が」と「を」は必ず消えるけれども、それ以外の格助詞は消えないで、「格助詞+は」になることが多いということです。

 

格成分以外の取り立て

これまで命題の中のどの格成分を主題化するかについてのみ書いてきましたが、必ずしも格成分のみが主題になるとは限りません。

例:その言葉は、きっとうそだ。

この文は「その言葉」を主題としていますが・・・主題化される前の文を作ろうとしても作れないことが分かります。このように必ずしも元の命題文ありきで、主題化されるわけではないことも分かります。

また、命題の中の格成分以外が主題化する場合もあります。

例:①象は、鼻が長い。(「象」を主題化)

 :②鼻は、象が長い。(「鼻」を主題化)

 :③象の鼻が長い。(元の命題文)

①の文では、「象の鼻」というガ格の「鼻」を修飾している「象」の部分を主題化しているのが分かります。

また②の文では、「象の鼻」というガ格の被修飾名詞の「鼻」の部分を主題化しています。

このように格成分の修飾部分、被修飾部分もそれぞれ分けて主題化することもできるわけですね。

 

 

 

格助詞「が」の用法

次に、格助詞の「が」の用法について考えていきます。大きくわけて、「中立叙述」「排他(総記)」の用法があります。

 

中立叙述(現象文)

「は」と同じような使われ方をしているように感じる「が」ですが、「が」が使われる文は無題文です。

無題文とは、不定名詞(「だれ」「どこ」など)や、主題を持たずに命題が表す事実(目の前の描写)を、話者がそのまま聞き手に伝える文のことです。

 

例:明日が始業式だ。

 :あ、向こうで雷が鳴っている。

 :ドアが開いた。

 :誰がこの絵をかきましたか?

このような無題文の用法を「中立叙述」(現象文)と言います。

 

排他(総記)

「が」のもう一つの用法は、排他的用法です。

排他とは、複数ある中で「他でもないこれが」という意味です。

例:誰がこの絵をかきましたか?

 :私書きました。

この文では、他の誰でもなく「私が」書いたということを表しています。

また排他の「が」は、比較の文でもよく用いられています。

例:妹家族の中で一番たくさん食べる。

このように排他的用法は「焦点となっているすべての事柄を記す」という意味から、「総記」と呼ばれることもあります。

 

 

まとめ・・・「は」「が」の違い

 

基本的な文法上の意味と働きの違い

「は」👉「取り立て助詞」「主題」「対比」の意味を持っています。

「が」👉「格助詞」「中立叙述」「排他(総記)」の意味を持っています。

 

「は」の「対比」の意味についてはこちら。

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文の中での影響力の違い

既述した「主題とは」にもありますが、「は」は文を超える影響力を持っています

どういうことか、今度は複文で「は」と「が」の用法をみていきます。

複文の主節に主語がないときは、従属節の主語が主節の主語になると考えます。

例:花子家を出るとき、傘を持って出た。

このように「は」は文末まで係ってきているのが分かります。

これに対し、次の複文ではどうでしょうか、、、

例:花子が家を出るとき、私が帰ってきた。

主節と従属節の主語が異なるとき、従属節には「が」を用いることが多く、従属節内までしか係ってきません

このように複文の種類によっても「は」と「が」の用いられ方が異なってきます。

 

新情報と旧情報の違い

談話において、主語が聞き手にとって未知の情報を「新情報」とし、既知のものを「旧情報」とする区別があります。

すでに聞き手が何らかの情報がある既知のものは「は」によって提示され、未知のものは「が」によって示されます。

 

 

詳しくはこちらの談話についてで解説しています。

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いかがでしょうか?長くなりましたが、かなり系統立ててまとめられたのではないかと思っていますw(自画自賛

身になっているかが重要~。

 

きっと大丈夫!!

