【言語一般】文法体系・『主語・主格・主題』『主題を表す「は」』と『格助詞の「が」』『「は」と「が」の違い』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

今日の内容は、日本語教師として学習者に説明できるようにならなければならないこと№1(私の中で)の「は」と「が」の違いについてです。

去年も一度理解した気がしてましたが・・・まだまだでした(^-^;

母語は普段何も考えず感覚で使っています。名詞の後に「は」を使うのか「が」を使うのか・・・そのときの伝えたい内容や意味によって無意識に選択しています。

でも、どちらを使うかで微妙にニュアンスが変わってくるんですよね。

何がどう違うのか分かりやすく説明する、そもそもそれぞれの助詞がどのような働きをするのか、それを自分も理解できて説明できるようになることが重要です。

 

今日こそ自分の血と肉?になるようにするぞ!!💪

 

 

 

 

主語・主格・主題の定義

学校文法と日本語教育の文法では、主題・主題・主格の定義も多少違いがあります。ここでは日本語教育の文法の視点から考えていきたいと思います。

 

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主語とは

主語とは、「能動文の動作主と受身文の動作の受け手を示すもの」を指します。

主語は必ずしも「ガ格」とは限りません。例えば、「先生より説明があります」の文では、説明する動作の主語は「先生」で「ヨリ格」で表し、対象語を「ガ格」で表しています。

また、「私昨日父に怒られた」の文で、「は」は取り立て助詞で、特に前後の格関係は表していませんが主題になります。

 

主題とは

主題とは、「話し手が取り立てた成分」のことを指し、主題について叙述した箇所を解説と言います。

例えば、「象は鼻が長い」の文では、「は」で「象」を取り立てて、象についていえば・・・と説明しています。この場合、主題も主語も「象」になります。(主題=主語)

それでは、「タイ料理はあまり食べません」の文の主語はどれでしょうか?

上に書いた主語の説明では、取り立て助詞の「は」も主語に成り得ると書きました。しかしこの文では、「タイ料理は」は主題にあたり、主語は存在しません。

これが日本語の特徴で、主語が省略されているケースです。日本語はこのように主語が省略され、「主題+説明」という構文をとる文が多いのが特徴です。そのため必ずしも主題=主語にはならないのがポイントです。

日本語文においては、話題となるもを「は」で主題化することが多く、談話の中でも特に大きな影響力を持っています。

例:ソムタムは私が一番好きなタイ料理です。辛くてビールにも合うし、カノムヂン(素麺みたいなもの)を入れてご飯みたいにしても食べれます。屋台でも買えるし、自分で作らなくても簡単に手に入ります。あなたもタイに行ったらぜひ食べてみてください。

このように、「は」で主題化した内容は、談話の中で文を超えて主題として存在することが可能になるからです。1つの述語との関係に限られる格助詞とは大きく異なる点です。

日本語において、「主題」という存在がいかに重要かということが分かりますね!

 

談話の主題についてはこちら。

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主格とは

主格とは、主語を表す名詞に格助詞の「が」を加えた形式のことを指します。「ガ格」とも呼ばれています。

これは文法的には格文法と呼ばれ、名詞が文中でどの格の働きをするかを助詞でみるものです。

「格」というのは文中における語(体言)の働き(他の語との関係)を示すものです。主格や目的格というものは、文中における体言の格を統語的に表すものになってきます。

そのため、主格助詞「が」が名詞に付けば常に主語を表します。ここで注意が必要なのが、格助詞の「が」は対象格としても使われるということです。

また、既述したように、主語が常に主格を表すわけではありません

同様に、目的格助詞の「ヲ格」が名詞につけば常に目的語を表しますが、必ずしも目的語が目的格を表すとは限りません。

 

ここで主語・主題・主格についてまとめてみます。

・「授業始まる」👉主格かつ主語(ガ格)

・「授業始まる」👉主題かつ主語

・「授業始める」👉目的語かつ目的格(ヲ格)

・「授業始める」👉主題かつ目的語

・「授業嫌いだ」👉目的語かつ対象格(ガ格)

 

 

 

主題を表す「は」とは?

ここでもう一歩踏み込んで、主題を表す「は」について考えていきます。

格助詞は文の構成に欠かせない存在です。

主題や主語を表す、助詞の代表例としては「は」「が」があります。この2つの助詞の違いを理解し、説明できるようになるのが日本語教師としての第一関門だと言ってもいいくらいだと思っています。

まず最初に、忘れてはいけないのが、「は」は取り立て助詞(係助詞)で、「が」は格助詞だということです。「は」は格助詞ではないので、文の成分である名詞と述語の論理的関係を示すことはできません。(ここ重要)

ただし、格助詞の「か」や「を」などを代行できる働きを持っています

それが主題を表す「は」の役割です。

例:太郎が食堂で花子とごはんを食べる。

この文をそれぞれの格助詞によって示された要素を主題化してみます。

例:太郎食堂で花子とごはんを食べる。(「太郎」についていえば・・・)

 :花子と太郎が食堂でごはんを食べる。(「花子」についていえば・・・)

 :食堂で太郎が花子とごはんを食べる。(「食堂」についていえば・・・)

 :ごはんは太郎が食堂で花子と食べる。(「ごはん」についていえば・・・)

これらの文は、客観的な事実「命題」は変わらないけれども、話し手がどの要素を主題にするかで、表現の仕方が変わっています。

このようにどの格成分を主題化するのかが、取り立て助詞の「は」の大きな役割になります。

そして重要なのは、格助詞の「が」とは文法的に全く異なる働きをする助詞だということです。

 

格成分の取り立て

上記のように、格助詞によって示される名詞句はいずれも主題になる可能性があります。

そのときに気を付けたいのが、格助詞「が」と「を」は必ず消えるけれども、それ以外の格助詞は消えないで、「格助詞+は」になることが多いということです。

 

格成分以外の取り立て

これまで命題の中のどの格成分を主題化するかについてのみ書いてきましたが、必ずしも格成分のみが主題になるとは限りません。

例:その言葉は、きっとうそだ。

この文は「その言葉」を主題としていますが・・・主題化される前の文を作ろうとしても作れないことが分かります。このように必ずしも元の命題文ありきで、主題化されるわけではないことも分かります。

また、命題の中の格成分以外が主題化する場合もあります。

例:①象は、鼻が長い。(「象」を主題化)

 :②鼻は、象が長い。(「鼻」を主題化)

 :③象の鼻が長い。(元の命題文)

①の文では、「象の鼻」というガ格の「鼻」を修飾している「象」の部分を主題化しているのが分かります。

また②の文では、「象の鼻」というガ格の被修飾名詞の「鼻」の部分を主題化しています。

このように格成分の修飾部分、被修飾部分もそれぞれ分けて主題化することもできるわけですね。

 

 

 

格助詞「が」の用法

次に、格助詞の「が」の用法について考えていきます。大きくわけて、「中立叙述」「排他(総記)」の用法があります。

 

中立叙述(現象文)

「は」と同じような使われ方をしているように感じる「が」ですが、「が」が使われる文は無題文です。

無題文とは、不定名詞(「だれ」「どこ」など)や、主題を持たずに命題が表す事実(目の前の描写)を、話者がそのまま聞き手に伝える文のことです。

 

例:明日が始業式だ。

 :あ、向こうで雷が鳴っている。

 :ドアが開いた。

 :誰がこの絵をかきましたか?

このような無題文の用法を「中立叙述」(現象文)と言います。

 

排他(総記)

「が」のもう一つの用法は、排他的用法です。

排他とは、複数ある中で「他でもないこれが」という意味です。

例:誰がこの絵をかきましたか?

 :私書きました。

この文では、他の誰でもなく「私が」書いたということを表しています。

また排他の「が」は、比較の文でもよく用いられています。

例:妹家族の中で一番たくさん食べる。

このように排他的用法は「焦点となっているすべての事柄を記す」という意味から、「総記」と呼ばれることもあります。

 

 

まとめ・・・「は」「が」の違い

 

基本的な文法上の意味と働きの違い

「は」👉「取り立て助詞」「主題」「対比」の意味を持っています。

「が」👉「格助詞」「中立叙述」「排他(総記)」の意味を持っています。

 

「は」の「対比」の意味についてはこちら。

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文の中での影響力の違い

既述した「主題とは」にもありますが、「は」は文を超える影響力を持っています

どういうことか、今度は複文で「は」と「が」の用法をみていきます。

複文の主節に主語がないときは、従属節の主語が主節の主語になると考えます。

例:花子家を出るとき、傘を持って出た。

このように「は」は文末まで係ってきているのが分かります。

これに対し、次の複文ではどうでしょうか、、、

例:花子が家を出るとき、私が帰ってきた。

主節と従属節の主語が異なるとき、従属節には「が」を用いることが多く、従属節内までしか係ってきません

このように複文の種類によっても「は」と「が」の用いられ方が異なってきます。

 

新情報と旧情報の違い

談話において、主語が聞き手にとって未知の情報を「新情報」とし、既知のものを「旧情報」とする区別があります。

すでに聞き手が何らかの情報がある既知のものは「は」によって提示され、未知のものは「が」によって示されます。

 

 

詳しくはこちらの談話についてで解説しています。

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いかがでしょうか?長くなりましたが、かなり系統立ててまとめられたのではないかと思っていますw(自画自賛

身になっているかが重要~。

 

きっと大丈夫!!