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「主題化」「主語」「は」と「が」について出題されたもの

 

平成28-Ⅲ問題2-問1

主題化についての問題です。

格成分や名詞句に含まれる要素以外のものでも主題になることができます。その例はどれでしょうか。

それぞれ「は」によって主題化されていますが、主題化される元の文に直してみます。

 

1番👉「誕生日になると母が私にケーキを焼いてくれた」の「母が」を主題化。

2番👉「少し高いが新しいスマートフォンがよい」の「スマートフォン」を主題化。

3番👉「あの笑顔」・・・

4番👉「明日の会議で私が課長に報告しておきます」の「課長に」を主題化。

3番のみ元の文を作れませんでした・・・ということは「あの笑顔」というのは格成分や名詞句に含まれる要素ではないということですね。

したがって正解は、3番

これは難しい!!!

 

平成28-Ⅲ問題2-問2

「は」と「が」の使い分けに関する問題です。

1番👉「は」と「が」は単文内で共起することもあります。「私はりんごが好きです」みたいに可能です。

2番👉「は」は「が」以外に「を」の代わりをすることも可能です。「私はりんごを食べません」を「私はりんごは食べません」ということもできますね。

3番👉意志動詞も無意志動詞も「が」と「は」両方とも使うことが可能です。

意志動詞、「私は走る」「私が走る」や、無意志動詞、「りんごが木から落ちる」「りんごは木から落ちる」のようにどちらにも使えます。

4番👉従属節内で「は」が使えるかどうか・・・これは従属節の種類によるようです。

したがって正解は、4番

正解は4番なんですが、これはうまく説明がまだできないです。。。なので消去法で。

(従属節については後日勉強必須!)

先生の解説を参考に貼らせていただきます!

参考:

平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題2解説 | 毎日のんびり日本語教師

 

平成28-Ⅲ問題2-問3

主題を表す形式についての問題です。主題は「は」以外でも表すことが可能です。

1番👉「なら」は、「それなら」のように先行発話の一部を引き継いで主題を表すことが可能です。

2番👉「なんか」は、「私なんか・・・」のように主観的的評価を表すときに使います。

3番👉「としては」は、「学校としては」「私としては」のように何かの立場を表すとに用います。

4番👉「ったら」は、「私ったら・・・」のように主観的評価を表すときに使います。条件節とは関係ありません。

したがって正解は、1番

検証が難しい~!

 

平成28-Ⅲ問題2-問5

各言語における主題の表示手段とその用法とは?

これは分かりません!!(笑)

とりあえず正解は、2番

1番👉英語は強弱アクセントの言語ですが、格成分と関係あるのでしょうか?なさそう。。。

2番👉韓国語は日本語と同じく膠着語です!

3番👉スペイン語・・・?? (今度スペイン語が話せる友人に聞いてみます)

4番👉中国語は声調がある言語ですが、、、それで主題を表す??

消去法でもいける?

 

平成29 -Ⅰ問題2-(5)

従属節の主語に使用する「が」を「は」にしてしまった誤用の問題です。

複文の主節と従属節の主語か異なる場合、従属節の主語には「ガ格」を使用するべきです。また、複文の種類によっても「ガ格」を取るべき場合があります。

仲間外れの誤用はどれ?

正解は、4番

従属節の「私は頭が痛いので」とすべきところを「私が頭がいたいんですから」としてた、接続詞の誤用ですね。

 

平成30-Ⅲ問題4-問2

主語に関する問題です。

1番👉「象は鼻が長い」のように「は」と「が」が共起する文では主語を認定するのが難しいですね。

2番👉「彼は」の「は」は主格ではありません、主格は「ガ格」のみです。

3番👉「鉛筆は居る」は・・・物なのに「居る」を使用するのはおかしいです。「ある/ない」を使うべきです。

4番👉「私は」が主題かつ主語で、「私が」は主語になります。

したがって正解は、1番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

沖縄のシークワーサー

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最近売っているシークワーサーはかなり大きめで、小さいみかんくらいの大きさです。成長しすぎ?

今年最後になるかな・・・と思い一袋購入しました。

洋服屋さんの店先で売っていたのがお手頃価格でラッキー♪

 

 

さっそく今年ハマっているOrionサザンスターのかーぶちー味に絞って☆

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さわやかーーーーー!

 

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語一般】格助詞の用法・『格関係』『無助詞化』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

今日も苦手分野の文法・・・格助詞についてもう少し突っ込んで勉強していきたいと思います!

そしてもう10月10日ではないですか!

試験まであと2週間です、、、

 

 

 

助詞の活用

格助詞の中でも、特に重要なのが、ガ格・ヲ格・ニ格・デ格・カラ格です。それぞれが置き換え可能な場合もあります。それがゆえに学習者には誤用が多くみられます。

 

前回にあげた、格助詞の種類&用法を参考に詳しくみていきましょう。

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【ガ格】

ガ格は、主体(主語)対象(目的語)を表します。主語は主格とも呼ばれ、目的語は対象格とも呼ばれます。

【主体】

例:海青い。

 :先生教科書を読む。

【対象】

 :タイ語話せる。

 :ソムタム食べたい。

 

 

【ヲ格】

ヲ格は、動作の対象(目的語)や、移動の経路や起点などを表します。

目的語の場合は目的格とも呼ばれますが、経路や起点の場合はこれにあたりません。

【他動詞の表す動作の対象】

例:妹がお菓子作る。 

 :新しい本買う。

【移動の出発点や通過点・経路】

例:8時に家出る。

 :そこの角右に曲がる。 

 :毎日この道通る。

【起点】

例:会社退職する。 

 :小学校卒業する。

 

 

【ニ格】

ニ格は非常に沢山の用法があります。

①人と人の間の物や情報のやり取り(授受の与え手・受け手)

例:彼に(から)タイ語を教えてもらう。

 :先生に(から)ほめられた。

※動作の出どころを表すニ格の場合カラ格に置き換えが可能。

 :子ども料理を教える。(受け手)

 :母プレゼントを渡す。(受け手)

②移動の到着点

例:駅歩いて行く。 

 :車荷物を運ぶ。 

 :家帰る。

 :屋上あがる。

③変化の結果

例:ひよこが鶏なった。 

 :妹が生徒会長なる。

④動作の目標・到達点

例:友達会いに行く。

 :目標の貯金額達した。

⑤使役・受身を表す動詞の文で、動作主を表す

例:子ども宿題をさせる。 

 :母怒られる。 

 :妹だまされた。

⑥比較の基準

例:妹は私に(と)似ている。

 :私の家は学校に(と)近い。

⑦適用の範囲

 :このソムタムは私に(にとって)は辛すぎる。

 :子どもに(にとって)は難しい問題だ。

⑧割合

 :一度入れるのは10人までだ。

 :オリンピックは4年1度開かれる。

⑨物や人の存在場所

例:庭にわとりが居る。 

 :タイ住んでいる。

 :心の中ずっと引っかかっていることがある。

※場所を表すニ格は、「いる/ある」という存在の他に、「住む」「勤める」「泊まる」などの動詞に限られます。

⑩事柄が生じる時点

例:8時家を出る。 

 :8月タイへ行く。

 :週末タイ料理のお店へ行く予定だ。

 :週末ドライブをした。

⑪行為の目的

例:旅行行く。 

 :映画を観行く。

 :タイ料理を食べ行く。

※目的を表すニ格は動詞の連用形に付くものが多いです。

⑫原因・理由

例:あまりの辛さ驚いた。 

 :人混み酔った。

 :これからの将来不安になる。

⑬状態の主体

例:彼は大きな夢がある。

 :私はタイに行く理由がある。

 

【デ格】

デ格は、動作や出来事の起こる場所、道具、範囲、原因・理由、動作の主体などを表します。

①動作が起きる場所

例:学校授業を受ける。 

 :海バーベキューをする。 

 :子どもが公園遊んでいる。

②範囲・領域

例:日本一番大きい県は岩手県だ。 

 :全部1,000円払った。 

 :これ十分。 

 :果物の中好きなのはマンゴスチンだ。

③手段・方法・道具

例:自転車会社に行く。 

 :パソコンレポートを書く。 

 :箸食べる。

④材料を表す

例:青パパイヤソムタムを作る。

 :かまくらは雪作られている。

⑤原因・理由

例:風邪仕事を休む。 

 :台風スーパーが閉まる。

⑥状態を表す

例:子どもが裸足走る。 

 :裸いるとすずしい。

⑦数量・分量を表す名詞に付いて主体を表す

例:皆行けばこわくない。 

 :いつも一人過ごす。

⑧事柄が成立するのに使う時間や量を表す

例:1年試験に合格した。 

 :冷蔵庫を2万円買った。

⑨動作の目的

例:旅行タイに行った。

 :宿題分からない問題があった。

 