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「主題化」「主語」「は」と「が」について出題されたもの

 

平成28-Ⅲ問題2-問1

主題化についての問題です。

格成分や名詞句に含まれる要素以外のものでも主題になることができます。その例はどれでしょうか。

それぞれ「は」によって主題化されていますが、主題化される元の文に直してみます。

 

1番👉「誕生日になると母が私にケーキを焼いてくれた」の「母が」を主題化。

2番👉「少し高いが新しいスマートフォンがよい」の「スマートフォン」を主題化。

3番👉「あの笑顔」・・・

4番👉「明日の会議で私が課長に報告しておきます」の「課長に」を主題化。

3番のみ元の文を作れませんでした・・・ということは「あの笑顔」というのは格成分や名詞句に含まれる要素ではないということですね。

したがって正解は、3番

これは難しい!!!

 

平成28-Ⅲ問題2-問2

「は」と「が」の使い分けに関する問題です。

1番👉「は」と「が」は単文内で共起することもあります。「私はりんごが好きです」みたいに可能です。

2番👉「は」は「が」以外に「を」の代わりをすることも可能です。「私はりんごを食べません」を「私はりんごは食べません」ということもできますね。

3番👉意志動詞も無意志動詞も「が」と「は」両方とも使うことが可能です。

意志動詞、「私は走る」「私が走る」や、無意志動詞、「りんごが木から落ちる」「りんごは木から落ちる」のようにどちらにも使えます。

4番👉従属節内で「は」が使えるかどうか・・・これは従属節の種類によるようです。

したがって正解は、4番

正解は4番なんですが、これはうまく説明がまだできないです。。。なので消去法で。

(従属節については後日勉強必須!)

先生の解説を参考に貼らせていただきます!

参考:

平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題2解説 | 毎日のんびり日本語教師

 

平成28-Ⅲ問題2-問3

主題を表す形式についての問題です。主題は「は」以外でも表すことが可能です。

1番👉「なら」は、「それなら」のように先行発話の一部を引き継いで主題を表すことが可能です。

2番👉「なんか」は、「私なんか・・・」のように主観的的評価を表すときに使います。

3番👉「としては」は、「学校としては」「私としては」のように何かの立場を表すとに用います。

4番👉「ったら」は、「私ったら・・・」のように主観的評価を表すときに使います。条件節とは関係ありません。

したがって正解は、1番

検証が難しい~!

 

平成28-Ⅲ問題2-問5

各言語における主題の表示手段とその用法とは?

これは分かりません!!(笑)

とりあえず正解は、2番

1番👉英語は強弱アクセントの言語ですが、格成分と関係あるのでしょうか?なさそう。。。

2番👉韓国語は日本語と同じく膠着語です!

3番👉スペイン語・・・?? (今度スペイン語が話せる友人に聞いてみます)

4番👉中国語は声調がある言語ですが、、、それで主題を表す??

消去法でもいける?

 

平成29 -Ⅰ問題2-(5)

従属節の主語に使用する「が」を「は」にしてしまった誤用の問題です。

複文の主節と従属節の主語か異なる場合、従属節の主語には「ガ格」を使用するべきです。また、複文の種類によっても「ガ格」を取るべき場合があります。

仲間外れの誤用はどれ?

正解は、4番

従属節の「私は頭が痛いので」とすべきところを「私が頭がいたいんですから」としてた、接続詞の誤用ですね。

 

平成30-Ⅲ問題4-問2

主語に関する問題です。

1番👉「象は鼻が長い」のように「は」と「が」が共起する文では主語を認定するのが難しいですね。

2番👉「彼は」の「は」は主格ではありません、主格は「ガ格」のみです。

3番👉「鉛筆は居る」は・・・物なのに「居る」を使用するのはおかしいです。「ある/ない」を使うべきです。

4番👉「私は」が主題かつ主語で、「私が」は主語になります。

したがって正解は、1番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

沖縄のシークワーサー

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最近売っているシークワーサーはかなり大きめで、小さいみかんくらいの大きさです。成長しすぎ?

今年最後になるかな・・・と思い一袋購入しました。

洋服屋さんの店先で売っていたのがお手頃価格でラッキー♪

 

 

さっそく今年ハマっているOrionサザンスターのかーぶちー味に絞って☆

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さわやかーーーーー!

 

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語一般】格助詞の用法・『格関係』『無助詞化』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

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今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

今日も苦手分野の文法・・・格助詞についてもう少し突っ込んで勉強していきたいと思います!

そしてもう10月10日ではないですか!

試験まであと2週間です、、、

 

 

 

助詞の活用

格助詞の中でも、特に重要なのが、ガ格・ヲ格・ニ格・デ格・カラ格です。それぞれが置き換え可能な場合もあります。それがゆえに学習者には誤用が多くみられます。

 

前回にあげた、格助詞の種類&用法を参考に詳しくみていきましょう。

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【ガ格】

ガ格は、主体(主語)対象(目的語)を表します。主語は主格とも呼ばれ、目的語は対象格とも呼ばれます。

【主体】

例:海青い。

 :先生教科書を読む。

【対象】

 :タイ語話せる。

 :ソムタム食べたい。

 

 

【ヲ格】

ヲ格は、動作の対象(目的語)や、移動の経路や起点などを表します。

目的語の場合は目的格とも呼ばれますが、経路や起点の場合はこれにあたりません。

【他動詞の表す動作の対象】

例:妹がお菓子作る。 

 :新しい本買う。

【移動の出発点や通過点・経路】

例:8時に家出る。

 :そこの角右に曲がる。 

 :毎日この道通る。

【起点】

例:会社退職する。 

 :小学校卒業する。

 

 

【ニ格】

ニ格は非常に沢山の用法があります。

①人と人の間の物や情報のやり取り(授受の与え手・受け手)

例:彼に(から)タイ語を教えてもらう。

 :先生に(から)ほめられた。

※動作の出どころを表すニ格の場合カラ格に置き換えが可能。

 :子ども料理を教える。(受け手)

 :母プレゼントを渡す。(受け手)

②移動の到着点

例:駅歩いて行く。 

 :車荷物を運ぶ。 

 :家帰る。

 :屋上あがる。

③変化の結果

例:ひよこが鶏なった。 

 :妹が生徒会長なる。

④動作の目標・到達点

例:友達会いに行く。

 :目標の貯金額達した。

⑤使役・受身を表す動詞の文で、動作主を表す

例:子ども宿題をさせる。 

 :母怒られる。 

 :妹だまされた。

⑥比較の基準

例:妹は私に(と)似ている。

 :私の家は学校に(と)近い。

⑦適用の範囲

 :このソムタムは私に(にとって)は辛すぎる。

 :子どもに(にとって)は難しい問題だ。

⑧割合

 :一度入れるのは10人までだ。

 :オリンピックは4年1度開かれる。

⑨物や人の存在場所

例:庭にわとりが居る。 

 :タイ住んでいる。

 :心の中ずっと引っかかっていることがある。

※場所を表すニ格は、「いる/ある」という存在の他に、「住む」「勤める」「泊まる」などの動詞に限られます。

⑩事柄が生じる時点

例:8時家を出る。 

 :8月タイへ行く。

 :週末タイ料理のお店へ行く予定だ。

 :週末ドライブをした。

⑪行為の目的

例:旅行行く。 

 :映画を観行く。

 :タイ料理を食べ行く。

※目的を表すニ格は動詞の連用形に付くものが多いです。

⑫原因・理由

例:あまりの辛さ驚いた。 

 :人混み酔った。

 :これからの将来不安になる。

⑬状態の主体

例:彼は大きな夢がある。

 :私はタイに行く理由がある。

 

【デ格】

デ格は、動作や出来事の起こる場所、道具、範囲、原因・理由、動作の主体などを表します。

①動作が起きる場所

例:学校授業を受ける。 

 :海バーベキューをする。 

 :子どもが公園遊んでいる。

②範囲・領域

例:日本一番大きい県は岩手県だ。 

 :全部1,000円払った。 

 :これ十分。 

 :果物の中好きなのはマンゴスチンだ。

③手段・方法・道具

例:自転車会社に行く。 

 :パソコンレポートを書く。 

 :箸食べる。

④材料を表す

例:青パパイヤソムタムを作る。

 :かまくらは雪作られている。

⑤原因・理由

例:風邪仕事を休む。 

 :台風スーパーが閉まる。

⑥状態を表す

例:子どもが裸足走る。 

 :裸いるとすずしい。

⑦数量・分量を表す名詞に付いて主体を表す

例:皆行けばこわくない。 

 :いつも一人過ごす。

⑧事柄が成立するのに使う時間や量を表す

例:1年試験に合格した。 

 :冷蔵庫を2万円買った。

⑨動作の目的

例:旅行タイに行った。

 :宿題分からない問題があった。

 

 

【カラ格】

カラ格は、時間や場所の起点、原料、受身文の動作主などを表します。

①時間・空間の起点・始点

例:朝から雨が降っている。 

 :あしたから夏休みだ。 

 :家から飛び出す。

②原料を表す

例:ソムタムは青パパイヤから作る。

③受身文の動作主

例:先生から(に)注意された。

 :彼から(に)ふられた。

④動作の主体・動作のでどころ

例:先生から(に)辞書を借りた。

 :友人から(に)タイ語を教えてもらう。

※三項動詞「貸す」「借りる」「教える」などの動詞はニ格に置き換え可能です。

 :山のほうから鳥の鳴き声が聞こえる。

 :先生からお話があります。

⑤物事の原因・発端

例:お酒の飲みすぎからくる二日酔いだ。

 :ストレスから食べ過ぎてしまった。

 

 

【ノ格】

ノ格は、名詞と名詞をつないで、関係性をします。格助詞ではなく連体助詞と分類する考え方もあります。

①名詞と名詞との間の関係を表す

例:家中。 

 :庭木。 

 :妹名前。

②名詞修飾節の主体や述語の対象(「が」の代用)

例:私の(が)勉強してる時間。

 :鍋の(が)食べたくなる季節。

 

 