 

【カラ格】

カラ格は、時間や場所の起点、原料、受身文の動作主などを表します。

①時間・空間の起点・始点

例:朝から雨が降っている。 

 :あしたから夏休みだ。 

 :家から飛び出す。

②原料を表す

例:ソムタムは青パパイヤから作る。

③受身文の動作主

例:先生から(に)注意された。

 :彼から(に)ふられた。

④動作の主体・動作のでどころ

例:先生から(に)辞書を借りた。

 :友人から(に)タイ語を教えてもらう。

※三項動詞「貸す」「借りる」「教える」などの動詞はニ格に置き換え可能です。

 :山のほうから鳥の鳴き声が聞こえる。

 :先生からお話があります。

⑤物事の原因・発端

例:お酒の飲みすぎからくる二日酔いだ。

 :ストレスから食べ過ぎてしまった。

 

 

【ノ格】

ノ格は、名詞と名詞をつないで、関係性をします。格助詞ではなく連体助詞と分類する考え方もあります。

①名詞と名詞との間の関係を表す

例:家中。 

 :庭木。 

 :妹名前。

②名詞修飾節の主体や述語の対象(「が」の代用)

例:私の(が)勉強してる時間。

 :鍋の(が)食べたくなる季節。

 

 

【へ格】

へ格は、動きの向かう「方向」を表します。

①移動の方向や着点

例:タイへ(に)旅行に行く。

 :約束の場所へ(に)向かう。

※へ格はニ格と置き換えることができることが多いです。

 

【ト格】

ト格は、「共同動作の相手」や「思考・伝達の内容」を表す引用などを表します。

①2つ以上の名詞を並べる

例:タイベトナムに行きたい。

※これは並立助詞です。

②行為を一緒に行う人を表す

例:母一緒にケーキを作る。

 :友人タイに行く予定だ。

③相互動作(相手が必須)

例:妹は友達喧嘩したようだ。

 :彼結婚する。

②と③の違いは述語にとる動詞によって決まります。②は一人でも行える内容ですが、③のように相互動詞の場合は相手が必須になるため、一緒という語を用いるとおかしな文になります。

③異同を判断する際の基準

例:妹は母似ている。 

 :私の考え一緒だ。

④思考の内容・引用

例:毎日継続できる人はすごい思う。 

 :このタイ語は美味しいいう意味だ。

 :友人に助けて欲しいお願いされた。

 

 

 【ヨリ格】

①比較の基準

例:私は妹より背が高い。 

②出発点や起点

例:この線より中に入らないでください。 

 :未明より雪が降るでしょう。 

 :これより本題に入ります。

※起点を表すヨリ格は、同じく起点を表すカラ格と比べて、文語的です。

 

 

【マデ格】

①空間・時間等の到達点

例:東京から岩手まで車で帰る。 

 :9月まで大学が休みだ。

 

 

【ヤ格】

①2つ以上の名詞を並べ立てる

例:猫犬を飼っている。

 :休日は自然が多い海山に行く。

 

 

 

助詞の無助詞化

格助詞は、話し言葉では無助詞化されやすいものもがあります。反対に無助詞化できない格助詞もあります。

また、主題を表す取り立て助詞の「は」も無助詞化できる場合が多いです。(主題を表す「は」については次回詳しくお話します)

 

無助詞化できる格(ガ格・ヲ格)

例:私(が)仕事いくね。

 :毎日この道(を)通るんだよ。

 :この本(を)読む?