【へ格】

へ格は、動きの向かう「方向」を表します。

①移動の方向や着点

例:タイへ(に)旅行に行く。

 :約束の場所へ(に)向かう。

※へ格はニ格と置き換えることができることが多いです。

 

【ト格】

ト格は、「共同動作の相手」や「思考・伝達の内容」を表す引用などを表します。

①2つ以上の名詞を並べる

例:タイベトナムに行きたい。

※これは並立助詞です。

②行為を一緒に行う人を表す

例:母一緒にケーキを作る。

 :友人タイに行く予定だ。

③相互動作(相手が必須)

例:妹は友達喧嘩したようだ。

 :彼結婚する。

②と③の違いは述語にとる動詞によって決まります。②は一人でも行える内容ですが、③のように相互動詞の場合は相手が必須になるため、一緒という語を用いるとおかしな文になります。

③異同を判断する際の基準

例:妹は母似ている。 

 :私の考え一緒だ。

④思考の内容・引用

例:毎日継続できる人はすごい思う。 

 :このタイ語は美味しいいう意味だ。

 :友人に助けて欲しいお願いされた。

 

 

 【ヨリ格】

①比較の基準

例:私は妹より背が高い。 

②出発点や起点

例:この線より中に入らないでください。 

 :未明より雪が降るでしょう。 

 :これより本題に入ります。

※起点を表すヨリ格は、同じく起点を表すカラ格と比べて、文語的です。

 

 

【マデ格】

①空間・時間等の到達点

例:東京から岩手まで車で帰る。 

 :9月まで大学が休みだ。

 

 

【ヤ格】

①2つ以上の名詞を並べ立てる

例:猫犬を飼っている。

 :休日は自然が多い海山に行く。

 

 

 

助詞の無助詞化

格助詞は、話し言葉では無助詞化されやすいものもがあります。反対に無助詞化できない格助詞もあります。

また、主題を表す取り立て助詞の「は」も無助詞化できる場合が多いです。(主題を表す「は」については次回詳しくお話します)

 

無助詞化できる格(ガ格・ヲ格)

例:私(が)仕事いくね。

 :毎日この道(を)通るんだよ。

 :この本(を)読む?

 :お菓子(を)作ったから食べよう。

「が」や「を」などが持っている排他や総記などの機能が現れると違和感がある場合に無助詞文が使われることが多いようです。

(排他や総記にいついては、次回の「が」と「は」についてでふれる予定です)

 

無助詞化できる場合とできない場合がある格(ニ格)

例:週末(に)タイ料理を食べに行こう。(無助詞化できる)

 :子ども(に)宿題をさせた。(無助詞化できない)

 

無助詞化できない格(それ以外の格)

例:友人(と)タイに行く予定。

 :今日は朝(から)雨が降っている。

 :タイ(へ)行く予定だ。

 :私は妹(より)背が高い。

 :海(で)バーベキューしよう。

 

このように、ガ格やヲ格、ニ格以外の格助詞は無助詞化できないことが多いです。

また、3人称よりも1人称、2人称のほうが無助詞名詞句になりやすいようです。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「格助詞」について出題されたもの

 

 

平成27-Ⅰ問題2-(5)

格助詞の「ヲ格」と「ニ格」の誤用についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、1番

「日本語分かる」とすべきところを「日本語分かる」としてしまっている「ガ格」と「ヲ格」の誤用です。

 

平28-Ⅰ問題1-(10)

格助詞「から」の用法の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、2番

2番のみ「順序」を表しています。それ以外の選択肢は「起点」を表す「から」です。

 

平成28-Ⅲ問題2-問4

無助詞化できる格助詞とできない格助詞はどれ?

正解は、3番

ヲ格は無助詞化されやすく、デ格は無助詞化できないです。詳しくは上記参照。

 

平成30-Ⅲ問題4-問1

格助詞の「に」と「で」の違いについての問題です。

「~に荷物を運ぶ」と「~で荷物を運ぶ」では意味的に異なってきます。前者の「に」は着点を表し、後者の「で」は動作場所を表しています。

したがって正解は、2番

 

令和1-Ⅰ問題1-(7)

デ格についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、1番

選択肢1番のみ「原因・理由」のデ格です。それ以外は「手段・方法」を表すデ格です。

 

令和1-Ⅰ問題1-(11)

述語が表す出来事と二格についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、5番

選択肢5番のみ、「週末に」についての述語は未来を表しています。それ以外の選択肢は過去の時点について表しています。

 

令和1-Ⅰ問題1-(12)

「の」の用法についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、2番

選択肢2番のみ「本のすきな・・・」を「本がすきな・・・」のようにノ格をガ格に置き換えが可能です。名詞修飾節の主語にはガ格もノ格も用いることが可能です。

それ以外の選択肢は、名詞と名詞の関係を表しています。

 

令和2-Ⅰ問題1-(8)

ニ格名詞句の意味についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、4番

選択肢4番のみ、人から人に物が渡っています。それ以外の選択肢は、人から物か行為を受け取っています。そのため「から」で置き換えが可能です。4番のみ置き換えができません。

 

令和2-Ⅰ問題1-(14)

ト格の意味の問題です。仲間外れはどれ?

正解は、5番

選択肢5番のみ、相互動詞なので、必ず「~が~と」という形をとります。それ以外の選択肢は、あくまで一緒に同じ行為をしていると言う意味でのト格の使用です。

 

令和2-Ⅰ問題2-(2)

ニ格とヲ格の誤用に関する問題です。「~に参加したい」とすべきところ「~を参加したい」と間違えています。仲間外れはどれ?

正解は、2番

「参考にしました」とすべきところを「参考しました」と間違えていますね。

 

令和2-Ⅰ問題3-(14)

ト格と引用節についての問題です。

1番👉先生が「明日が試験です」と、伝える。ガ格はとれます。

2番👉先生が「宿題をしなさい」と、頼む。「~しろ」以外にも使えます。

3番👉先生が「宿題をしてね」と、言う。終助詞も使えます。

4番👉私は先生に怒られると思う。デス・マス体は使えないですね。

したがって正解は、2番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

 

タイ産の「紫のリステリン

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ダイソーで発見しました!made in Thailand

思わず購入~♪

以前は日本では売ってなかったはずですが・・・最近は売られるようになったのでしょうか?

タイ産のリステリンと日本のリステリンの違いは「フッ素」の有無です。

フッ素は虫歯予防にも効果があることで知られていますよね!

歯の再石灰化を促してくれる・・・これは今の私のエナメル質が欠けてしまった歯にぴったりではないですか。

 

さっそく使用していますが、このちょっとピリピリした感じがクセになります(笑)

 

これはチェンマイの想い出。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語一般】話者の気持ち「モダリティ」を表す『助動詞』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

今日も文法の勉強の時間です(笑)

昨日の助詞につづいて、今日は助動詞を確認していきましょう~。

助動詞も・・・自分の中で、いまいちぱっとしないというかモヤっとしている品詞です。(失礼💦)

これを機にどんな品詞なのかしっかり把握したいと思います!

 

 

 

 

助動詞とは

助動詞は、自立語のように独立して使われない付属語で、活用があり、動詞、名詞、形容詞などに接続して述語の一部として働きます。

「~だ」で終わる助動詞はナ形容詞、「~い」で終わる助動詞はイ形容詞の活用と似た活用をします。「だろう」は例外で活用を持ちません。

助動詞の多くは話者の気持ちを表すモダリティ表現として使われます。

 

モダリティ表現について。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

学校文法と日本語文法では品詞の分類も多少異なっています。

学校文法の代表的な助動詞は、受身の「れる/られる」使役の「せる/させる」否定の「ない」過去や完了の「た」であるけれども、日本語教育では、それらは助動詞としては扱わず、動詞の活用形の接辞として扱われます。

それではどんなものがあるのか見ていきましょう。

 

「らしい」(推量)

例:明日から雨が降るらしい

 

「ようだ」(推量)

例:どうやらさっき雨が降ったようだ

※「ようだ」は比喩表現もあるので注意。

例:まるで泳ぎ方が魚のようだ。

 

「みたいだ」(推量)

例:来週から台風が来るみたいだ

 

「そうだ」(推量・伝聞)

例:今にも雨が降ってきそうだ。(推量)

 :彼は来週結婚するそうだ。(伝聞)

 

「だろう」(非断定)

例:来月にはタイに行けるだろう

 

「でしょう」(非断定)

例:きっと明日は晴れるでしょう

 

「かもしれない」(可能性)

例:来月にはタイに行けるかもしれない

 

「はずだ」(証拠があっての確信)

例:この天気なら、飛行機は飛ぶはずだ

 

「ちがいいない」(話者の主観の確信)

例:きっと試験に合格するにちがいない

 

「のだ」(説明)

例:私はタイに行きたいのだ

 

「わけだ」(説明)

例:これだけ気温が高ければ暑いわけだ

 

「べきだ」(義務・必要)

例:もう少しお酒を控えるべきだ

 

「なければならない/いけない」(義務・必要)

例:明日から仕事に行かなければならない

 

※また、学校文法では「ちがいない、なければならない」などは助動詞とはしていません。

 

日本語の品詞についてはこちら。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

 

 

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例文を作っていたら・・・かなり今の自分の気持ちが反映されてしまいました(笑)

 

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「助動詞」について出題されたもの

 

 

平成29 -Ⅰ問題1-(8)

助動詞の意味についての問題です。仲間外れはどれ?

1番👉「立ちぬ」の「ぬ」は完了。

2番👉「招かれざる」の「ざる」は打消し。

3番👉「転ばぬ」の「ぬ」は打消し。

4番👉「あらず」の「ず」は打消し。

5番👉「見ぬ」の「ぬ」は打消し。

したがって正解は、1番。

助動詞の「ず」と「ぬ」についてですが・・・これはもはや古文の知識がないと解けないです!

 

いつも参考にさせていただいている、日本語の先生の解説がとても分かりやすいです。ありがとうございます!

参考:

平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(8)解説 | 毎日のんびり日本語教師

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

那覇・波の上ビーチ

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昨日は久しぶりに波の上ビーチへ行ってきました🌊

勉強の合間にちょっとだけリフレッシュできました。。

 

今年は緊急事態宣言でまったく来ることができなかったなぁ・・・

 

10月ということもあってか、泳いでいる人はほんの数人(笑)

でもまだまだ泳げる沖縄の海!

 

どうやら今年は7月に来て以来でした。

www.watashinoarukikata-diary.com

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月

【言語一般】助詞『格助詞』『準体助詞』『並立助詞』『連体助詞』『接続助詞』『複合格助詞』『取り立て助詞』『終助詞』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

 

今日の内容は・・・私の中で山場? 一番避けてきた「助詞」についてです。

一般的に語学を学ぶ上で「動詞」は重要視されてますよね。ただ、日本語に関しては「助詞」もかなり重要で曲者だと思っています。。(だから避けてたんだけど(;・∀・))

日本語を話す私たちでさえ、助詞の使い方は間違ってることが多々あると思います。

英語の前置詞が難し~って感じる以上に、日本語を学ぶ学習者にとっては難しい分野なのではないでしょうか、、、とさえ思ってしまいす。

今日は徹底的に「助詞」について勉強していきたいと思います!💪

 

 

 

 

 

助詞とは

助詞とは、付属語活用がなく、常に単独では用いず他の語に付いて一文節を構成します。他の成分(語と語)に対してどのような関係にあるのかを示したりいろいろな意味を添えたりする働きをします。

また話し手の立場を直接に表現する語とも定義されます。

日本語が名詞の使われ方から膠着語に属すると言われるのも、この助詞が非常に発達し、文法上の重要な機能を発揮しているからです。

助詞の分類方法も様々な種類があります。細かく分類すると、、、

まずは自立語に付いて、主として下への関係とその接続を明らかにする助詞として「格助詞」「準体助詞」「並立助詞」「連体助詞」「接続助詞」「複合格助詞」があります。

次に自立語あるいは自立語に付いた付属語について主としてある意味を添える助詞として「取り立て助詞(副助詞・係助詞)」「終助詞(間投助詞)」に分類することができます。

 

それではそれぞれ助詞の特徴をみていきましょう。

 

 

 

自立語に付いて、主として下への関係とその接続を明らかにする助詞

 

 

助詞

格助詞は、主に名詞(体言)またはそれに準ずるものに付いて、それが他の語や文節にどういう資格で続いていくかを示します。

格助詞は、文の骨格を作るもので、初級レベルでは最も重要な助詞になります。

「が」「の」「を」「に」「で」「へ」「と」「から」「より」「まで」「や」があります。

鬼が戸より出、空の部屋まで(お・に・が・と・より・で・から・の・へ・や・まで)」で覚えました(笑)

 

「が」

①述語に対する主語

例:海青い。

 :先生教科書を読む。

 :タイ語話せる。

 

「の」

①名詞と名詞との間の関係を表す

例:家中。 

 :庭木。 

 :妹名前。

②名詞修飾節の主体や述語の対象(「が」の代用)

例:私勉強してる時間。

 :鍋食べたくなる季節。

 

「を」

①他動詞の表す動作の対象

例:妹がお菓子作る。 

 :新しい本買う。

②移動の出発点や通過点・経路

例:8時に家出る。

 :そこの角右に曲がる。 

 :毎日この道通る。

③出発点を表す用法の意味拡張として、離脱することを表す

例:会社退職する。 

 :小学校卒業する。

 

「に」

①人と人の間のものや情報のやり取り

例:子ども料理を教える。

 :母プレゼントを渡す。

②移動の到着場所

例:駅歩いて行く。 

 :車乗る。 

 :家帰る。

③変化の結果

例:ひよこが鶏なった。 

 :妹が生徒会長なる。

④使役を表す動詞・受身を表す動詞の文で、動作主を表す

例:子ども宿題をさせる。 

 :母怒られる。 

 :妹だまされた。

⑤比較の基準や適用の範囲

例:妹は私似ている。 

 :このソムタムは私は辛すぎる。 

 :一度入れるのは10人までだ。

⑥ものや人の存在場所

例:庭にわとりが居る。 

 :タイ住んでいる。

⑦事柄が生じる時点

例:8時家を出る。 

 :8月タイへ行く。

⑧行為の目的

例:旅行行く。 

 :映画を観行く。

⑨原因・理由

例:あまりの辛さ驚いた。 

 :人混み酔った。

 

「で」

①事柄が起きる場所

例:学校授業を受ける。 

例:海バーベキューをする。

②事柄が成立する範囲

例:日本一番大きい県は岩手県だ。 

 :全部1,000円払った。 

 :これ十分。 

③手段・方法

例:自転車会社に行く。 

 :パソコンレポートを書く。 

 :箸食べる。

④材料を表す

例:青パパイヤソムタムを作る。

⑤原因・理由

例:風邪仕事を休む。 

 :台風スーパーが閉まる。

⑥状態を表す

例:子どもが裸足走る。 

 :裸いるとすずしい。

⑦数量・分量を表す名詞に付いて主体を表す

例:皆行けばこわくない。 

 :いつも一人過ごす。

⑧事柄が成立するのに使う時間や量を表す

例:1年試験に合格した。 

 :冷蔵庫を2万円買った。

 

「へ」

①移動の方向や着点

例:タイ旅行に行く。

 :約束の場所向かう。

 

「と」

①2つ以上の名詞を並べる

例:タイベトナムに行きたい。

②行為を一緒に行う人を表す

例:妹は友達喧嘩したようだ。

 :彼結婚する。

③異同を判断する際の基準

例:妹は母似ている。 

 :私の考え一緒だ。

④引用

例:毎日継続できる人はすごい思う。 

 :このタイ語は美味しいいう意味だ。

 

「から」

①時間・空間の範囲の起点

例:朝から雨が降っている。 

 :あしたから夏休みだ。 

 :家から飛び出す。

②原料を表す

例:ソムタムは青パパイヤから作る。

③受身文の動作主

先生から注意された。

 

「より」

①比較の基準

例:私は妹より背が高い。 

②出発点や起点

例:この線より中に入らないでください。 

 :未明より雪が降るでしょう。 

 :これより本題に入ります。

 

「まで」

①空間・時間等の到達点

例:東京から岩手まで車で帰る。 

 :9月まで大学が休みだ。

 

「や」

①2つ以上の名詞を並べ立てる

例:猫犬を飼っている。

 

 

準体助詞

準体助詞は、種々の語に付いて、それを体言化する助詞です。

「の」

例:このペンはあの人です。 

 :食べたは妹です。

※格助詞や係助詞、あるいは接尾辞としても扱われて、形式名詞とする見方もあります。

 

 

並立助詞(並列助詞)

並立助詞は、複数の名詞などを対等な関係で並べて示します。

並立助詞には、列挙の「と」「や」「とか」「やら」「だの」や選択列挙の「なり」「か」などがあります。

「と」(全部列挙)

例:財布鍵を忘れず持った。

 

「や」(一部列挙)

例:財布鍵を忘れないで。

 

「とか」(一部列挙)

例:財布とかとか忘れないで。

 

「やら」(一部列挙)

例:引っ越しやら入学やら春は忙しい。

 

「だの」(一部列挙)

例:ケーキだのアイスだの食べるから虫歯になる。

 

「なり」(選択列挙)

例:煮るなり焼くなりしてください。

 

「か」(選択列挙)

例:食べる食べないはっきりしなさい。

 

 

連体助詞(連体格助詞)

連体助詞は、体言と体言を関連付けます。

例:料理本。

※格助詞の一部とする見方もあります。

 

 

 

接続助詞

接続助詞は、主に用言や助動詞の終止形に付いて、節と節をつなげる働きを持ちます。従属節を主節につなげて、その関係を表します。

順接条件の「と」「なら」、逆接の「が」「けれど」「のに」、原因・理由の「ので」「から」、並列の「し」などがあります。

 

「と」(順接など)

例:家に帰る、夕ご飯の準備ができていた。

 

「なら」(順接など)

例:タイに行くなら、お土産を買ってきてね。

 

「が」(逆接など)

例:台風が来た、被害は少なかった。

 

「けれど」(逆接など)

例:急いで会社をでたけれど、約束に間に合わなかった。

 

「のに」(逆接など)

例:運動したのに、痩せない。

 

「ので」(原因・理由)

例:毎日運動したので、ダイエットに成功した。

 

「から」(原因・理由)

例:走ったから、喉が渇いた。

 

「し」(並立など)

例:タイ語も話せるベトナム語も話せる。

※条件を表す「~ば」「~たら」「~て」などは、接続助詞ではなく、動詞の活用として扱われます。

 

 

複合格助詞

複合格助詞は、格助詞のように、述語との関係を表し、文の成分に近い働きをするもので、複合的な形式をとります。

また、慣用的なものまで含めると非常に数が多くなります。

 

「について」(動きの対象)・格助詞+動詞のテ形

例:これからの将来について話し合う。

 

「に関して」(動きの対象)・格助詞+動詞のテ形

例:この問題に関しては分からない。

 

「に対して」(動きの対象)・格助詞+動詞のテ形

例:彼の意見に対して反対だ。

 

「にとって」(視点・立場)・格助詞+動詞のテ形

例:彼は私にとって一番大切な人だ。

 

「において」(動きの場所)・格助詞+動詞のテ形

例:この話し合いにおいて決まった。

 