 :お菓子(を)作ったから食べよう。

「が」や「を」などが持っている排他や総記などの機能が現れると違和感がある場合に無助詞文が使われることが多いようです。

(排他や総記にいついては、次回の「が」と「は」についてでふれる予定です)

 

無助詞化できる場合とできない場合がある格(ニ格)

例:週末(に)タイ料理を食べに行こう。(無助詞化できる)

 :子ども(に)宿題をさせた。(無助詞化できない)

 

無助詞化できない格(それ以外の格)

例:友人(と)タイに行く予定。

 :今日は朝(から)雨が降っている。

 :タイ(へ)行く予定だ。

 :私は妹(より)背が高い。

 :海(で)バーベキューしよう。

 

このように、ガ格やヲ格、ニ格以外の格助詞は無助詞化できないことが多いです。

また、3人称よりも1人称、2人称のほうが無助詞名詞句になりやすいようです。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「格助詞」について出題されたもの

 

 

平成27-Ⅰ問題2-(5)

格助詞の「ヲ格」と「ニ格」の誤用についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、1番

「日本語分かる」とすべきところを「日本語分かる」としてしまっている「ガ格」と「ヲ格」の誤用です。

 

平28-Ⅰ問題1-(10)

格助詞「から」の用法の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、2番

2番のみ「順序」を表しています。それ以外の選択肢は「起点」を表す「から」です。

 

平成28-Ⅲ問題2-問4

無助詞化できる格助詞とできない格助詞はどれ?

正解は、3番

ヲ格は無助詞化されやすく、デ格は無助詞化できないです。詳しくは上記参照。

 

平成30-Ⅲ問題4-問1

格助詞の「に」と「で」の違いについての問題です。

「~に荷物を運ぶ」と「~で荷物を運ぶ」では意味的に異なってきます。前者の「に」は着点を表し、後者の「で」は動作場所を表しています。

したがって正解は、2番

 

令和1-Ⅰ問題1-(7)

デ格についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、1番

選択肢1番のみ「原因・理由」のデ格です。それ以外は「手段・方法」を表すデ格です。

 

令和1-Ⅰ問題1-(11)

述語が表す出来事と二格についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、5番

選択肢5番のみ、「週末に」についての述語は未来を表しています。それ以外の選択肢は過去の時点について表しています。

 

令和1-Ⅰ問題1-(12)

「の」の用法についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、2番

選択肢2番のみ「本のすきな・・・」を「本がすきな・・・」のようにノ格をガ格に置き換えが可能です。名詞修飾節の主語にはガ格もノ格も用いることが可能です。

それ以外の選択肢は、名詞と名詞の関係を表しています。

 

令和2-Ⅰ問題1-(8)

ニ格名詞句の意味についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、4番

選択肢4番のみ、人から人に物が渡っています。それ以外の選択肢は、人から物か行為を受け取っています。そのため「から」で置き換えが可能です。4番のみ置き換えができません。

 

令和2-Ⅰ問題1-(14)

ト格の意味の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、5番

選択肢5番のみ、相互動詞なので、必ず「~が~と」という形をとります。それ以外の選択肢は、あくまで一緒に同じ行為をしていると言う意味でのト格の使用です。

 

令和2-Ⅰ問題2-(2)

ニ格とヲ格の誤用に関する問題です。「~に参加したい」とすべきところ「~を参加したい」と間違えています。仲間外れはどれ?

正解は、2番

「参考にしました」とすべきところを「参考しました」と間違えていますね。

 

令和2-Ⅰ問題3-(14)

ト格と引用節についての問題です。

1番👉先生が「明日が試験です」と、伝える。ガ格はとれます。

2番👉先生が「宿題をしなさい」と、頼む。「~しろ」以外にも使えます。

3番👉先生が「宿題をしてね」と、言う。終助詞も使えます。

4番👉私は先生に怒られると思う。デス・マス体は使えないですね。

したがって正解は、2番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

 

タイ産の「紫のリステリン

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ダイソーで発見しました!made in Thailand

思わず購入~♪

以前は日本では売ってなかったはずですが・・・最近は売られるようになったのでしょうか?

タイ産のリステリンと日本のリステリンの違いは「フッ素」の有無です。

フッ素は虫歯予防にも効果があることで知られていますよね!

歯の再石灰化を促してくれる・・・これは今の私のエナメル質が欠けてしまった歯にぴったりではないですか。

 

さっそく使用していますが、このちょっとピリピリした感じがクセになります(笑)

 

これはチェンマイの想い出。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月