「によって」(受身の動作主・手段方法)・格助詞+動詞のテ形

例:彼によってこの問題は解決された。(動作主)

 :バイパスができたことによって渋滞が解消した。(手段)

 

「と一緒に」(動きの相手)・格助詞+名詞+格助詞

例:友人と一緒に旅行に行く。

 

「のために」(動きの目的)・格助詞+名詞+格助詞

例:ダイエットのために毎日運動する。

 

「として」(役割・資格)・格助詞+動詞のテ形

例:教師として自覚をもつ。

 

「に基づいて」(原因や根拠)・格助詞+動詞のテ形

例:規則に基づいて行動する。

 

「に即して」(事実や規則に従う)・格助詞+動詞のテ形

例:現代のやり方に即していない。

 

「をもって」(手段・方法)・格助詞+動詞のテ形

例:身をもって経験する。

 

 

 

 

自立語あるいは自立語に付いた付属語について主としてある意味を添える助詞

 

 

取り立て助詞(副助詞・係助詞)

取り立て助詞は、他の要素との関係を背景に、文中の語に付いて、さまざまな意味を添えます。つまり・・・取り立て助詞を使うことで、文面にない内容を暗示することができます。

例えば、「タイ料理も作れます」という文は取り立て助詞の「も」によって、タイ料理以外の料理も作れるということを暗示しています。

学校文法では「副助詞」と呼ばれています。また一部は「係助詞」と呼ばれることもあります。混乱しますね~(^^; そしていっぱいある!

取り立て助詞には、「は」「なら」「も」「ばかり」「だけ」「しか」「こそ」「さえ」「まで」「でも」「など」「なんか」「なんて」「くらい」「ほど」「やら」「なり」「か」などがあります。。。

「は」(主題・対比)

①主題(topic)の「は」と言い、格助詞の「が」「を」がつくことができる名詞に「は」が付くと、「それについて言えば」という意味を表す

例:私昨日からタイに来ている。

 :先生とても指導熱心だ。

②他の事柄と対比する意味を付加

例:私はタイ語話せる。(英語は話せない)

 :料理置いてあるが、箸がない。

※「は」は格助詞ではなく、取り立て助詞(係助詞)です!

 

「なら」(主題・対比)

①主題

例:先生なら職員室にいるよ。

 :学校なら明日から夏休みだ。

②他の事柄と対比する意味を付加

例:タイ料理なら作れる。

 :きっと君ならできる。

 

「も」(並立・付加・強調など)

例:ご飯を食べたが、お菓子食べる。(付加)

 :タイ好きだし、ベトナム好きだ。(並立)

 :まだ誰集まっていない。(強調)

 

「ばかり」(限定・程度・完了など)

例:辛い物ばかり食べるとお腹をこわす。(限定)

 :1時間ばかり遅れた。(程度)

 :今来たばかりだ。(完了)

 

「だけ」(限定・量や程度など)

例:1回だけ海外に行ったことがある。(限定) 

 :あと少しだけ待ってください。(量や程度)

 

「しか」(限定など)

例:ベジタリアンは野菜しか食べない。

 :あと少ししか残っていない。

※「しか」の後の述語には必ず否定形がきます。

 

「こそ」(卓立・強調など)

例:あなたこそ生徒会長にふさわしい。

 :努力してこそ結果につながる。

 

「さえ」(極端な例示・限定など)

例:子供さえ解ける簡単な問題。(極端な例示)

 :生きてさえいればなんとかなる。(限定)

 

「まで」(極端な例示・限度など)

例:君まで行ってしまうんだね。(極端な例示)

 :明日までに終わらせる。(限度)

 

「でも」(極端な例示・例示など)

例:子どもでもできる内容だ。(極端な例示)

 :お茶でも飲みませんか?(例示)

※極端な例示の「でも」と同じ用法を持つ助詞に「だって」があります。

 

「など」(評価や軽視・謙遜など)

例:私などには高価すぎて買えません。

 

「なんか」(評価や軽視・謙遜など)

例:あなたなんかとは付き合っていられない。

 

「なんて」(評価や軽視・謙遜など)

例:今日中に終わらすなんて無理だ。

 

「くらい」(評価や軽視・謙遜など)

例:あなたの冗談くらいつまらないものはない。

 

「ほど」(大体の程度・程度の比較など)

例:あと10分ほど待ってください。(大体の程度)

 :私は彼女ほど頭が良くない。(程度の比較)

※程度の比較の場合は述語が否定形になります。

 

「やら」(不確実・並立など)

例:なにやらうわさ話をしている。(不確実)

 :引っ越しやら片付けやら忙しい。(並立)

 

「なり」(例示・並立など)

例:何なりと相談してください。(例示)

 :煮るなり焼くなりしてください。(並立)

「か」(不確実・並立など)

例:誰の落とし物だ。(不確実)

 :言った言ってない忘れた。(並立)

 

 

 

助詞

終助詞は、文の最後に付いて、話し手のさまざまな気持ちを表します。モダリティ表現の対人的モダリティでもありますね。

疑問の「か」「かしら」「かな」、自分の判断や主張、伝達の「よ」「ぞ」「ぜ」「さ」「わ」、確認・詠嘆の「ね」「な」「よね」「なあ」などがあります。

 

「か」(疑問)

例:明日は何時からです

 

「かしら」(疑問)

例:そんなこと言ったかしら

 

「かな」(疑問)

例:明日は晴れるかな

 

「よ」(判断や主張・伝達)

例:もうそれは終わった

 :一緒に行こう

 

「ぞ」(判断や主張・伝達)

例:ここに置いてある

 

「ぞ」(判断や主張・伝達)

例:持って来た

 

「さ」(判断や主張・伝達)

例:そんなの当たり前

 

「わ」(判断や主張・伝達)

例:雨が降ってきた

 

「ね」(確認・詠嘆)

例:明日は休みだよ。(確認)

 :すごい。(詠嘆)

 

「な」(確認・詠嘆)

例:彼は来るか。(確認)

 :すごい。(詠嘆)

 

「よね」(確認)

例:一緒に行ってくれるよね

 

「なあ」(詠嘆)

例:これは高かったなあ

 

※「今日、私、・・・」のように、文中の文節の最後に現れる終助詞は、間投助詞と分類する場合もあります。

また終助詞は男女によっても使い方が異なってきます。

 

 

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なんとか助詞についてまとめてみました・・・ただ分類の仕方もさまざまで重複してしまっているものもあるかと思います(^^;

それにしても日本語は本当に助詞によって成り立ってるんだな・・とさえ思ってしまいました。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「格助詞」「複合格助詞」「取り立て助詞」「係助詞」「並立助詞」「接続助詞」「終助詞」について出題されたもの

 

平成27-Ⅰ問題1-(6)

接続助詞の「から」についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、2番

原因・理由の接続助詞です。2番は「危ないから」で理由を説明していて、「から」を「ので」に置き換えることも可能です。それ以外の選択肢の「から」の用法は、理由ではなく、話者の気持ちの主張で、後件に勧めや提案する内容がきています。

「から」と「ので」は置き換えが可能ですが、「から」の方がより話者の気持ちを強める働きをし、「ので」は丁寧な柔らかいニュアンスになります。

 

平成27-Ⅰ問題1-(11)

取り立て助詞「なら」についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、2番

「課長なら・・・」の「なら」は主題を表す用法で、それ以外は対比を表す用法の「なら」です。

 

平成27-Ⅰ問題2-(5)

格助詞の「ヲ格」と「ニ格」の誤用についての問題です。仲間外れはどれ?

正解は、1番

「日本語分かる」とすべきところを「日本語分かる」としてしまっている「ガ格」と「ヲ格」の誤用です。

 

平成27-Ⅰ問題3-(4)

終助詞についての問題です。組み合わせが可能な終助詞はどれ?
正解は、2番

「ね」「よ」「わ」の組み合わせです。「来週から新しい先生が来るわよね」・・・こんな感じですね。

これは検証に時間かかる~(^^; 文字の並びを見てピンときたらラッキー。

 

平成28-Ⅰ問題2-(5)

終助詞についての問題です。誤用について仲間外れはどれ?

学習者は、「○○ですか?」と問われているのに対し「○○です」と言うべきところを「○○です」と間違えています。「よ」は自分の判断や伝達を表し、「ね」は確認や詠嘆を表します。

正解は、1番

この選択肢のみ助詞の「ね」と「よ」の誤用ではありません。間違いを指摘されたことに対して「ええ、そうですね」と返答しています。ここでは「あ、そうですね」などと答えるべきです。

 

平成29 -Ⅰ問題12-問2

終助詞についての問題です。感動詞と終助詞にジェンダーが現れているものとは?

正解は、4番

感動詞の「おい」や終助詞の「ぞ」は主に男性が使う表現です。

 

平成29-Ⅲ問題1-問1

格助詞の問題です。格助詞は同じ相手であっても、動詞によって用いる格助詞が変わってきます。

例えば、「聞く」は聞く相手を「ニ格」で表し、「呼ぶ」は呼ぶ相手を「ヲ格」で表します。これ起因で起こる誤用はどれ?

1番👉「汗を出した」は「汗が出た」とすべき、他動詞と自動詞の誤用です。

2番👉「花子に行きました・・・」は「花子に会いに行きました」とすべき、動詞が抜けています。

3番👉「三つがあります」は「が」が不要です。

4番👉「騒音が困っています」は「騒音に困っています」とすべき、格助詞の誤用です。

したがって正解は、4番

 

平成29-Ⅲ問題1-問2

格助詞についての問題です。格助詞は、動詞句の中の格助詞の後ろに「の」を加えることによって、名詞化することができます。その一般的な規則に当てはまらない格助詞とはどれ?

 

1番👉共同動作の「と」・・・「友人と結婚した」👉「友人との結婚」

2番👉原因の「で」・・・「台風で休校になる」👉「台風での休校」

3番👉着点の「に」・・・「駅に到着する」👉「駅にの到着」???

4番👉終点の「まで」・・・「最後まで努力する」👉「最後までの努力」

したがって正解は、3番

 

平成29-Ⅲ問題1-問3

格助詞についての問題です。格助詞の「の」はどれ?

1番👉「青いの」の「の」は準体助詞で体言化しています。

2番👉「花子の」は「花子が」にも置き換え可能な格助詞の「の」です!

3番👉「買ったの」の「の」は準体助詞で体言化しています。

4番👉「旅行するの」の「の」は準体助詞で体言化しています。

したがって正解は、2番

ポイントは、「の」が「が」に置き換えることができるかどうかです。

 

平成29-Ⅲ問題1-問4

格助詞と複合格助詞についての問題です。これらは文体に応じて置き換えることが可能になります。その例として適当なものはどれ?

1番👉教科書に基づいて教える ⇔ 教科書に教える・・・✖

2番👉学校の規則に即して行動する ⇔ 学校の規則に行動する・・・✖

3番👉これをもって終了する ⇔ これで終了する・・・〇

4番👉タイについて話す ⇔ タイで話す・・・✖

したがって正解は、3番

検証が大変(^^;

 

平成30-Ⅰ問題2-(5)

格助詞の問題です。「に」格が抜けている誤用です。仲間外れの誤用はどれ?

1番👉「~する前に」とすべき。

2番👉「収まる前」ではなく「収まるまで」とすべき。

3番👉「食べる前に」とすべき。

4番👉「来る前に」とすべき。

したがって正解は、2番

 

平成30-Ⅰ問題3-(18)

係助詞の問題です。取り立て助詞のことですね。

現在でも使用されている係助詞はどれ?

正解は、2番

取り立て助詞の「も」は今でも使われています!ひっかけは・・・選択肢3番の格助詞の「は」・・・「は」は係助詞で取り立て助詞ですが格助詞ではありません!

詳しくは上記参照。

 

平成30-Ⅲ問題4-問1

格助詞の「に」と「で」の違いについての問題です。

「~に荷物を運ぶ」と「~で荷物で運ぶ」では意味的に異なってきます。前者の「に」は着点を表し、後者の「で」は動作場所を表しています。

したがって正解は、2番

 

令和1-Ⅰ問題3-(11)

助詞はどれ?

1番👉「のだ」は助動詞。

2番👉「もう」は副詞。

3番👉「より」は比較や起点を表す格助詞。

4番👉「こと」は形式名詞。

したがって正解は、3番

これは簡単!ラッキー問題♪

 

令和1-Ⅰ問題3-(12)

取り立て助詞の特徴とは?

1番👉名詞句と名詞句を結びつけて・・・は並立助詞。

2番👉述部の後ろについて、聞き手や話し手の態度・・・これは終助詞、モダリティ表現のことです。

3番👉名詞句と述部を結び統語的関係・・・これは格助詞。

4番👉暗示された要素・・・これが取り立て助詞!

したがって正解は、4番

 

令和1-Ⅰ問題3-(13)

取り立て助詞の「も」の基本的な用法とは・・・「並立・付加・列挙」です。

「タイも好きだし、ベトナムもすきだ」みたいな感じです。

したがって正解は、1番

 

令和1-Ⅰ問題3-(14)

取り立て助詞についての問題です。

基本的には直前の要素を取り立てますが、命題を取り立てる場合もあるようです。

この問題は・・・まったく理解できませんでした!(笑)

いつもお世話になっている日本語の先生のサイトを参考に・・・それでもイマイチ理解ができません。。。皆さん分かりますか?

とりあえず正解は、4番

 

参考:

令和元年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題3C解説 | 毎日のんびり日本語教師

何となく・・・なんとなく理解できました。

 

令和1-Ⅰ問題3-(15)

取り立て助詞の「も」は「意外さ」の用法もあり・・・他の取り立て助詞も同様の効果があるそうです。その例とは?

正解は、2番

「彼は3回も結婚している」の「も」はその数字が話し手の予想よりも大きかったことを表しています。

 

令和2-Ⅰ問題3-(13)

名詞修飾節と被修飾名詞の間に用いられる助詞について・・・用いることができない、不適当なものはどれ?

1番👉明日は休むとのことです。

2番👉明日は休むってことだよね。

3番👉「として」・・・これは作れない?

4番👉花子という名前。

したがって正解は、3番

 

令和2-Ⅲ問題4-問1

ここでは格助詞の問題ではなく・・・類義表現についての意味の違いを問われているのですが、格助詞について選択肢があるので取り上げます。

1番👉「幼稚」も「未熟」も人に対しても行為に対しても使えます。「幼稚な人」「幼稚な考え方」「未熟な人」「未熟な考え方」。。

2番👉「初めて」も「最初に」どちらも、2者間、3者間の比較・・・関係なく使えますし、そもそも「最初に」って比較に使いますか??

3番👉「のぼる」は焦点が経路、「あがる」は焦点が到達点にある・・・◎

「坂道をのぼる」の「ヲ格」は移動の出発点や通過点・経路を表します。「屋上にあがる」の「ニ格」は移動の到着場所を表します!

4番👉「つもりだ」も、「私は明日有休をとるつもりだ」のように自分の計画にも使えます。他者に使う場合は、「~つもりだそうだ」とする必要があります。

したがって正解は、3番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

那覇・「上原パーラー」の唐揚げ&天ぷら

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沖縄きてから・・・なぜか揚げ物をやたらと食べるようになりました。

(そして揚げ物商品が多い気がします)

 

てんぷらなんて、おやつ替わりです(笑)

 

なぜか最近ま無性に揚げ物欲が続いております・・・勉強のしすぎ?

 

ゴーヤてんぷら・さかな・てんぷら・唐揚げ。

てんぷら屋さんのからあげもなかなかイケる♪

 

太平通りのオススメなてんぷら屋さん「上原パーラー」です。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

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2021年10月

【言語と社会】言語学・『サピア・ウォーフの仮説』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

昨日は歯医者へ行ってきました。定期健診&海外渡航前の不安払拭のためです。

右上奥歯にすこーし違和感があったのですが・・・どうやら治療したところの歯が一部欠けてしまい、エナメル質のところが無くなって神経に少し響いている可能性とのことでした。虫歯ではないので、できれば削ってまた大きいかぶせ物をするよりは、沁みるのを防ぐ薬を塗って様子をみましょうってことになりました。

とりあえず一安心!

クリーニングもしてスッキリ爽快です♪

 

ではでは今日も気分スッキリで勉強を頑張っていきましょう💪

 

 

 

 

サピア・ウォーフの仮説(言語相対論)

サピア・ウォーフ仮説とは、ある言語を母語とする人の認識・思考はその言語によって影響されるという仮説です。言語相対論とも呼ばれています。

アメリカの言語学者である、エドワード・サピアと弟子のベンジャミン・リー・ウォーフによって提唱されたもので、2人の名をとってこの名前が付けられています。

1921年に、サピアが「使用する言語によって人間の思考が枠付されている」とする新しい言語観を発表しました。

これを1940年にウォーフが取り入れ、発展して後にサピア・ウォーフの仮説と呼ばれるよになったようです。

ウォーフは「どのような言語によってでも現実世界は正しく把握できるものだ」という考え方に疑問を持ち、言語はその話者の世界観の形成に関与することを提唱した仮説です。個人が使用する言語が、個人の思考へ影響を与えるとして、「言語は認識に影響を与える思考の習性を提供する」と主張しました。

初期のサピア・ウォーフ仮説は、「言語がその人の考え方に影響する」という仮説でしたが、その後、「言語はその人の考え方に影響を及ぼす」というものになり、すなわち言語の構造が、その人の世界の認識の仕方に影響を与える、という考え方になりました。

しかし、この仮説に対しては、認識・思考は根本的に言語から独立したものである、という反対の考え方もあります。

 

参考:

エドワード・サピア - Wikipedia

ベンジャミン・ウォーフ - Wikipedia

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「サピア・ウォーフの仮説」について出題されたもの

 

 

平成28-Ⅰ問題12-問1

サピア・ウォーフの仮説についての問題です。

正解は、3番

上記の内容と一致します!

 

平成30-Ⅰ問題15-問2

言語と思考が関わっているとする考え方は・・・言語相対論!サピア・ウォーフの仮説のことです。

したがって正解は、4番。

 

令和2-Ⅰ問題12-問1

サピア・ウォーフの仮説についての問題です。

正解は、4番

母語話者の思考が言語に依存している・・・・少し説明の言い回しが異なっているますが、「言語が考え方に影響を及ぼす」という内容とほぼ一緒です。

 

令和2-Ⅰ問題12-問2

これまたサピア・ウォーフの仮説についてです。この仮説がいいたいことは、言語によってある事象の切り取り方、捉え方が異なるということです。色や気候に関する語彙は特にそうです。

例えば虹の色の見え方、表現の仕方は国によって異なるって言いますよね。

面白い記事あがったので添付しておきます。

weathernews.jp

ここで問われていいるのが、その仮説が反映されているものはどれか?

正解は、3番

日本語では、兄弟を「兄」「弟」「姉」「妹」と生まれた順番に応じた呼び方があります。しかし英語でははbrother、sisterとだけしか区別しませんね。まさに事象の切り取り方が違いますね!

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

那覇☆居酒屋「せんべろ」再開!

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嬉しいニュースです♪

10月から沖縄も緊急事態宣言が解除になって、、、居酒屋さんも時短営業ですがオープンし始めていました!

 

そして大好きな「せんべろ」も再開していました🍻

 

うれしい!!

 

 

私の独断と偏見で・・オススメなせんべろです。

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あとは残念ながらブログで紹介はしてないのですが・・・「しもじ屋」と「家味本店」もオススメです。

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これから沖縄に来る方の是非参考になれば!(笑)

 

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

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2021年10月

【言語と社会】異文化コミュニケーション・言語/非言語コミュニケーション『非言語行動/ジェスチャー』『パラ言語』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

Hôm nay cũng chùng mình cùng cố gắng học tiếng Nhật nào!!  📚

今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

昨日歯医者の予約をしてきました。(👈突然ですが)

毎回、海外行く前に心配になるのが「虫歯」です。

あ、これは今現在虫歯になってるとかではなくて・・・もし海外に行ってからなったらどうしよう。。。っていう心配です。

海外旅行保険って歯科医療は保証適用外(?)だと思っています。なのでいつも心配になって事前に虫歯がないかチェックしてもらってます!

 

 

 

 

コミュニケーションの方法・言語と非言語

コミュニケーションの方法は、言語によるものと、それ以外によるものに二分することができます。

言語によるものを言語コミュニケーション(バーバル・コミュニケーション)と言い、言語以外によるものを非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)と言います。

そもそも言語行動とは言葉を使ったコミュニケーション全てのことを指しますが、必ず音声を伴っているとは限りません。例えば、手紙や手話なども含まれます。

反対にもし汚い字で書かれたメモなどを職場で渡されたら、「何か怒ってるの?」と感じることもあるかもしれません。これは非言語によるメッセージと捉えます。

言葉を使った会話の中でも、声の高さ、言い淀みやそのときの表情、これらの違いによっても伝わる内容は異なる可能性があり、「パラ言語」と呼ばれる非言語的コミュニケーションの一部と考えます。

ここでは非言語コミュニケーションについて詳しく見ていきたいと思います。

 

 

 

非言語コミュニケーション

非言語コミュニケーションとは、言葉のとおり言語や文字以外の手段によるコミュニケーションのことです。

人は日常的に無意識に言語以外の情報を手がかりに伝達し合っていると考えられます。

この非言語情報は、意識して用いることもあれば、無意識に用いていることもあります。私たちは普段会話をする際に、言葉を使いながらも相手の顔の表情や視線も意識し、そこからも情報を受け取ってると考えられます。

非言語コミュニケーションとは、コミュニケーションで伝えられる情報の70%を占めるとする研究もあるそうです(!)円滑なコミュニケーションをする上でとても大切な要素というわけです。

非言語コミュニケーションには、非言語行動としてジェスチャーや目線、表情など身体動作に関するものや、相手との距離に関するもの、そして音声に関するものがあります。

音声に関するものはパラ言語(周辺言語)と言い、言語情報を補う言語以外の音声のことなので、非言語情報としてここでは考えていきます。

 

 

非言語行動

非言語行動とは、言語や文字を使わないコミュニケーション手段のことを指します。

顔の表情、顔色、視線、身振り手振り(ジェスチャー)、身体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方などです。

ジェスチャーに関しては、文化によって異なることもありますが、人間の基本的な感情である、怒り、喜び、感動、恐怖、驚きなどに対する表情は普遍的なものだと考えられています。

 

ジェスチャーの種類

①エンブレム(語彙の代用)

エンブレムとは、言語の代わりになる動作のことで、特定の集団の共通語彙となっているものです。

例えば、首を縦に振ることで、「はい」や「同意」といった意味意を表したり、人差し指で鼻を指し「自分」を表したりします。

ただし、異なる文化ではこのエンブレムの持つ意味が異なる場合があるので注意が必要です。

例えば、日本では親指を立てる仕草は「いいね!」という意味でよく使われますが、アフガニスタン、イランなどでは、相手を侮辱する意味になるそうです。

異文化間ではエンブレムの使い方の違いによって誤解が生じることがあります。

 

イラストレーター(動作による意味の強調)

イラストレータとは、発話の内容を更に表すために、物事を描写したり意味を強調したりするジェスチャーのことです。

具体的に大きさや長さ、形、状態などを示す動作のことです。例えば、大きいものや長いものを描写する際に、腕を広げて示すような表現がこれにあたります。

また、絵や記号、メールで使うような絵文字(*'ω'*)などもイラストレーターの一種です。

 

③アフェクトディスプレイ(感情の表現)

アフェクトディスプレイとは、喜怒哀楽などの感情を表情や身体動作を通して示すことです。例えば、怒っていることを表す場合に、眉をひそめたり頬を膨らませること、また腕組みをすることなどがこれにあたります。

 

④レギュレーター(会話の調整)

レギュレーターとは、会話の続行や中断を促すなど、会話を調節する動作のことです。相槌やアイコンタクトなどがこれにあたります。

 

⑤アダプター(状況に付随する動作)

アダプターとは、メッセージとしての意味はなく、生理的欲求から生じる動作のことです。

例えば、痒いところをかいたり、眠くてあくびをする、落ち着かないから貧乏ゆすりをしたりする動作がこれにあたります。

これらにメッセージ性はありません。

 

人と人の距離の取り方に関しては、アメリカの文化人類学者である、エドワード・ホールが、近接空間学(プロクセミクス)という分野で体系化しました。

ホールは、コミュニケーションの場での空間の捉え方について、相手に簡単に接触できる接近距離、相手の顔の表情が分かるくらいの個人距離、会話はできる距離だけど簡単に相手に手が届かない社会距離、街頭演説をする人と聴衆のような公的距離の4つに分類しました。

また、これらの距離に関連する他人に近づかれると不快に感じるパーソナル・スペースは、性別、年齢、文化などによって異なります。

 

 

パラ言語

パラ言語とは、コミュニケーションの際に使われる言語以外の音声情報のことです。

声の大きさ、話す速さ、声の強さ、声質、イントネーション、ポーズ、沈黙、咳払い、フィラー(言い淀み)、笑い、といった言語の周辺的側面がそれにあたります。

声を伴う相槌も含まれると考えられます。

沈黙は、音声を伴っていないからパラ言語ではないと思われがちですが、沈黙によって相手への反発や怒りを表すこともあるため、パラ言語に含まれます。

また、パラ言語は年齢や性別によって個人差もあります。同じ人であっても話す内容や相手、場面によって変化します。そのときの感情も反映されるので、メールやSNSのやりとりなどの文字だけのコミュニケーションでは、送り手の真意とは異なる受け取り方をされることがありますが、これはパラ言語情報がないためです。

例えば「分かる」という言葉を上昇調で話した場合は、相手に対して疑問または確認の意味として伝わり、下降調の場合は、自分が理解できているという意味として伝わります。

このようにパラ言語(言語の周辺的側面)があるからこそ、話し手の感情や意図が相手に的確に伝わるわけです。

 

 

因みに・よくパラ言語とよく似たメタ言語という用語を目にしますが・・・

メタ言語とは、ある言葉を他の言葉によって説明でき、言い換えられる言語のことです。

 

 

 

一応、言語コミュニケーションについても少しふれておきましょう。

 

言語コミュニケーション

言語コミュニケーションには、口頭や手紙、メール、電話などさまざまな手段があります。これらの手段を媒体をチャネルと呼びます。

例えば、伝える媒体を電話に仮定して考えてみます。もし言語が違う相手であれば、意味が上手く伝わらなかったり、コミュニケーションの特徴の違いで伝えたい意図がうまく伝わらないこともあります。また電波状態が悪ければ、お互いの声が聞こえない可能性もあります。このチャネルの障害になり、聞き手に情報が正しく伝わらなくなる原因のことをノイズと呼びます。

実際のコミュニケーションは、お互い意味交渉しながら成り立っていきます。そのためにも、伝達能力や、コミュニケーション・ストラテジ―もとてもコミュニケーションを円滑に進めるために重要なスキルになってきます。

 

伝達能力についてはこちら。

nihongo-tiengnhat.watashinoarukikata-diary.com

コミュニケーション・ストラテジ―についてはこちら。

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日本語教育能力検定試験・過去問】「バーバル・コミュニケーション・ノンバーバル・コミュニケーション」「非言語行動」「パラ言語」「フィラー」「メタ言語」について出題されたもの

 

平成27-Ⅰ問題13-問1

非言語情報はどれ?

正解は、1番

「姿勢」は非言語情報・・・それ以外の「沈黙」「笑い」「言いよどみ」はパラ言語情報です。

 

平成27-Ⅰ問題13-問2

ノンバーバル・コミュニケーションについての問題です。パラ言語を含むものはどれ?

正解は、3番

咳払いは音声を伴って何らかの意味をちます。

 

平成27-Ⅰ問題13-問3

ジェスチャーの中で性質の異なるものはどれ?

正解は、4番

「だめ」という意味を表現するのに、両手首を交差させるのは、特定の集団の共通語彙となっているジェスチャーのエンブレムです。

それ以外の選択肢は、動作によって何かを表現(意味の強調)をするイラストレーターによるジェスチャーです。大きさを表すのに手を広げること等です。

これは・・・なんとなーくで選べそうですね。

 

平成27-Ⅰ問題13-問4

日本人が使うジェスチャーで、文化を超えても機能するものとは?

1番👉手刀は・・・日本人だけにしか通じなさそう。

2番👉静かにしてと言いたいとき、人差し指を口の前に立てるのは・・・世界共通!?

3番👉人を呼ぶときに手のひらを下に向けてひらひら・・・これは海外では反対に「あっちへ行け」って意味になる場合もあります。

4番👉お願いする際に拝む仕草は・・・タイだと挨拶の「ワイ」にあたりますね。。

したがって正解は、2番

これは消去法!

 

平成27-Ⅰ問題13-問5

パラ言語情報に含まれるフィラーに関する問題です。

正解は、3番

「あの・・・」「いや・・・」「まあ・・・」みたいな言い淀みのことです。選択肢には「・・・」は書いてありませんが、次の言葉を探してる感じがするときです。

これちょっと選択肢の例が・・・難しい。

 

平成28-Ⅲ問題13-問1

ノイズによって音声が正しく伝わっていないものとは?

正解は、3番

音を聞き間違えているのでノイズによる影響です。

 

平成28-Ⅲ問題13-問3

パラ言語に起因する行き違いとは?

正解は、4番

質問のときは文末を上昇イントネーションにすべきところを下降調で言ってしまったのは、パラ言語に起因する間違いです。

 

平成28-Ⅲ問題13-問4

メタ言語についての問題です。

コミュニケーションを成立させるために使われるストラテジ―のひとつで、「これは余談ですが」などの、これから自分が発話する内容に対して注釈を添える手法はメタ言語行動表現といわれるものです。

よって正解は、4番

 

平成29 -Ⅰ問題4-問4

フィラーについての問題です。

正解は、2番

「えっと」は言い淀みです!

 

平成30-Ⅲ問題13-問3

日本語母語話者が驚く学習者の非言語行動とは?

正解は、1番

日本人は挨拶のとき相手を抱きしめたりしないので・・・ビックリします(笑)。欧米ではこれが挨拶ですよね。

 

令和1-Ⅰ問題8-問2

バーバル・コミュニケーションに分類されるものはどれ?

正解は、1番

書き言葉は言葉を使っています。それ以外、パラ言語・ジェスチャー・相手との距離はノンバーバル・コミュニケーションです。

 

令和1-Ⅰ問題13-問5

フィラーに関する問題です。

正解は、3番

言い淀みは、次の発話までの時間を稼ぐことができますし、聞き手に対して注意を向ける効果もあります。

 

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

最近の晩ごはん&晩酌

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カボチャがとってもホクホクに美味しく炊けました♪

(冷蔵庫でひん死の大根も救出して一緒に)

北海道産のカボチャでした。

ハチミツを・・・大さじ1杯ほど入れたけど、カボチャの甘みだけでも充分だったかもってくらい甘いカボチャでした!

 

もう一品は、鶏のレバー☆

 

たまにあるレバー欲・・・。定期的に食べたくなるんです。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

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2021年10月

【言語と社会】異文化コミュニケーション・異文化理解『高コンテクスト文化・低コンテクスト文化』『自文化中心主義・文化相対主義』

Chào buổi sáng mọi người! はいさい🌺ソムタム娘です。

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今日も日本語の勉強を頑張りましょう!

 

 

波の上ビーチも再開して・・・海へ行く誘惑と格闘しながら・・・

今日も勉強に励みます!

 

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前回までは異文化適応について勉強してきましたが、今回は異文化を「理解」するという観点からみていきたいと思います。

 

 

 

 

異文化理解

異文化に適応するためには、複数の文化の概念を前提に、それぞれの文化を理解する努力が大切です。

異文化理解とは、そのような文化の違いを認め、お互いに尊重し相互に理解しようとする態度のことを意味します。

異なる文化もそれぞれ長い歴史の中で培われてきたもので背景も異なり、その違いの中にも意味があるはずです。その違いを認識することで共感を感じ、視野を広げていくことが理解に繫がります。

 

 

高コンテクスト文化・低コンテクスト文化

この概念は、アメリカの文化人類学者である、エドワード・T・ホールが「文化を超えて(英語版)」(1976)で世界30カ国の言語コミュニケーションの型を高文脈文化(高コンテクスト文化)低文脈文化(低コンテクスト文化)に分類したことから始まります。ハイコンテクスト文化、ローコンテクスト文化とも呼ばれることもあります。

コンテクストとは文脈の意味で言語外の情報・・・その場の状況や話の流れ、雰囲気などを指します。「高」「低」という用語を用いていますが、どちらか一方が他方より優れている、劣っているということを表すものではなく、あくまで、メッセージを伝達する際に「言語以外の要素」を重視するかしないかということを意味しています。

 

 

高コンテクスト文化

高コンテクスト文化とは、実際に言葉として表現された内容よりも、言葉にされていない意味を察して理解する内容のほうが豊かなコミュニケーションの取り方をします。

伝えたいことを言葉にせず裏に隠して、曖昧な表現をしたり相手に気持ちを汲み取らせたりする傾向があります。

「空気を読む」言語文化で、代表的な例として日本語をホールは挙げています。

高コンテクスト・コミュニケーションでは、非言語コミュニケーションの役割も大きく、抽象的な表現での会話が可能であるけれども、受け手の誤解などによる情報伝達の齟齬も生じる可能性があります。

 

 

低コンテクスト文化

低コンテクスト文化とは、言語に表現された内容のみ情報としての意味を持ち伝わるコミュニケーションで、言葉にしていない内容は伝わらないとされています。そのため情報や意図をできるだけ言語化するのが特徴です。

極端な例としてホールはドイツ語を挙げています。また、アメリカやカナダなど歴史的に移民が多い国で成り立っている国も多いようです。

移民が多い国はさまざまな考え方を持つ人々が集まっているため、分かりやすい言葉で伝えることが重視されます。

低コンテクスト・コミュニケーションでは具象的な表現を行い、会話の中に全ての情報が入っているため、「空気を読む」必要もなく、文字通りに受け手は理解することができます。

 

 

 

自文化中心主義・文化相対主義

他の文化をどう判断するかという視点から、自文化中心主義(自民族中心主義、エスノセントリズム文化相対主義(カルチュラル・レラティビズムに分けられます。

 

自文化中心主義(エスノセントリズム

エスノセントリズムとは、自分の育ってきた集団、民族、人種の文化を基準として他の文化を批判的に判断したり、低く評価したりする態度や思想のことです。

「自文化中心主義」「自民族中心主義」とも呼ばれています。

自文化中心主義とは、つまり自己の属する集団のもつ価値観を中心に、異なった人々の集団の行動や価値観を評価しようとする見方や態度のことをいいます。

自分の文化が最も優れていると考え、自分の文化の価値観で他の文化を判断する傾向にあります。

 

文化相対主義

文化相対主義とは、全ての文化はそれぞれ異なる価値があり、文化は優劣で比べるものではなく対等である、という考え方です。

ある社会の文化の行動様式を他の文化の基準で判断するのではなく、自身の文化を相対的に把握した上で、その文化の問題や背景などを考慮に入れて、差別することなくありのままの姿を理解しようとする考えで、アメリカのドイツ移民である、フランツ・ボアズによって提唱されました。

 

 

 

日本語教育能力検定試験・過去問】「高コンテクスト文化・低コンテクスト文化」「自文化中心主義・文化相対主義」について出題されたもの

 

 

平成28-Ⅲ問題9-問2

自文化中心主義についての問題です。

正解は、1番

自文化の価値観を、他の文化にも当てはめて考えよとすることです。

 

平成29 -Ⅰ問題8-問4

文化相対主義に関する問題です。

1番👉文化の多様性を許容しないのは、自文化中心主義。

2番👉自文化を基準として捉えるのは、自文化中心主義。

3番👉それぞれの文化を対等に・・・これが文化中心主義!

4番👉人は属する文化によって行動や思考が決まってくるのは・・ここでは関係ないです。

したがって正解は、3番

 

平成29 -Ⅰ問題8-問5

高コンテクスト文化についての問題です。

正解は、1番

高コンテクスト文化の特徴・・・空気を読む力、つまり「察する」ことが必要です。

 

平成30-Ⅰ問題15-問5

各文化の多様なあり方を認めようとする考え方は「文化相対主義」の立場です。

正解は、4番

 

平成30-Ⅲ問題9-問2

自文化中心主義についての問題です。

正解は、2番

自文化の価値観を基準に・・・これが自文化中心主義の考え方です!

詳しくは上記参照。

 

令和1-Ⅰ問題8-問1

コミュニケーション・スタイルの特徴=高コンテクスト文化・低コンテクスト文化に関わる問題です。日本的な特徴・・つまり高コンテクスト文化のコミュニケーション・スタイルの特徴はどれ?

1番👉意見を簡潔に延べ理由も述べる・・・伝えたいことを言葉で表している低コンテクスト文化。

2番👉必要な情報を言葉で表す・・・低コンテクスト文化。

3番👉相手が察してくれることを期待・・・これが高コンテクスト文化!

4番👉???

したがって正解は、3番

 

令和2-Ⅰ問題8-問3

自分化中心主義についての問題です。

正解は、1番

日本人の食事スタイルは箸を使って食べます。手で食事をする人を見て、マナー違反と思うのは、自文化中心に判断しているためです。

反対に、自分の国とは異なる文化だと思うことが文化相対主義の考え方ですね。

 

令和2-Ⅰ問題13-問2

高コンテクスト文化についての問題です。

1番👉両者で共有された情報を前提に・・・これが高コンテクスト文化!

2番👉意見をはっきり述べる・・・低コンテクスト文化。

3番👉直接的な話し合い・・・低コンテクスト文化。

4番👉文字通りの意味で解釈・・・低コンテクスト文化。

したがって正解は、1番

 

 

 

最後に・今日のひとコマ

 

 

那覇・10月の夕暮れ

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最近さらに日が沈むのが早くなった気がします・・・。18時半頃には薄暗くなってきます。

 

 

夏の終わりを感じます。

 

 

去年の今頃・・・毎年同じようなことを考えてますね(笑)

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます🌊

それではまた明日!

Cảm ơn mọi người đã luôn đọc hết.  Hẹn gặp lại ngày mai!

 

2021年10月